ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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そそりたつ岩壁にシビレました: 甲ヶ山・矢筈ヶ山その4

2016年10月15日(土) 鳥取県琴浦町 甲ヶ山(標高1338m)・矢筈ヶ山(標高1358.4m) 日帰り単独行 


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13:26 甲ヶ山山頂での休憩を終えて、勝田ヶ山方面へ下ります。結局15分にも満たない短い休憩になってしまいましたが、未知のバリエーションルートで下山することに多少なりとも不安が残るので、あまりのんびり休憩する気分にはなりませんでした。おそらく3時間強で下山できるのではないかと予想していますが、予想通りの時間でも16時30分になってしまいますから、時間を無駄にしないにこしたことはありません。


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山頂から少し下ると巨岩が連なった尾根が現れました。通称「ゴジラの背」と呼ばれる岩稜です。実は甲ヶ山に登りたかった理由のひとつに、このゴジラの背を歩きたかったというのもあります。距離にして100mに満たない程度のものですが、狭い山稜の上に連なる巨岩を渡っていくゴジラの背はスリルがあって楽しそうです。


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記念撮影をして先に進みます。渡り始め直後に両側が切れ落ちた大岩を越えていかなければいけない箇所があり、最初から心臓バクバクです。しかし、大部分は岩の足元部分を歩けるようになっているので、全区間岩の上を渡っていかなければならないわけではありません。岩を超えなければいけない部分にはわりと新しいピトン(ハーケン)がいくつも打ち込まれていたので、カラビナやスリングを持っていれば確保しながらわたることも可能ですが、そこまで心配することもないと思います。


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渡り終えて振り返った写真です。時間がなくてさっさと渡ってしまったので、あっという間に終わってしまい、あまり堪能することができませんでした。紅葉が深まった頃にもう一度訪れてみたいものです。


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ゴジラの背から先は普通の尾根道が続きます。前方に見えている小ピークのあたりから左へ真っ直ぐに下っていく道があるはずです。


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13:40 倒れた白いポールがありました。以前に調べた情報では、白いポールのある場所に下山ルートがあるとのことだったので、おそらくここがその場所であるはずです。


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近づいてみると、ポールの根元のあたりから左(西)に下る踏み跡がたしかについています。勝田ヶ山への登山道はポールの倒れている方向についていました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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稜線から標高差450mの激下りの道が始まります。通常なら道がジグザグについているだろうと思われる急傾斜ですが、ほぼ真っ直ぐに下っていきます。幸い道の両脇に低木が多く生えているので、それらを手摺代わりに使いながら下りて行きました。


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倒木が道をふさいでいる場所がありましたが、木の枝につかまりながらなんとか跨ぎ越えることができました。急傾斜の下りで倒木があると、下側の高さが大きくなり、跨いでも脚が届かないということがありますが、ここではなんとかなりました。


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途中トラロープが設置されているところも何箇所かあったので、思っていたよりも楽に下ることができました。


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踏み跡はしっかりしており、テープナビもあるので道迷いの心配もなさそうです。


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ブナの大木が点在する急傾斜の深い森の中を下り続けます。ゴジラの背を過ぎたあたりでは息が白く見えるほど冷え込んでいたのですが、高度が下がるにつれて気温が上がり、当然ながら汗が滴り落ちます。


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13:58 標高1120mあたりで涸れた沢筋に出ました。ここからは沢筋を下っていくようです。


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沢筋になり道が広がって歩きやすくなるかと思いきや、現実はその逆でした。踏み固められていない沢筋は柔らかい土の上に石がたくさんあるので、足元が不安定で崩れやすいのです。それに、沢筋の巾がそれなりにあるので立木の枝をつかむことができず、足に余計な力を入れなければならなくなります。結果的に足を酷使することになり、膝痛は出るし足が痛くなるしで、散々でした。最近の日帰り登山ではストックを使わないため、今回も持ってきていません。しかし、この時はストックを持ってこなかったことを後悔しました。


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14:10 標高1000mあたりで別のやや大きい沢筋に合流しました。このあたりは石が苔むしていたり、傾斜がやや急になっていて慎重に下らなければなりませんが、ロープが設置してあるので無事に下ることができました。


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合流した沢筋をそのまま下っていくのかと思っていたら、対岸にロープが設置してあり、沢の右岸に上っていくようです。右岸に上ったら今度は沢に沿って下ります。このあたりが一番傾斜が急だったように思います。


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14:24 標高900mあたりで再び沢に出ました。今度は大きな石がゴロゴロするけっこう大きな沢です。しかし、ここから傾斜が少し緩み、今までよりも歩きやすくなってきました。沢にある石も乾いているし、簡単に動かない大きさなので、それほど足を踏ん張らなくてもよくなりましたが、この時点ですでに足はかなりダメージを受けており、左膝の痛みも強くなり始めました。


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14:32 まだかまだかと思いながら痛む足で下り続け、やっと甲川にでました。


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やや気になっていた水量はまったく問題なく、石を伝って楽に対岸に渡ることができました。


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透明で清らかな水がさらさらと流れています。


甲ヶ山山頂から1時間強で下りてくることができました。ここから川床までは2時間ぐらいと予想されるので、おおむね予定通りに下山できそうです。なので、少し休憩をとっていくことにしました。急傾斜の道で踏ん張り続けたためすっかり足が痛くなって、正直歩くのが辛い状況でした。腰を下ろして足をもんだり、アミノ酸を補給したりして10分ほど休憩をとりました。


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14:43 あまり長居をしていると日が暮れてしまいそうなので、出発しました。ここからの登山道はなんだかわかりにくい状況でしたが、とりあえず左岸に白いポールが見えているので、そちらに向かいます。


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踏み跡は白いポールの横を真っ直ぐ山のほうへついているのですが、大きな倒木が道をふさいでいました。この手前に右方向に伸びる踏み跡のようなものがついていてそちらに行くのかと思ったりもしましたが、倒木の向こう側を確認すると踏み跡が見えたので、倒木を乗り越えて進みました。


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倒木を乗り越えると、その先で踏み跡は右手方向、甲川の下流方向へと向きを変えます。


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左岸を下流方向に1分ほどすすんだところで白テープが2本まいてある木があり、そこで踏み跡が分岐していました。赤テープが正面と右手の川の近くの両方にありますが、事前に調べた情報では香取方面に戻る道は川から離れて左手(左岸)の上のほうへUターンするようにいくことがわかっていたので、真っ直ぐ進みました。


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真っ直ぐ進むと、すぐ先に倒木があり、そこから左上の斜面に向かって踏み跡が続いています。


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斜面を登りきってやや平坦になってくると笹腹の中を通過します。笹が覆いかぶさって道がわかりにくいのですが、迷うほど不明瞭ではありません。


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テープナビもときどき出てくるので、道迷いの心配はなさそうです。


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平坦な森の中を進んでいくと谷にぶち当たり、谷に沿って右手の下流方向に少し方向を変えて進んだところからUターンするように谷に下ります。このあたりは踏み跡が若干不明瞭なので要注意です。


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谷に下って行くと、対岸(左岸)に赤テープが見えました。ちょっとわかりにくいのですが、ここで対岸に渡ります。


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谷を渡って少し進んだところに大きな木が立っていました。幹周りが5mを超えていそうな大木で、ミズナラっぽい感じです。


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その後は明瞭な踏み跡をたどります。ややくだり気味の平坦な道なので足の痛みはあまりひどくならず助かりました。


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15:25 やや深い涸れた沢を渡ります。苔むした大岩がゴロゴロしていて、もののけ姫の森を想起させます。


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15:30 香取方面への登山道に合流しました。やっと地図に記載されている道に戻ってきたので、ほっと一安心です。川床へ戻るには左へ登って行きます。


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林道のような広い道が続きます。


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15:36 川床から大休峠へと続く中国自然歩道へは、左へ入ります。


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中国自然歩道へは緩いのぼりの道ですが、ほとんど平坦といってもいいレベルなので、楽に歩くことができました。右手前方から夕方の斜光が差し込んできて、森の中を明るく照らしてくれます。


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15:52 中国自然歩道との合流点です。ここからは朝通った道です。右へ折れて下っていきます。しかし、足の痛みは限界に近づいているようで、緩い下りでも足や膝の痛みが苦痛になってきました。


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16:06 岩伏せ分岐を通過します。時間も遅いので、足の痛みを無視して休憩なしで進みます。


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16:33 最後の下りを苦しみながらこなし、やっと川床まで戻ってきました。ゴールはもうすぐです。


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16:37 やっと登山口に着きました。もう足の痛みはしびれるような感覚になりつつあります。車に戻って足の痛みを長引かせないようにアミノ酸の顆粒やアミノバイタルゼリーをとってから帰宅したのですが、さすがにここまで痛めつけてしまうと少々多めにアミノ酸を摂取したぐらいではどうにもなりませんでした。下山後4日目になってやっとまともに歩けるようになったほどの後遺症に見舞われました。とはいえ、しびれるような急傾斜の岩壁やゴジラの背渡りなど、なかなか楽しめる山行でした。

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| 2016年10月 甲ヶ山・矢筈ヶ山 | 22:33 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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そそりたつ岩壁にシビレました: 甲ヶ山・矢筈ヶ山その3

2016年10月15日(土) 鳥取県琴浦町 甲ヶ山(標高1338m)・矢筈ヶ山(標高1358.4m) 日帰り単独行 



甲ヶ山登山から4日目ですが、ようやく階段を普通に上り下りできるようになりました。2日目までは太ももをちょっとさわっても痛みがありましたが、3日目は力を入れて握らなければそれほど痛くないという程度には回復していたものの、やはり階段は手摺につかまらないときつい状況でした。


それにしても、日帰り登山でここまでひどい筋肉痛になったのは初めてかもしれません。足だけでなく、腕や肩にも痛みがあったので、日帰りの2000m以下の登山では、珍しく全身を使ったことがわかります。大山山系でこんなにタフな登山ができるのは、甲ヶ山ぐらいではないかと思うわけです。


さて、前置きはこのぐらいにして、小矢筈から先のレポを続けます。


12:36 小矢筈山頂で軽く休憩をとって、甲ヶ山に向けて出発しました。


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小矢筈南側のそそりたつような岩壁とは対照的に、北側は一般的な土の道でした。ただし、傾斜はそれなりにあります。


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鞍部まで下ってくると、きれいなブナ林が広がっていました。


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展望の利かない森の中を進んでいくと、木々の向こうに甲ヶ山の大岩壁が姿を現しました。


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これのどこを登るのかと目を疑いたくなりますが、登山道は右手方向にトラバースして、その奥にあるリッジを登って行きます。なので、正面の岩壁は通りません。そりゃそうでしょう。


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正面の岩壁下にある薮のところから、右手方向へと水平移動が始まります。つまり、東壁の下をトラバースするわけです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。





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薮が終わり露岩帯になると、簡単に渡っていけそうな気がしますが、けっこう傾斜がありそのまま岩の上を渡っていくのは、ちょっとリスキーです。ロープが設置してあるので、いったん下に下りて岩の足元を歩き、その先で再び岩の上に登り返します。


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上を見ると、草つきの岩壁がずっと上まで伸びています。山頂はもちろん見えません。地形図で確認すると、山頂まで約100mの標高差があります。この岩壁の下を右手に見える稜線の下部までトラバースしていくのですが、落石が気になるところです。しかし、今回はヘルメットを持ってきていません。なので、時々上を確認しながら進みました。


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トラバースする岩壁の斜度はこんな感じです。ざっと45度ぐらいでしょうか。


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下側はそれほど切れ落ちているわけではないので、高度感はあまりありませんが、薮があり、その先は森になっているので、もしも滑落して薮の中に落ちて身動きが取れなくなったら、発見される可能性は極めて低そうです。おのずと足運びも慎重になりました。


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平行なトラバース区間が終わり、今度は稜線を目指して斜め上方に登って行きます。


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踏み跡はそれなりにわかりますが、明確かといわれるとそうでもありません。明るければわかるというレベルです。ただし、岩にペンキマークが書いてあるので、それを探しながら行けば間違うことはないでしょう。


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稜線に出たところで小休止です。振り返れば今しがた通過して来た小矢筈と矢筈ヶ山がきれいに見えていました。そしてここから先の稜線のぼりがなかなか大変でした。大休峠で菓子パンを1つ食べただけで、その後休憩なしでここまで1時間半。なんだか体が重く感じ始めているのは、シャリバテになりかけているのでしょう。ここで行動食休憩をとってもよかったのですが、狭くて傾斜のきつい岩場になっている稜線です。座ってのんびり休憩するにはあまり適していません。それに、山頂まではもう10分ぐらいで行けそうなので、どうせなら山頂でゆっくりしたほうがいいと思い、水分補給だけして出発しました。


ところが、急峻な岩場を登るのは思っていた以上に体力が必要でした。わずか数分でしんどくなってきました。グイグイのぼるというわけにも行かず、一歩ずつ体を持ち上げるようにして登ります。当然、写真を撮ることなど完全に忘れていました。


ようやく岩場になっている稜線から少し回りこむような道になり、もうすぐそこが頂上だと思えるところで息苦しさと動悸の激しさに立ち止まらざるを得なくなってしまいました。シャリバテで体が思うように動かず、無意識のうちに息を止めて踏ん張っていたようです。有酸素運動ではなく無酸素運動で岩場を登っていれば、当然息は切れるし動悸も激しくなります。大丈夫か?と我ながら心配になりましたが、立ち止まったまま深呼吸を何度かして、とりあえず飴玉を1つ口に入れて少し休んでいたら落ち着いてきました。


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13:12 最後のひと登りをこなすとそこが頂上でした。川床の登山口から3時間50分ほどかかりました。大休峠からだと1時間50分ほどです。おおむねコースタイムどおりでした。


誰もいないと思っていた頂上には、単独の男性が一人立っていました。山頂は3畳程度の狭さですが、わりとフラットな場所でした。ひとまず荷物を下ろして、山頂のケルンだけ撮影しておきます。


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やがて先客の男性が勝田ヶ山方面に下って行ったので、山頂は独占状態になりました。ということでまずは自撮り。その後、残っていたコロッケパンでエネルギー補給です。空腹だったこともあり、めちゃウマでした。


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そして、独占状態の山頂からの眺めを楽しみます。彼方に見える大山は、甲ヶ山とは標高差400m程度ですが、遥かに高い山に見えます。


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矢筈ヶ山はほぼ同じ標高なので、山頂は目線の高さに見えています。


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矢筈ヶ山の背後には、烏ヶ山の頭がちょこんとのぞいているのが見えます。


矢筈ヶ山まで登る人は案外多いようですが、甲ヶ山まで脚を伸ばす人はあまりいないようです。距離があることと、急傾斜の道になるので敬遠されるのかもしれません。


景色を堪能した後、帰路をどうするか再検討しました。というのも、あまりにも登山者がいないので、地図にも載っていないバリエーションルートの道を、初めて使って下山することに少しばかり不安を感じたからです。


ピストンで来た道を戻るのが一番確実ですが、小矢筈と矢筈ヶ山を再び登り返すのがけっこう面倒です。それに、下山路とはいえ、縦走路と平坦な道の組み合わせなので登って来たときとほぼ同じ時間がかかります。休憩時間を入れると川床まで4時間ぐらいかかるはずです。とすると、13時30分出発でも、下山できるのは17時30分となり、日没ぎりぎりです。ヘッドライトや予備電池は持っているので日没になっても問題はありませんが、できればもっと早く下山したいところです。


一方で、甲ヶ山の北側から甲川に下り川床へ戻るルートは、稜線から450mほどの標高差のある急斜面を一気に下るのがきつそうですが、その後は比較的フラットな森の中のルートなので、登り返しはないし、なによりも距離が短い分1時間ぐらい短縮できそうな雰囲気です。問題は、450mの急傾斜の下りがまともに歩ける状態なのかです。事前に調べたとはいえ実は2年ほど前の話で、直前に最新の情報を探したわけではないのです。前夜、急遽決めたためそこまで気がまわりませんでした。がけ崩れなどで通行できなくなっているかもしれないし、利用者が少なすぎて薮に埋もれているかもしれません。


仮に、途中で引き返さなければならなくなった場合や滑落などで怪我をして行動が難しくなった場合、下手をすればビバークせざるを得なくなるかもしれません。そのリスクを乗り切れる装備があるのか考えてみました。まず服装ですが、今着ている長袖の山シャツの他に、薄手のフリース、ソフトシェルジャケット、ゴアテックスのハードシェルジャケット、レインパンツがあるし、ツェルトもあります。0度近くまで気温が下がってもなんとか乗り切ることはできそうです。食料は行動食が十分残っているので、これも問題なし。水は、500mlのサーモスボトルに入ったお湯がまだ手付かずで残っているので、なんとかなるでしょう。携帯の電池も十分あります。であれば、遭難の危険性は低いと判断しても良さそうです。


ということで、甲川へ下るバリエーションルートで戻ることにしました。

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つづく。

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| 2016年10月 甲ヶ山・矢筈ヶ山 | 01:07 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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そそりたつ岩壁にシビレました: 甲ヶ山・矢筈ヶ山その2

2016年10月15日(土) 鳥取県琴浦町 甲ヶ山(標高1338m)・矢筈ヶ山(標高1358.4m) 日帰り単独行 



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11:25 休憩を終えて、矢筈ヶ山(やはずがせん)を目指します。避難小屋のすぐ前から傾斜のきつい登山が始まります。川床から大休峠までのなだらかな道はハイキングコースで、ここから本格的な登山道になるといえます。


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少し登るとやや下り気味になるところがあり、前方にピークが見えますが、矢筈ヶ山はあのピークのもっと奥になります。ただし、あそこまで登ればあとは尾根筋の縦走路になるので、比較的楽なコースです。


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真っ赤なナナカマドの実だけが一足早い秋の風情をかもし出していますが、森の紅葉はまだ先のようです。


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道が薮漕ぎっぽくなってきました。


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登山道の傾斜が増し、石や木の根のような障害物もそれなりに増えてきました。以前、残雪期にこの斜面を登った時は、傾斜のきつさに直登ができず、サイドステップでジグザグに登った記憶があります。


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11:53 やっと尾根上に出ました。展望はほとんどありませんが、ほぼフラットな道になり楽になりました。


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この尾根は標高1300mあるため、さすがに紅葉の始まった木々がちらほら見られました。


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青空を背景に赤いナナカマドの実が鮮やかなコントラストで映えています。


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矢筈ヶ山への登りが始まると、細い溝のようなまっすぐな道が続きます。


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キャラボクの硬い枝が両脇から伸びていてけっこう歩きにくい道ですが、山頂はもうすぐです。


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12:13 いきなり山頂に出ました。狭い山頂に団体がいて、とてものんびりできる状態ではありません。


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山頂の三角点と山名板だけ写真にとって、すぐに甲ヶ山へと向かいました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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矢筈ヶ山から北へ下って行くと、前方に鋭角の岩峰が見えます。これは小矢筈というピークですが、国土地理院の地形図には山名も標高の表示もありません。等高線でみると、標高1310mぐらいのようです。


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小矢筈の先には、巨大な岩壁をこちらに向けた甲ヶ山がどっしりとそびえています。あの傾斜を登るのかと思うと、けっこう大変そうです。


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矢筈ヶ山からかなりきつい傾斜を下り、小矢筈の足元まで来ました。石鎚山を髣髴とさせるような切り立った岩峰がなかなかの迫力です。


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登山ルートは、稜線に沿ってピークを目指します。標高差は30mぐらいだと思いますが、なかなかどうしてタフな道です。


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途中、垂直に切り立つ岩壁ごしに甲ヶ山が見える場所があります。名前のとおり、まさに甲のような雰囲気を漂わせています。


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山頂から2名の登山者が下ってきているのが見えましたが、まだ距離があるのでここで待っていると時間が無駄になりそうです。とりあえずもう少し進んでみることにしました。


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目の前の岩を登ったところですれ違いできそうなので、岩の上まで上がりましたが、その先は断崖絶壁で、スリル満点でした。


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そして、山頂直下の岩壁がまさにラスボス状態でした。写真でみるとほぼ垂直な壁のように見えますが、そこまで切り立っていません。しかし、ロープだけで登れるほど甘くもなく、基本的に岩の割れ目をうまく使って登る必要があります。


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12:28 シビレルような岩壁を無事に登りきると山頂に飛び出ます。展望は抜群でした。


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矢筈ヶ山を振り返ります。左奥には烏ヶ山も見えています。


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今日の目的地である甲ヶ山までは、あと少しです。

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つづく。

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| 2016年10月 甲ヶ山・矢筈ヶ山 | 00:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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そそりたつ岩壁にシビレました: 甲ヶ山・矢筈ヶ山その1

2016年10月15日(土) 鳥取県琴浦町 甲ヶ山(標高1338m)・矢筈ヶ山(標高1358.4m) 日帰り単独行 


晴天予報の土曜日、かねてから登りたかった大山山系の一角の甲ヶ山(かぶとがせん)に行ってきました。日曜日の天気も晴れなら石鎚山か三嶺を考えていたのですが、日曜日は天候が崩れる予報だったので、日帰りで行ける甲ヶ山に変更したわけです。


低山の日帰りハイクで2度慣らしを行ったトランゴアルプGTXの仕上げとしての本格的な山行でもあるし、日帰りとはいえ久しぶりのロングトレールになるので、ちょっとうきうきした気分で出かけましたが、思っていたよりもハードで時間もかかってしまい、下山後からけっこうな筋肉痛が始まりました。アミノ酸顆粒やアミノバイタルゼリーなどを十分に摂取しましたが、今日は朝から筋肉痛との闘いです。というよりも、夜寝ているときも筋肉痛でぐっすり眠ることができず、浅い眠りを繰り返していました。


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甲ヶ山に行くには、大山の東にある一向平(いっこうがなる)キャンプ場から大休峠を経由するルート、大山スキー場近くの川床から大休峠を経由するルート、北の船上山から尾根伝いに南下するルートの三通りがあります。一向平キャンプ場から入るルートと船上山から南下するルートは周回できるところがないのでピストンで歩くしかありませんが、川床からのルートは甲ヶ山の北側から甲川(きのえがわ)に下り香取道分岐に戻ってくる周回コースを取ることができます。ただし、甲川に下るルートは、地図に記載のないバリエーションルートです。どうせなら周回で歩きたいし、今回はまだ歩いたことのない川床コースで行くことにしました。


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9:23 川床から大休峠への登山道へ入ります。ここは大山パークウェイ(環状道路)沿いにありますが、入口前に車3台ほど止められるスペースがあるだけで、駐車場は整備されていません。登山道入口からパークウェイを少しスキー場方面に上がっていくと路肩に広いスペースがあるので、車はそちらに停めることができます。この日はすでに登山道入口前のスペースは満車だったので、路肩の広い部分に駐車しました。


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少し歩くと川床の橋を渡ります。


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ゴルジュと呼んでもいいような切り立った崖に挟まれた谷を透明な水がとうとうと流れています。


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真夏の暑い時期であれば素足で入ってみたいと思うほどの美しさです。


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橋を渡ると急登が始まります。


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9:44 急傾斜の斜面を登りきったところで、道はぐるりとUターンするように向きを変えます。ここから先は大休峠まで溶岩台地のような緩やかな傾斜の樹林帯を登って行きます。


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15分ほど進んだところで、突然道が左に曲がるところがあります。この手前ぐらいから苔むして滑りやすい石だたみのような道になるので、つい足元ばかりを見て歩いていて道が左に曲がっていることに気づかずに直進しようとしてしまいました。


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ところが、コースをふさぐように木の枝が落ちているし、その先は突然人が歩いた気配がなくなっていて、あれっ?と思って立ち止まり、あたりを見渡してコースを外れかけていることに気がつきました。低山でも道迷いで遭難する人がいますが、きっとこんな感じで登山道を外れていくんだろうなと思うわけです。


木の枝はおそらく人為的に道間違いを防ぐために置かれたものなのでしょう。なんかおかしいと気がつくかどうかが分かれ目なのかもしれません。標高1000mにも満たないなだらかな樹林帯のこのルートでも道迷いで遭難し救助要請した登山者もいますし、不運にも死亡した人もいますから、どこでだって遭難する可能性はあるということです。歩きにくいなとか、なんかおかしいと感じた時は、立ち止まって周囲をよく観察すること、またそういうことに気がつける感性を磨くことが道迷いを防ぐのに有効なんだと思います。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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10:09 「岩伏分かれ」という表示のある場所に着きました。


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僕が持っている2001年版山と高原地図では、もっと先の場所に「岩伏別れ」の表示が書かれていますが、この道標がある場所は赤丸で示してある場所です。911mピークのある尾根の付け根あたりなので、まったく違う場所が地図に記載されていることになります。地図に記載されている場所は、香取方面からのコースと合流する場所になります。最新の地図では訂正されているのかもしれませんが、古い地図を持っている人は要注意です。


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川床から大休峠にいたるこの道は中国自然歩道に指定されていて、ブナやナラなどの落葉広葉樹の森の中を通り抜けて行きます。時期的に紅葉が始まっているのではと期待していたのですが、全然でした。


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たまに黄葉しかけの木もありましたが、美しいというほどの黄葉でもなく、ちょっとがっかりでした。


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10:33 香取方面コースとの合流点に着きました。山と高原地図に「岩伏別れ」と書かれている場所です。コースタイムは50分ですが、久しぶりのロングコースを歩くのでのんびり歩いてしまい、70分もかけてしまいました。ドリンク休憩をとって先を急ぎます。


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ほとんど傾斜のない森の中の道を進みます。来るときに通過した大山寺の夏山登山道入口近くでは多くの登山者がいましたが、こちらはほとんど人がいません。入山後1時間以上経過していますが、まだ4名ほどの登山者を見かけただけです。僕の前後には誰もいない状況がずっと続いていて、静かで気持ちのいい山歩きを堪能できます。


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左手前方に巨大な岩壁を持った山が見えました。おそらくあれが目指す甲ヶ山でしょう。


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10:55 壊れた白いポールがありました。ポールの前で左右に道が分岐しているように見えます。地図ではこのあたりに分岐するような場所はありません。左のほうを覗いてみると、すぐ先で踏み痕は消えていました。正しいルートは右です。


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やがて石畳の道が続くようになってきました。


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石畳道の案内板がありましたが、壊れたものをつけ直したときに板の位置がずれたまま設置したらしく、行の位置がずれていてすごく読みづらい状態でした。要するに、1600年頃に付近の村人によって作られたものだそうで、大山寺への信仰が厚かったことの証だということのようです。ただ、この石畳がくせもので、苔むして湿っているのでよく滑ります。うかつに足を置くと簡単にツルッといくので、よく石の形を見て足の置き方に注意しながら歩く必要があります。


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11:15 大休峠に着きました。香取コースとの合流点からは、コースタイム1時間のところを40分に短縮です。とりわけ急いだわけではありませんが、ほとんど傾斜のないフラットな道だったことも幸いし、さくさく歩くことができました。


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避難小屋の前からはわずかに紅葉した木々の向こうにユートピア避難小屋と象ヶ鼻を望むことができました。ここからユートピアへと続くコースはけっこうな難路のようですが、近いうちに歩いてみたいものです。


避難小屋のトイレで用を足し、日当たりのいいベンチでパンとアミノ酸ウォーターで簡単な食事をとりました。朝食に菓子パンをひとつ食べただけだったので、そこそこおなかが空いていました。それでも、まだ胃の調子が完全ではないので、今回も菓子パンひとつだけの軽い食事でとどめておきます。

つづく。


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| 2016年10月 甲ヶ山・矢筈ヶ山 | 17:34 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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