ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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残雪とブナ新緑のコラボレーション: 扇ノ山その2  

2017年5月17日(水) 鳥取県鳥取市 扇ノ山(標高1310m) 


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大ズッコの1273ピークを越えると、扇ノ山との間にある鞍部に向かって下ります。このあたりは比較的細いブナの森になっていて、おそらく一度伐採されたのではないかと思います。雰囲気的に、奥大山の木谷のブナ林と似ています。


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上地コース分岐を直進し、階段を下って行きます。


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11:59 階段を下りきったところが最低鞍部です。標高差50mぐらいの下りでしたが、意外と疲れました。この鞍部から再び林床に残雪が出てきました。


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扇ノ山への登り返しで斜面を登るにつれて残雪はどんどん多くなり、小ズッコのあたりで見た平坦な場所の残雪とは比べ物にならないくらいの本格的な残雪になりました。ブナの森も人の手が入っていない雰囲気で、大きなブナが広い間隔で生えていて、原生林のようです。写真クリックで拡大します。


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ほとんどのブナの根本は根開きと呼ばれる丸く雪が融けた状態になっていて、見たかった風景を作っていました。写真クリックで拡大します。


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積雪地域のブナ特有の、根元が斜面下方向に曲がった木がほとんどです。写真クリックで拡大します。


この斜面でもあちこち撮影して歩きました。次の3枚は一眼レフで撮影したものです。コンデジの写真とは緑の色が違いますが、見た目に近いのは一眼レフで撮影した方です。コンデジ写真はコントラストを多少いじっただけですが、一眼レフの写真は色味の調整など記憶の風景に近づけるようにレタッチしています。また、新緑のさわやかさを出すために、実際よりも若干明るめに仕上げています。
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写真クリックで拡大します。

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30分ほど撮影して回ってから、斜面を登って山頂方面に行くと、畑ヶ平登山口コースの分岐を左に分け、その先はもう雪のない尾根になっていました。


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分岐のすぐ先には西向きの展望台がありました。最初はこれが山頂なのかと思いましたが、山頂はまだ先でした。


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展望台からは鳥取市方面が見えるはずですが、雲が多く展望はありませんでした。


ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。



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12:44 ようやくきれいな避難小屋が建っている山頂につきました。撮影に時間を費やしたため、夏道のコースタイムなら1時間もかからないところを2時間20分もかかってしまいました。その間、座って休憩をしていないので、けっこう足が疲れています。撮影山行をすると長時間立ちっぱなしになるため、だいたいこのパターンです。たいして高い山に登っていなくても、距離をそれほど歩いてなくても、やたら疲れます。


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避難小屋前には広場があり、ベンチが四脚設置されていました。広場には誰もいませんが、小屋の中には先行していたご夫婦がいるようです。いったんベンチに座って荷物をおろし、ひとまず喉を潤しながら休憩です。


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山頂から南側に見える横長の山は、おそらく氷ノ山でしょう。


休憩していると小屋からご夫婦が出てきたので、入れ替わりに小屋に入り、昼食にすることにしました。


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避難小屋に入ると正面に階段があり、右手にドアがありました。てっきりトイレだと思ったら、中は土間と板の間になっていて、トイレはありません。小さな窓があるだけで外の風景も見られない部屋なので、二階に上がることにしました。


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二階は土足厳禁なので、靴を脱いで階段を上ると、大きなガラス窓がある開放的な部屋になっていました。


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階段部分を除いてL字型になった部屋は、けっこうな広さで、15人ぐらいは宿泊できそうな広さです。階段の右側にドアがあったので開いてみたら、積雪期用の出入り口でした。


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広くて見晴らしのいい小屋を貸切でランチタイムです。今回はラーメンではなく肉そばです。和風のそばもけっこういけます。食後はカフェオレでくつろぎました。


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13:32 お昼休憩をゆっくり楽しんでから、下山開始です。


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展望台からの眺めは相変わらずでした。


山頂北側にある残雪のブナ林でもう一度撮影をしていくことにしました。行きと帰りでは見える景色が違うこともあり、同じ場所でも違う写真が撮れるので、たいてい2度撮影していきます。登ってくるときは24-105ミリの標準ズームで撮っていましたが、くだりでは16-35ミリの広角ズームにレンズをかえて撮りました。写真クリックで拡大します。
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30分ほど撮影して切り上げ、下山再開です。鞍部まで下って、大ズッコへの階段を上り返しますが、ここがけっこうきつかった。さすがに疲れるとちょっとした上りも堪えます。写真クリックで拡大します。


小ズッコ近くのフラットなブナ林に戻ってきました。ここでも広角ズームを使いました。写真クリックで拡大します。
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撮影を終えて下っているときに下を通ったブナの大木です。同じような写真を撮ってしまいがちですが、巨樹・大木好きとしてはついついカメラを向けてしまいます。


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小ズッコのあたりでコブシの花が頭上に咲いていました。コブシとタムシバはよく似ていますが、花の根本のところに1枚だけ葉っぱがついているのがコブシだそうです。花の中心にある柱頭でも見分けられるようですが、下から見上げて一番わかりやすいのが、花の根元の緑の葉っぱの有無ではないかと思います。


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15:33 小ズッコ小屋まで戻ってきました。時間も遅いので、休憩なしで通過します。


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アスファルト道路に出ました。あとは舗装道路を下って行くだけです。


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気のせいか、残雪の縁が朝通った時よりも若干後退しているような気がします。


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15:48 無事、車まで戻ってきました。14時ごろには戻ってくるつもりでしたが、思った以上に時間を費やしてしまいました。ここからまた3時間半のドライブです。


GWの疲労感がとれたばかりだというのに、往復7時間のドライブに5時間半の山行でまた疲れてしまい、このあと数日は疲労感がとれませんでした。体力づくりが今年の課題ですね。

20170517扇ノ山


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| 2017年5月 扇ノ山 | 00:15 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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残雪とブナ新緑のコラボレーション: 扇ノ山その1  

2017年5月17日(水) 鳥取県鳥取市 扇ノ山(標高1310m) 


GWの疲労感がようやくとれた5月17日、かねてより撮影したいと思っていた残雪とブナの新緑の組み合わせを求めて、鳥取県と兵庫県の県境近くにある扇ノ山(おうぎのせん)に行ってきました。


西日本ではブナ林はおおむね標高1000mあたりにありますが、その標高では3月末までにはほぼ雪が融けてしまいます。ブナの芽吹きが始まる5月になっても残雪が残っている場所はほぼないといってもいいのですが、扇ノ山の北側にはその場所があるらしく、いつか訪れてみたいと思っていました。


岡山から行く場合、扇ノ山の南側にある姫路公園コース登山口から登るほうが便利なのでしょうが、目的が北側のブナ林なので、わざわざ遠回りして北側の河合谷登山口から登ることにしました。


グーグルナビに従って鳥取市から国道9号線を東進し、兵庫県境になっている蒲生トンネルを抜けた先で県道262号を右折、1.5kmほど先でUターンするように右折して上山高原に向かう山道に入ります。海上の集落を抜けると、狭く曲がりくねった山道をぐんぐん高度を上げていきます。


ちょっと四国の酷道を思い出すような道を登りつめていくと、急に草原のような上山高原にでました。立木のあまりない見通しのいい場所で、夏の星空撮影によさそうです。


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上山高原の中を通過して、さらに進んでいくと河合谷登山口へ行けるのですが、途中で道路が雪に埋もれていて通行できない状態でした。仕方がないので雪渓手前のやや道幅のある場所で方向転換して路肩に駐車しました。5月半ばで標高1000mあたりで雪渓で通行できない道が残っているとは驚きです。しかし、残雪を求めてきたのですから、残っていてくれないと困ります。そうでなければわざわざ3時間半もかけて来たかいがありません。


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10:20 準備を整え出発です。登山口まで行けなかったとはいえ、林道歩きは30分程度で済みそうな距離です。


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車で通れなかった積雪の場所のすぐ先でいったん雪はなくりましたが、少し先で完全に道が残雪でふさがれている場所があり、まだしばらくは通行できそうにない雰囲気です。歩き始めてすぐにガスが湧いてきて、幽玄な感じの写真を撮りたかったので、願ったりかなったりです。


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さらに進むと、北側斜面とはいえびっくりするほどの残雪が道を覆っていました。


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残念ながらガスが晴れてきて、思っていたような写真は撮れなくなりそうです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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10:35 登山口の少し手前にあるヘアピンカーブのところまで来ると、案内図の看板がありました。地形図には載っていませんが、どうやらここから登山道に入れるようです。


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すぐ上にある小ズッコ小屋を経由して、尾根通しに登って行くことができるコースです。


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ヤマケイオンラインの登山地図には小ズッコ登山口として記載されています。地形図に載っていない道なのでやや不安があるものの、ちゃんと整備されていることもあり、ここから登ってみることにしました。


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登山口から入ってすぐ先で階段と道の二股分岐になっていましたが、階段を行くことにしました。理由は、階段は人が通るために整備されたものだから正規の登山道の可能性が高く、普通の道は林業の作業道などの可能性もあり、どちらかを選ぶとすれば階段を選ぶほうが正解だろうということです。結果的に、階段を上りきったところでさっきの右側の道が合流してきたので、どちらでも同じでした。


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合流後は、車が通れるぐらいの広い道が新緑のブナ林の中に伸びていました。


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10:41 登山道に入ってわずか数分で、小ズッコ小屋に着きました。


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外見はそこそこきれいでしたが、中はそれなりに古い感じです。時計型ストーブがあり、入り口に薪も置いてあったので、冬期に来た場合でも暖がとれそうです。


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きれいとはいきませんが、トイレもあります。


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二階は6畳ぐらいの広さでした。


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小屋の前にある登山道入り口には「畑ヶ平高原→」と書かれた朽ちかけた道標しかなく、これが扇ノ山への登山道なのかはっきりしませんが、ほかに道らしいものもないのでそのまま進みました。地形図には、上山高原方面へ下る道があるように書かれていますが、それらしい道を見た記憶はありません。


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小ズッコ小屋から先はほとんど傾斜のない緩やかな尾根道が続きます。3分ぐらい歩いたところから、徐々に残雪が出てきましたが、ところどころ雪があるといったレベルでした。


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10:56 河合谷登山口コースとの合流点です。合流点を左へ進みます。


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大山や烏ヶ山のブナ林はけっこう傾斜のきつい斜面にありうかつに立ち入れませんが、ここはとてもフラットな場所がブナ林になっていてポジションの制約がなく、残雪があればいい画が取れそうな予感がします。


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今日は曇り空ですが、空はそれなりに明るいのでブナの新緑がまぶしくさわやかです。写真クリックで拡大します。


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11:26 大石コース分岐にきました。いつの間にか小ズッコといわれる1159ピークを通り過ぎていました。ネットで調べた情報によると、小ズッコと大ズッコの間が見どころとのことだったので、そろそろ残雪がでてきてもいい頃です。


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大石コース分岐から3分ほど歩いたところで、待ち望んでいた風景に出合うことができました。残雪の量がもう少しあればもっと良かったのですが、欲を言い出せばきりがありません。雪の上に落ちている茶色のものは、ブナの芽を覆っていた外皮です。コンデジの写真もけっこうきれいに撮れているので、写真クリックで拡大するようにしておきます。


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上の2枚は一眼レフで撮影した写真です。横位置写真はクリックで拡大します。


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林床がフラットな場所から、先に進むと大ズッコへの登りが始まります。このあたりも残雪が残っていて、画になりそうな場所を探しながらゆっくりと登って行きます。写真クリックで拡大します。


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しかし、大ズッコへの登り斜面はブナの生え方がまばらなためか、画になりそうな場所はこれといって見つかりませんでした。幼木や雑木が雪の中から中途半端に立ち上がりかけて、林床がうるさい感じになっていたせいかもしれません。写真クリックで拡大します。


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残雪の斜面を登りきると、木道が現れました。


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木道の左側にも残雪が広がっていたのでそちらの方に入ってみましたが、このあたりもブナがまばらで林床が猥雑で写真にはなりません。ブナがまばらということは林床まで日差しが多く差し込むため、どうしても下草や雑木が生育しやすくなるというわけです。まあ、ブナの幼木が育つためにもいいので、温暖化がひどくならなければ数百年後にはりっぱなブナ林になっているかもしれません。


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木道の先には階段が現れましたが、緩い勾配で距離も長くないので、とくにしんどいこともありません。


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11:52 階段を上りきると、フラットなピークに出ました。1273ピークで、ここが大ズッコです。道標がありますが大ズッコという表記はありませんでした。小ズッコもそうですが、正式な呼称ではないのかもしれません。残雪のあるブナ林は小ズッコから大ズッコの間が見どころとのことだったので、この先は残雪のあるブナ林は期待できないのかなと思うと、ややテンションも下がります。とりあえず、立ち止まらずに扇ノ山の山頂まで行ってみることにしました。

つづく。

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| 2017年5月 扇ノ山 | 18:02 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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