ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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主峰は遥かガスの中: 八ケ岳・赤岳 

2016年4月3日(日) 長野県茅野市 八ケ岳・赤岳(標高 2956.1m) 日帰り単独行 


木曽駒ヶ岳から下山後、菅の台バスセンター近くにあるこまくさの湯で汗を流し、今晩のねぐらをどこにしようかとネットで道の駅を検索してみたところ、塩尻ICの近くに小坂田公園という道の駅があることがわかりました。八ケ岳からは少し距離があるし遠回りになるものの、とりあえず駒ヶ根から美濃戸に向かうルート上で美濃戸に一番近い道の駅だったので、そこに向かうことにしました。


行ってみると、車が少なく、なによりもトラックが全然いないのが最高です。一晩中うるさいディーゼルエンジンをガラガラと動かし続けるトラックがいないだけで、安眠できる環境が確約されたようなものです。朝4時30分頃まで気持ちよく眠ることができました。


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早朝でがらがらの国道20号からナビゲーションに導かれるまま諏訪湖畔の県道16号へと入り、茅野で再び国道20号に復帰。諏訪南IC前を通って美濃戸口の八ケ岳山荘に着いたのは6時を回ったころでした。駐車料金500円を支払って、すぐに準備に取り掛かります。なお、この駐車券でコーヒー1杯分をサービスで飲むことができます。下山後、出発する前に忘れずに飲んで帰りましょう。コーヒー付きなら500円の駐車料金はわりとお得感があります。


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6:44 赤岳日帰りということで、6時30分には出発しようと思っていたのですが、若干準備に手間取り15分ばかり遅くなりましたが、とりあえず大きな遅れにならずにすみました。美濃戸口から美濃戸までは1時間の林道歩きです。雪は完全になく、ノーマルタイヤでも問題なく行ける状態ですが、ワダチが深いという噂があるので、車で入り込むのはやめました。


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いったん下って、橋を渡った左カーブのところで、テープナビのある踏み跡が右手についていました。地図で確認してみると、この先林道は再びUターンして右上方向に伸びているので、どうやらショートカットのようです。確証はありませんが、まず間違いないだろうということで、この踏み跡に入ってみました。


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3分ほどで林道に出てきました。やはりショートカットでした。


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フラットでよく整備された林道を進みます。こんなことなら、美濃戸まで車で行けばよかったと少し後悔しましたが、先に進んでいくと、大きな泥だまりがあったり、林道中央部が大きく盛り上がっていたりする場所があり、普通の車で入り込むと下回りをすったり、スタックしてしまう危険性もありそうだったので、とりあえず歩きで正解だったかなと思ったのでした。


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林道から踏み跡が分かれている場所がありました。右の踏み跡は地形図に記載のある道で、少し先で林道に合流していることがわかっているので、これもショートカットなのかもしれないということで、右の踏み跡を進むことにしました。


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最初は歩きやすい道でしたが、下の沢のほうに下ってからは、やや石ごろの歩きにくい感じになってきました。下山時は林道をそのまま歩きましたが、結論から言うと林道を使ったほうが楽です。というのも、林道はほとんどアップダウンが無いのに対して、こちらの踏み跡はアップダウンがあり少し疲れます。


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7分ほどかかって、林道に出てきました。


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7:35 林道に出てからさらに7分でやまのこ村の建物が見えました。ここはHPをみると通年営業となっていますが、営業している気配はありませんでした。


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やまのこ村の駐車場にマツダ デミオが停まっていたので、2輪駆動の普通乗用車でも林道を走ることができるようです。


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やまのこ村の先にあるのが、赤岳山荘です。こちらはちゃんと営業していました。林道沿いにベンチがあったので、少し休憩させてもらいました。


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気温は5.5度。この時期として高いのか低いのかよくわかりませんが、メリノウール厚手シャツにソフトシェルジャケットの組み合わせでまったく寒さは感じませんでした。


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赤岳山荘の先に進むと、木橋を渡ります。


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すぐに美濃戸山荘に着きました。ここもこの時期は休業中です。


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美濃戸山荘前で南沢と北沢のコースに分かれますが、今回は赤岳への最短コースとなる南沢コースを行きます。


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この時期は、登山道がアイスリンクのようになっているらしいので、南沢コースに入る前にスノーグラバーという滑り止めを靴底に装着しておきました。本格的な雪と氷の道ばかりならクランポンでもいいのですが、おそらく土道と氷道が入り混じったような状況だと思われるので、滑り止めを持参したというわけです。

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なお、そのまま装着するとときどき外れてしまうこともあり、スノーグラバーに面ファスナーのベルトで脱落防止ベルトを装着しました。


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長さがぎりぎりでしたが、踵とつま先をベルトで結んで止めてやることで、完全な脱落防止機能を得ることができました。普通の紐でもできるはずなので、お試しあれ。





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南沢コースに入ってすぐ、目の前を何かが横切っていきました。何かと思って目で追ってみると、リスです。野生のリスを本州でみたのは初めてでした。一生懸命木の実をかじっている姿がすごくかわいくて癒されました。


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その先で、予想通りアイスリンク状態の登山道が現れました。石が出ているので、滑り止めが無くても何とかなる雰囲気ですが、滑り止めがあれば足元を気にせず歩きやすいところを思うように歩けるのでやはり楽です。その後、ときどき土道になったりしましたが、凍結した部分が多く滑り止めがとても役に立ちました。


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凍結した小滝もあったりして、気温が高いわりに見た目にはまだまだ真冬のような風景を楽しめました。


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9:49 道の勾配が緩やかになってくると、前方に横岳の岩壁が見えてきました。大同心、小同心も見えます。残念なことに、山頂部はガスの中です。道が平坦に近くなったということは、もうすぐ行者小屋だろうと思っていたのですが、行けども行けども姿は見えず、どこかで道を間違えたのかとさえ思えたほどです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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10:17 横岳が見えてから30分もかかってようやく行者小屋に着きました。行者小屋は1~3月の間は週末だけ営業しています。今日は日曜日ですが4月に入ったので小屋は閉まっていました。ひとまず、小屋前のベンチで休憩し、行動食など食べて登頂に備えます。幸いなことに山頂部にかかっていたガスが消えて、赤岳や阿弥陀岳が姿を現しました。さすがにじっと座っていると寒くなってきました。美濃戸との標高差が約750mあるので、お昼になって上昇しているとはいえ気温は2~3度ぐらいだったと思われます。


なお、行者小屋が営業していなくても、冬期用トイレが利用可能です。また、文三郎尾根コースを少し進んだ右手に水場もありますので、テント泊も可能です。


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10:54 アックスとクランポン、ヘルメットを装備して、赤岳に向けて出発です。当初は地蔵尾根から登って文三郎尾根で下るつもりでしたが、時間的に厳しそうなので最短で行ける文三郎尾根の往復で行くことにしました。


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11:04 阿弥陀岳分岐を通過します。


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阿弥陀岳分岐を過ぎると尾根道になりますが、この尾根がものすごい急登で参りました。


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なんとか一息つけるところに出ると、目の前に赤岳の西壁がど迫力で迫ってきます。


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しかし、下から雲がじわじわと上がってきつつあり、どうも怪しい雰囲気になってきました。


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一歩一歩登っていくうちに、気がつけば阿弥陀岳山頂はガスに巻かれて見えなくなっていました。


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赤岳にもガスがかかり始めます。


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もうすぐ赤岳と阿弥陀岳を結ぶ尾根との合流点というところで、ガスが上がってきて視界が悪くなってきました。


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12:05 尾根の合流点に着きましたが、この上はすでにガスで真っ白です。ここから山頂までは1時間もかからないでしょうから、13時前には登頂できそうですが、行ってもどうせ真っ白なガスしか見えません。13時に下山を始めたとして、行者小屋に14時20分、そこから美濃戸まで休憩こみで3時間としても着くのは17時30分頃です。少し休憩に時間がかかったり、何かトラブルがあるとすぐ日暮れになってしまいますから、そこまでして登頂しなくてもいいかということで、今回はここで引き返すことにしました。赤岳はずいぶん昔に無雪期ですが権現岳から天狗岳まで縦走しているので、あまり登頂にこだわる理由はありません。


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ぼさーっと突立ったままそんなことを考えていると、野鳥が足元をうろうろしているのに気がつきました。何の鳥かわかりませんが、あまり人間を警戒していないようです。それとも、僕が突立ったまま動かなかったので、木か何かと勘違いしたのでしょうか。


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休憩がてらしばらく合流点でのんびりしていると、一瞬ガスが薄れました。失敗したかなあと思ったものの、すぐにガスが戻って来たので自分の判断に納得することにしました。


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眼下の中岳もたまにその姿を現しますが、すぐにガスの中に隠れてしまいます。


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下山にかかる前に、とりあえず記念撮影だけしておきました。


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12:16 ガスで視界が悪くなった文三郎尾根を下山します。


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下るにつれて徐々に視界が広がってきました。


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12:55 行者小屋に戻ってきました。クランポンは装着したままにして、アックスだけバックパックに取り付けて、少し休憩してから出発しました。


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クランポンを装着しているので、氷の道もザクザク進みます。


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13:59 美濃戸と行者小屋の中間点を通過します。


途中でクランポンをスノーグラバーに交換して下山を続けました。


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このコースの一番めんどうだったのが標高1850mあたりのところで、ドロドロのぬかるみ状態になっていて難儀しました。


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美濃戸が近くなって土の道が多くなってくると、クランポンでザクザクに耕された状態の登山道が目に付きます。こういう状態で大雨が降ると土が流されて掘れてしまったりする可能性があるので、土道がおおくなったら早めにクランポンをはずすか、土道への影響が少ない滑り止めを利用するなど、環境への負担を軽減する配慮をしたいものです。山で遊ばせてもらっている人間が、山を傷めて環境破壊を助長してしまっては本末転倒だと思います。


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15:11 美濃戸山荘まで降りてきました。滑り止めをはずし、しばらく休憩してから出発しました。


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赤岳山荘前を通過しているとき、沢のほうに融けかけた氷の塊を見つけました。おそらく、アイスクライミングに使っていた人工氷壁の成れの果てだと思いますが、なんだかわびしさが漂います。


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16:13 美濃戸の駐車場に戻ってきました。行者小屋からほぼ3時間かかりました。赤岳山頂まで日帰りするのであれば、朝5時30分ぐらいには出発したほうがいいみたいです。そうすればこれぐらいの時間には戻ってくることができるということです。


車に荷物を置いたら、駐車券で無料のコーヒーを味わってから出発しました。この日は諏訪の御柱祭りが行われていたのですが、早朝と夜に通過したので渋滞や交通規制に引っかかることもなく、スムースに通行することができました。

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| 2016年4月 八ケ岳・赤岳 | 22:22 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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