ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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撤退、されど楽し。:泉山(いずみがせん) vol 2

2011年1月19日 岡山県鏡野町 泉山(標高1209.1m)日帰り山行
vol 1はこちらをご覧ください。

 日の当たらない植林帯の中の林道をつぼ足で歩き続けます。ずいぶん長い時間歩いたような気がしましたが、ようやく神社の横まで来ただけでした。駐車場からわずか200m程度の距離です。汗をかかないようにゆっくり歩いてきましたが、けっきょく汗をかいてしまい耳の周りと首筋が妙に冷えます。体のほうも汗をかいているようで、けっこう冷えてきました。汗をかくほど体は温まっているはずなのに、なぜかぜんぜん温かいという感じがしません。氷点下の気温でもないのに、なぜこれほど寒いのかわかりません。朝シャワーを浴びてこなかったからなのか、準備運動をしっかりしていないからなのか。体が温まっていないのに、薄着で歩き出したから冷えてしまったのかもしれません。汗をかかないことばかり考えてライトシェルを着て出発しましたが、汗をかく前に体が冷えてしまっては意味がありません。体が温まるまではハードシェルでしっかり防寒対策をして、温まったら面倒がらずにライトシェルに着替えるというほうがよさそうです。

林道合流地点
 タオルで汗を拭きつつ、徐々に深くなる雪に脚をとられながら、ようやく植林帯を抜けて別の広い林道との合流点まできました。直線距離にして600m程度なのに、なんと50分近くかかってしまいました。途中なんどか立ち止まっていますが、これほど時間がかかっていたとは・・・ 

 広い林道に入ると、膝下までもぐるようになりました。日が当たるようになったため、雪質もやや湿った感じが増して、足を抜いて前に踏み出すときの抵抗感が強くなってきました。広くなった林道を先に進むと、谷に面して開けた場所に来ました。

Aコースの道標
 道は大きくカーブしてUターンするように右上の尾根に向かっています。そのカーブが始まるところに登山道Aコースの道標が半ば雪に埋もれた状態で立っていました。駐車場近くにあった登山道案内図によると、このあたりからBコースが分岐していたはずです。道標の左手に、谷に沿ってまっすぐ進む道もあるようなので、おそらくそちらがBコースなのでしょうが、Bコースを示す道標らしきものはありませんでした。

兎の足跡
 真っ白で平坦な雪道の上には、野うさぎの足跡がくっきりと残っています。途中には鹿らしき足跡もあって、この雪山のどこでどうやって彼らは生きているのか、ちょっと不思議な気持ちがします。

林道を振り返る
 振り返ると自分のトレースだけが滑らかな雪面に残っていて、がんばっているなあと自画自賛気味の誇らしげな気持ちもちらほら。夏山と違って、自分がどこをどう歩いてきたのか、明確にわかるというのは案外うれしいものです。冬山の面白さが少し解った気がします。

膝上までの積雪
 道標から先に進むと、雪がいきなり深くなりました。膝上が普通になり、ときおり股下近くまで潜るようになりました。谷沿いの斜面なので日差しがもろにあたり、雪はさらに重さを増してきました。靴が常に雪の中にあるため、足がけっこう冷たいままです。ソックスは、グンゼのBODY WILDブランドの吸湿発熱素材の5本指ソックスにウールの厚手ソックスの重ね履きなので、保温性はそれなりにあると思いますが、雪の中の冷たさを完全にシャットアウトするとまでは行かないようです。那岐山のときにはぜんぜん冷たさなんて感じなかったのですが、やはりトレースを歩くのとつぼ足では違うようです。もっとも、我慢できないほど冷たいわけではないので、このままでも問題ありません。ただ、雪の重さが膝に負担になったらしく、左膝に痛みが出てきました。

通行止めの看板
 大きくカーブしながら登りになっている林道を上がっていくと、前方に通行止めの看板が見えてきました。登山道は、ここを左折してしばらく行ったところから始まります。駐車場からの距離は、地図で見る限りまだ1kmも行っていないと思われます。左ひざの痛みはけっこう強くなってきました。以前はよく左ひざを痛めていたのですが、最近の夏秋の山行では出ることがなくなっていたので、完治したのかと思っていました。冷えていることも原因の一つかもしれませんが、普段とは違うストレスがかかるとやはり痛みが出てくるようです。

狭くなった林道
 左折した先の林道は、いままでとうってかわって狭くて暗い道になりました。30mほど進みましたが、左足を動かすのが苦痛になってきました。せめて登山道入口まで行きたかったのですが、地図で見るとまで200m近くありそうです。空腹でばててきたこともあり、ここらあたりで撤退することにしました。時計を見ると、ちょうど12時でした。無理して膝を悪化させて登山できなくなっても困ります。つぼ足、ラッセルの大変さはよーく身にしみて解りました。スノーシューが使えるところはスノーシューを使って楽をしないと、とても山頂までひとりでラッセルなんかできるものではありません。それが体験できただけでも良しとします。

井水山
 自分のラッセル跡をたどって戻る途中、木々の隙間から山頂が見えました。とっていも、頂上付近に大きな岩が見えていたので、泉山の頂上ではなくおそらく南峰(井水山)でしょう。次回登るときは、せめてあの頂まで行きたいものです。

自分のトレース
 帰路は楽チンでした。トレース跡をがしがし歩いて下ります。左ひざが痛むので、あまり早足では歩けませんが、それでも上りのトレース二歩分を一歩で歩けます。

駐車場間近
 広い林道から神社へと続く林道に入り下っていくと、やっと前方に駐車場前にあった鳥居が見えてきました。駐車場に着いたのは12時40分。たいした距離を歩いていないのに、結構疲れた山行でした。近いうちに、リベンジしたいと思います。

 なお、登山靴シリオ712(現行品は713)は、2時間強のラッセル後にも濡れてしみてくるようなことはありませんでした。さすがに四季の八ヶ岳で使用することを前提に造られているだけのことはあります。


■山行データ
途中撤退につき、データなし。

<登山道情報>
コースに関しては未確認ですが、雪が深いのでスノーシューが必要です。駐車場のトイレは、冬期使用禁止でした。国道179号線井坂の少し南、西屋の道路沿いに公衆トイレあり。



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| 2011年1月 泉山 | 00:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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撤退、されど楽し。:泉山(いずみがせん) vol 1

2011年1月19日 岡山県鏡野町 泉山(標高1209.1m)日帰り山行
Keyword: 冬山、登山、泉山、単独


 あいかわらずの冬型気圧配置で、15日以降の県北は記録的な積雪となっていました。どこか登れる山はないものかと、ネットの天気予報で主だった山のある地域の天気を調べていると、不思議なことに鏡野町にある泉山だけ18日と19日に晴れの予報がでていました。県境から少し南にあるので、雪雲の影響が少ないのかもしれません。だったら積雪もそれほどひどくはないのかもしれないと、勝手に思い込んだのが運のつきでした。

 「岡山県冬期道路気象情報システム」で朝の道路の様子を見ると、奥津川西のあたりでも積雪や凍結もなさそうで、これなら安心と勇んで出かけました。国道53号線を北上し、院庄から国道179号線に入ります。

院庄ICからの泉山
 院庄ICを過ぎると、正面に泉山がどっしりと聳えているのが良く見えます。この山は伯耆大山のようにピークが連なっているので、稜線まで上がると少し縦走するようになります。泉山のピークは南から見ると北端にあり、鏡野町養野の登山口から登ると、まさの山頂部の縦走をこなさなければなりません。そこで、もっとも登山道の距離が短くなる泉山北側の笠菅峠(かさすげとうげ)の登山口から入ることにしました。とはいえ、2日前まで大雪だったわけですから、はたして笠菅峠まで通行できるかどうかです。

 奥津温泉のすぐ上にある道の駅奥津までノーマルタイヤのまま上がってきましたが、ここからいよいよ広域林道に入ります。当然雪道であることは覚悟していたので、いったん状況を確認してから道の駅でチェーンをつけようと林道入口で右折してみたら、ほんの数十m先で大型の除雪車が作業中でした。しかも2台で道をふさぐように。当然、笠菅峠までは開通しておらず、通行止めでした。

 仕方がないので、そのままUターンして養野の登山口へ向かいます。国道179号線井坂のT字交差点をまがって川を渡り、そのまま坂道を登っていきます。日当たりがいいせいか、わき道にもかかわらず積雪はありません。沿線の家の生活道路なので、除雪もしっかりされているようです。細い道を泉山登山口の案内板に従って登っていくと、養野の集落で二股を右に上がっていくところから先が積雪のある急坂になっていました。チェーンをつけられるスペースがなかったので、右折しないでそのまま直進し、少し先の余裕のあるところで車を停めてチェーンをつけました。

泉神社の駐車場
 チェーンの威力で圧雪路面の急坂をぐいぐい登りきると、泉(いずみいわ)神社の駐車場につきました。駐車場はそれなりに除雪されていたので、そのまま突っ込んで車を停めます。

新雪の林道
登山道をみると、完全に新雪の下に隠れており、トレースの跡などありません。痕跡すらない状態です。冬の泉山に登る人はあんまりいないのかもしれません。

スノーシュー
 準備を整え、スノーシューを履こうとして「やっても~た」とがっくり。スノーシューといっても、プラ板タイプではなく、ワカンのようなアルミフレームのタイプなので、大型のワカンのようにも見えるものです。以前使ったときはキャラバンシューズにサイズを合わせていたので、今使っているシリオの靴がはいりません。六角レンチを使うビスとナットで爪のある金属プレートを白いプラスチックの穴にとめているので、サイズを調整するにはこのビスをはずさなければなりません。六角レンチなど持っているわけもなく、あえなくスノーシューは車のトランクに出戻る羽目に。まあ、つぼ足の実体験が今回の目的なので最初からつぼ足でもいいかと思い、バージンスノーの道に脚を踏み入れました。もたもたしていたので、時間はすでに10時30分になっていました。

泉山登山道案内図
 入口横に登山道の案内図がありましたが、雪が垂れ下がって上のほうが読めません。ストックで雪を落としてやっと全体が見えるようになりました。AコースとCコースは国土地理院の地図にも描かれていますが、Bコースはありません。一般コースではないということなので、急峻なのかわかりにくいのか、とにかく雪のない時期に一度歩いてみたいと思います。今回はAコースを行く予定ですが、端から登頂は考えていません。行けるところまでということですが、良く行っても稜線にでるところ、つまり「ふくが乢」まで行ければOKです。

積雪30cm以上
 駐車場からはしばらく林道ですが、見事にバージンスノーロードと化しています。どこまで行けるかわかりませんが、とりあえずがんばってみるかという感じです。脚を踏み込むと30cmほどもぐるので、実際の積雪量はもう少しあるのでしょう。先日購入したノースフェイスのVerb Pantはなかなかいい感じです。ものすごく伸縮性があるので、足の曲げ伸ばしにストレスがほとんどありません。撥水性能もいいようです。しかし、お尻のあたりがなんとなく冷えてきます。気温は1.7度。那岐山の頂上よりも暖かいのですが、なぜかあのときよりも寒いと感じます。わずかな風があるせいなのか、まだ体が温まっていないせいなのか。アンダーは那岐山の時と同じCWXタイツですが、これぐらいの気温の時は、もう少し厚手のタイツのほうがいいようです。

 上半身のほうもじんわり寒さがしみてきます。今回も那岐山と同じで、アンダーがブレスサーモ中厚、ミドルがミレーのウェアです。アウターはモンベルのライトシェルで、さすがにはじめから着ていますが、首元あたりからひんやりとしてきます。ジップを一番上まで上げて首元から熱が逃げるのを防ぐと少しましになりましたが、背中の辺りもやっぱり冷える感じです。15分も歩けば体があったまるだろうと、そのまま歩き続けました。しかし、今度は指先がジンジンしてきました。

 手袋は、ミズノブレスサーモ防水手袋だけしていたのですが、どうやらこの手袋は真冬の防寒用としてはだめみたいです。指をにぎにぎしたりしてなんとか暖めようとしましたが、まったく改善しません。冷たさを越えて痛さを感じ始めたので、手袋を交換します。ウールの薄手インナーをつけてからフリースの手袋をはめると寒さが納まりました。ミズノブレスサーモ防水手袋は、残雪期や秋山での雨対策手袋として考えておいたほうがいいようです。ブレスサーモの発熱するといううたい文句を過信しないほうがいいですね。

vol 2につづく。



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| 2011年1月 泉山 | 19:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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