ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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楽チン過ぎて物足りない: 木曽駒ヶ岳 

2016年4月2日(土) 長野県宮田村 木曽駒ヶ岳(標高 2956.1m) 日帰り単独行


1週間に3回の里山歩きとその間にウォーキングもしたりして、病み上がりで落ち込んでいた気力体力が回復したらしく、ふつふつと本格的な雪山に行きたくなりました。幸い、4月最初の週末は年度初めということで仕事も忙しくなく、4日の月曜日も休みにして3連休にすることができたので、思い切って長野まで遠征することにしました。というか、西日本にはすでに雪山といえる状態の山がないので、必然的に日本アルプスを目指すことになったわけです。


当初は八ケ岳に1泊2日で行くつもりでしたが、2日の朝に中央道の伊那あたりを走っていると前方がかなり怪しい雲行きになっているのをみて、ネットで山の天気を調べて見ました。すると、前の晩には晴れ時々曇りだった予報が土日とも曇り予報に変わっていました。急遽予定を変更して、駒ヶ根に引き返して木曽駒ヶ岳に登ることにしました。駒ヶ根のあたりはまだ青空が出ていて、午後から曇るにしてもとりあえずガスガスの中で登山をしなくてすむだろうと予想したわけです。


菅の台バスセンターの駐車場に着いたのは、午前7時過ぎ。当然始発は出てしまっていると思っていたら、なんと8時15分が始発でした。駐車場もかなりガラガラで、日曜日の朝にしてはずいぶん空いているなあという感じです。連休後の週末だからかもしれませんが、混雑を想定していただけにうれしい誤算でした。


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のんびり準備をして、始発バスをまっていると、だんだん人が集まってきて、バスが来る頃にはそれなりに列が伸びていました。結局、人が多くなったからだと思いますが、始発時間よりも15分早い8時に臨時バスが来ました。


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バスに30分揺られて、ロープウェイで7分30秒の空中散歩を楽しんだら、あっという間に標高2612mです。こんなに楽していいんでしょうか、と罪悪感を感じるぐらい楽です。


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9:20 クランポンを装着し、アックスを握って、中央奥の乗越浄土を目指します。真っ白な千畳敷カールの奥に、宝剣岳が真っ青な空を突き刺すようにひときわ高く聳えています。麓から歩いてのぼったらさぞや感動も大きいのでしょうが、これほど簡単に来られるとこの風景を眺められることのありがたみが多少なりとも希薄になったようにも感じます。

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ちなみに、ホテル千畳敷を出たところには目の前にロープが張ってあり、カールの真ん中をまっすぐ行かないように注意書きも書かれています。これは雪崩の危険があるためで、登山ルートはホテル前から右手に回り込んでカール下部を通過します。実際デブリも残っていて、カール中央部は雪崩に巻き込まれる危険性があるのが明白です。にもかかわらず、この写真のようにロープをまたいでカールの真ん中を歩いていく登山者がいて、千畳敷スキー場の整備をしていたスタッフから大声で注意されても知らん顔して歩いていました。ルールを守れる登山者でありたいものです。


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広大な千畳敷カールの中をゆっくり登っていきます。ちなみに、写真に写っている登山者は、たまたま前を歩いていただけで無関係です。


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次第に傾斜がきつくなってくると、汗が噴出してきました。日差しがあり風が無いので、蒸し風呂状態です。すぐにジャケットを脱いで、ベースレイヤーだけになりましたが、それでも動き出せば汗が滴り落ちてきます。


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時々立ち止まって息を整えながら振り向くと、雪原の彼方に置き去りにされたようなホテルが見えました。一度宿泊してみたいものです。


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一歩ずつ詰めていくと、いつしかそそり立つような急傾斜の雪面になります。


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息を切らせ、水分を補給しながらゆっくりと登っていけば、やがて乗越浄土がすぐ近くに見えてきました。


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カメラの水準器で水平を取って撮影した写真なので、この傾斜は本当の傾斜と同じです。この八丁坂は、45度になろうかという猛烈な急傾斜です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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10:13 八丁坂との格闘を終えて、ようやく乗越浄土に出ました。いままでの急斜面はなんだったのかと思うほど、ゆったりとした雪原が広がっています。


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遥か眼下のカールの先にホテルが見えます。


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すぐ左手には、青空に聳える宝剣岳。


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次第に雲が増えてきたこともあり、2分ほど立ったまま休憩をとってすぐに木曽駒ヶ岳を目指します。半分雪に埋もれた宝剣山荘の横を登って行きます。


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天狗山荘前を通って、中岳に向かいます。


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中岳の斜面から、きれいな三角錐の山が見えます。おそらく三沢岳でしょう。


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10:35 中岳山頂です。正面に見えているのが木曽駒ヶ岳です。ここから見るとなだらかで楽に登れそうですが、なかなかそううまくはいきません。ひとまず、頂上山荘に向けて下ります。


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頂上山荘前で少し休憩してから、木曽駒ヶ岳の斜面に取り付きました。最初はなだらかなものの次第に傾斜が増してきて、山頂近くになるとそれなりにきついと感じるぐらいの斜面になります。ガスにまかれてしまう前になんとか山頂について展望を楽しみたいので、がんばって登りました。


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やっと山頂が見えました。まだガスに巻かれていません。


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11:02 木曽駒ヶ岳山頂に着きました。ひとまず荷物を置いて一息ついてから、記念撮影。なんか変なポーズです。ヘルメットは寒さ対策で帽子の代用にかぶっていただけで、とくに必要なほど危険な場所はありません。今回は、マムートウェアの雪山デビューの山行になりました。


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木曽福島方面。だいぶん雲が上がってきました。


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宝剣岳方面もすっかり曇り空です。


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荒々しい木曽側の断崖と、その上に聳える孤高のピーク宝剣岳。無雪期にもう一度来て、今度はピークを踏みたいと思います。ついでに、空木岳まで縦走してみたいものです。


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11:21 下山します。


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頂上山荘前のテント場の様子を確認したくて、ちょっと立ち寄ってみました。


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頂上山荘前が、唯一のキャンプ指定地になっていますが、テント泊の痕跡もなく、冬季は全然利用されていないみたいです。小屋もしっかり戸締りされていて、冬期避難小屋として開放されているところもなさそうです。使用できるトイレもありません。ロープウェイで十分日帰り可能な山なので、冬期にわざわざテント泊で来る人もいないということのようです。


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さて、中岳へ登り返しです。


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中岳山頂から宝剣岳をめがけて下っていきます。


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せっかく木曽駒ヶ岳に登って来たのだから、宝剣岳もちょっとだけ立ち寄って帰ることにしました。


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宝剣山荘の横から宝剣岳へと登って行きます。


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12:10 宝剣岳の肩に当たるややテラス状になっている場所まで来ました。標高2890mにあたるところです。頂上まではあと41mですが、ここからが核心部です。夏道のロープが少し見えていますが、危険が大きいのでこれ以上は進みません。山頂部を見上げた瞬間、なぜか一瞬軽いめまいに教われました。クラッとして思わず座り込んでしまいました。こんなところで歩けなくなったら救助要請しなければいけなくなります。少し首を回したり、深呼吸したりしてめまいが無いことを確認して、急いで下山しました。

 
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乗越浄土まで降りてくると、あたりにガスが立ちこめてきました。先ほどのめまいのこともあるので、とりあえず座って休憩をとりました。水分を補給し、行動食を食べ、しばらく休んでから出発です。


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12:28 八丁坂を下ります。


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さすがの急傾斜で、前を向いてまっすぐ降りるのに少し躊躇してしまう怖さがあります。下に人がいることもあり、念のためサイドステップで足元をしっかりと確認しながら下ります。


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カールの底近くまで降りてきました。あとは、ホテルに向かってのんびり歩けばいいだけです。


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最後に自撮りで記念撮影。


12時55分のロープウェイ出発時間まで5分ということで、あわててクランポンをはずして乗場に向かうも、無情のベルが鳴ってしまいました。次は1時間後です。


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仕方が無いのでレストランに入って時間をつぶすことにし、山菜そばを頼みました。写真を撮り忘れて一度箸をつけてしまったので、いまいち美しくないし山菜も少なく見えますが、ここのそばはなかなかいけます。駅そばのような小麦粉たっぷりの柔らかいそばなんだろうと思っていたのですが、けっこうしっかりとした歯ごたえのあるそばですし、山菜もたっぷり入っていておいしかったです。価格も下界のそば屋の値段と変わらないので、標高2612mで出てくるそばとしては高得点をあげられます。


とりあえず、中央アルプスの最高峰である木曽駒ヶ岳への登頂はできましたが、けっこう簡単に行って帰ってこられたこともあり、なんだかいまひとつ達成感がありません。わざわざ長野まできてこれでは物足りません。というわけで、翌日の日曜日は、場所を変えてもう一座落として帰ることにしました。

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| 2016年4月 木曽駒ヶ岳 | 01:41 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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