ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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秋から冬へ 季節替わりの山旅: 白山 その3

2015年10月18日(日)~19日(月) 石川県白山市 白山御前峰(2702m) 単独避難小屋泊 


10月19日(月)
午前3時頃目が覚めたので、トイレに行ってから、すぐに朝食の準備にとりかかりました。外はかなり冷え込んでいましたが、避難小屋に戻ってくるとそこそこ暖かく、予想外に快適でした。


今日の予定は、山頂から夜明の写真を撮影したらさっさと下山して、刈込池へ移動し、その後帰岡という行程です。


4時30分頃避難小屋を出て、山頂に向けて出発しました。御前峰は昨日登っているので、今回は御池周りコースで行きます。白山神社の裏手にある十字路を左へ折れて、あとはひたすら斜面をトラバースしながら登っていきます。


白山19日1
出発前、寝ぼけていたのか、GPSも記録用のコンデジも忘れてきてしまいました。なので、ログは取れていません。GPSログのマップは、このマップのみ手書きです。


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5:34 千蛇ヶ池の分岐です。このあたりでやっと空が明るくなってきました。コンデジを忘れてきたので、記録用の画像も一眼レフで撮影しました。ストロボが付いていないので、ヘッドランプの灯りでストロボを代用し、ISOを高くして撮影しました。ISO12800でもあまりノイズ感がないのが一眼レフのいいところ。


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5:37 千蛇ヶ池の分岐からすぐのところで、再び分岐がありました。直進すれば大汝峰、右へ行けばお池めぐりコース。大汝峰はパスして、右へ進みます。


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分岐のすぐ近くにあった池は、おそらく血の池だと思います。暗いので案内板などあったのかどうかわかりません。風がないので水面が鏡のように稜線をくっきりと映しこんでいました。


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明るくなってきた道をたどります。


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小高い丘を越えると、翠ヶ池が眼下に見えました。その向こうには剣ヶ峰。遥か彼方の地平線が赤く染まっています。もうすぐ日の出の時間です。


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6:12 地平線から太陽が顔を出しました。ハーフNDフィルターをつけていたので、けっこうくっきりとしたゴーストが出てしまいましたが、つけてないと空が白飛びしていたはずなので、ゴーストは必要悪みたいなものです。このぐらいのゴーストなら、現像ソフトのスタンプ機能などで消すこともできるので、やはり空の白飛び防止のほうが優先です。


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翠ヶ池から御前峰方面へと進みます。このあたりは日陰になる時間が長いのか、けっこう雪が残っていました。


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傾斜のきつい坂道に半分凍ったような積雪が残っているので、けっこう滑って登るのが大変でした。


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坂を登りきると、油ヶ池と朝日が当たり始めた御前峰が見えました。昨日御前峰の上から見たときよりも雪が広範囲に残っているように感じます。昨晩は雲が出ていないので新しい降雪はなかったはずですから、単なる印象の違いなのでしょうが、池の表面が凍りついていたこともあり、積雪期の雪山に来たような雰囲気です。


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左手には剣ヶ峰。ここには登山道がありませんが、登ることはできるみたいです。


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振り返ると、大汝峰がすっかり朝日の中に姿を現していました。


このまま御前峰を経由して戻ることも考えましたが、けっこうな急傾斜に雪が残っているので、滑り止めなしで登るのはちょっとやばそうです。なので、素直にもときた道を戻ることにしました。


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戻る途中、遥か雲海の彼方に北アルプスの峰々が顔を出しているのが見えました。右側のひときわ高い山群が穂高連峰、大キレットをはさんで南岳から槍ヶ岳までの稜線も見えています。


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6:55 血の池まで戻ってきました。日が差すころまでいればまた違った風景がみられると思いますが、今回は後の予定が詰まっているので、このまま下山します。大汝峰にも登りたかったのですが、次の楽しみにとっておくことにします。


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朝日が室堂平を染め上げています。


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朝日を浴びる室堂の建物群はまったく人の気配がなく、なんとなく廃墟のような雰囲気です。


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7:23 室堂に戻ってきました。ビジターセンターの入口前には、登山者が3人ほど座っていました。別当出合から登ってきたとすると早すぎるので、甚之助避難小屋か南竜ヶ馬場から来たのでしょう。



ここで一息。ぽちっと押して休憩としたら続きをどうぞ。




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8:07 パッキングを終えて、下山にかかります。


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広々とした弥陀ヶ原は、静謐な朝の空気に満ちていました。


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木道の終わりから白山を振り返ります。本格的な降雪がある前に、もう一度訪れたいと思いました。


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黒ボコ岩の前が砂防新道と観光新道の分岐です。時間に余裕があれば観光新道を経由して下山したいところですが、時間がないので最短の砂防新道をピストンで帰ります。


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せっかくなので黒ボコ岩に登ってみると、けっこういい眺めでした。


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つづら折れの急な石段をひたすら下ります。


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落石注意の危険区間は上方に気をつけながら足早に通り抜けました。


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9:12 甚之助避難小屋に着きました。ほぼコースタイムどおり、室堂から1時間5分ほどかかりました。当初は小休止のつもりでしたが、朝食が早かったためすっかり空腹になっていて、行動食をとるために20分ほどゆっくりと休憩しました。


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甚之助避難小屋を出発して30分ほど下ると別当覗です。往路では休憩していた人がいたこともあり素通りしましたが、かなり汗をかいて顔に汗が滴るような状態だったので、ひとまず休憩して汗を止めることにしました。


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別当覗からは、眼下に別当谷を一望することができます。


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上流部のほうも展望が開けていて、別当谷をずっと上までたどってみていくと、黒ボコ岩らしい小さな黒い塊が稜線にあるのが見えました。


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休憩を終えてどんどん下って行くと、次第に紅葉の木々が目立ち始めました。白山山頂では雪で白く染まった風景に冬将軍の到来を感じましたが、下るにつれてどんどん秋の華やかさが蘇ってくるようです。時間を逆戻ししているような不思議な感じです。


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10:40 中飯場まで降りてきました。


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往路のときと同じで、秋真っ盛りの状況です。


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逆光でカエデの赤が鮮やかに輝いています。


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華やかな黄金色に光っているのは、白樺の木でしょうか。


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さらに下っていけば、登山道の両脇が紅や黄色に染まった木々で鮮やかに彩られ、気持ちまで華やいだ気分になります。


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11:08 下り専用道の分岐に来ました。ここから右へ折れて、往路とは違うルートを進みます。


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傾斜の急な斜面をジグザグに下って行くと、別当出合の吊橋が見えてきました。


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11:24 つり橋を渡って登山口に戻ってきました。休憩が多かったとはいえ、コースタイムよりも1時間も余分にかかってしまいました。コースタイムが早すぎるのでは?と思わないでもありませんが、まあ荷物が軽ければそんなものなのかもしれません。


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11:32 登山口からもうひと下りして、駐車場に着きました。驚くほどガラガラに空いた広い駐車場に、自分の車だけがポツンと停まっている光景が、ちょっと奇妙に感じたのでした。


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荷物を車に詰め込んで、登山靴はそのままで車に乗り込み、刈込池に向けて出発したものの、少し下ったところで眺めのいい場所を見つけ、20分ばかり撮影に時間を使ってしまいました。



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時間にあまり余裕がないので適当なところで切り上げて、一路刈込池を目指して車を走らせました。

おわり。

白山19日2


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| 2015年10月 白山 | 15:31 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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秋から冬へ 季節替わりの山旅: 白山 その2

2015年10月18日(日)~19日(月) 石川県白山市 白山御前峰(2702m) 単独避難小屋泊


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御前峰への登山道は、良く整備された石畳の階段で始まりました。あまりにもきれいに整備されすぎていて、登山道というよりも公園の遊歩道を歩いているような感じです。


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振り返ると、いつの間にか雲海が広がっていて、その上に広がる深い青色の空に太陽がまぶしく輝いていました。


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15:31 およそ30分登ってきたところで、高天ヶ原という比較的平坦な場所に着きました。いろいろなところで目にする高天ヶ原という地名ですが、一番秘境っぽいのはやっぱり雲ノ平の奥にある高天ヶ原だと思います。白山の高天ヶ原は、秘境というよりも天上の原っぱというイメージがぴったり。


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15:50 石段をえっちらおっちら登り詰めたところに、白山神社奥宮の石垣が現れました。その向こうに山頂の石柱が見えています。時期はずれで時間も遅いため、人の気配は皆無です。


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奥宮を遥拝してから山頂へ向かいます。


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15:54 御前峰山頂に着きました。のんびり歩いて室堂から約55分。快晴微風の好天に恵まれました。


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御前峰の向こう側には、これまでの風景とは異なる、いかにも火山らしい荒々しい風景が広がっていました。驚いたことに、登山道沿いにはほとんど残っていなかった雪が、けっこう広い範囲で残っています。山の上ではもう冬が始まっているのだということを実感しました。


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冬山に準じた装備のうちかなり暖かくて使うことはないかもしれないと思っていたソフトシェルジャケットですが、山頂でじっとしているとさすがに寒くなってきたので、しっかり使いました。持ってきた甲斐があったというものです。ハードシェルのほうは、さすがに使う機会はありませんでした。


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剣ヶ峰の背後では、雲海が山の稜線を越えて斜面を流れ落ちる滝雲が見られました。


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こちらは一眼レフで撮影した剣ヶ峰と大汝峰。3つ前の写真とほぼ同じようなアングルで撮影していますが、空の色や雲海が白飛びしているコンデジの写真と違って、空の色や雲海の様子がしっかりと描写されています。わざわざ重くてかさばる一眼レフをもってくる理由がここにあります。


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今回は新しく購入したレンズ EF16-35mmF2.8LⅡのデビュー戦となった山行なので、逆光性能などを確認するために太陽を画角に入れたりしていろいろと撮影してみましたが、さすがに超広角レンズで太陽を入れてしまうとそれなりにゴーストが現れます。しかし、太陽を画面からはずすとゴーストやフレアはほぼ出なかったので、悪くはないかなという感じです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩としたら続きをどうぞ。




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16:18 だいぶ日も傾いてきたので、下山することにしました。今から下山すれば、室堂に着く前にちょうど日没が見られそうです。


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高天ヶ原から見た別山と雲海の風景です。


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17:16 室堂まであと10分ほどのところで日没が迫ってきました。


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世界を赤く染めながら太陽が雲海の彼方に沈んでいきます。重い荷物を担いで泊まりで来たからこそ見られる風景です。


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17:20 太陽が姿を隠してしまうと、あたりは急に肌寒くさびしげな風景になります。太陽が没したところには、夕日のなごりのようなオレンジ色の光がじんわりと雲海の水平線を溶かしていました。


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急激に冷え込み始めた空気の中を急ぎ足で下り、避難小屋に戻ってきました。次は星空の撮影ですが、その前に夕食です。冬期入口は小屋の2階にあるので、入ったところは天井の低い2階になります。なので、立って歩けないというのがネックです。


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1階はこんな感じで、中央にテーブルもあり、快適性は明らかに1階のほうがいいのですが、重い荷物をわざわざ1階に下ろしてまで快適性をとるかというと、そのほうが面倒なので、入口に近い2階で寝泊りすることにしました。


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19時を回ったころ、トイレに行くと満天の星空が広がっていました。この時期は、わりと早い時間に東の空から天の川が立ち上がってくるので、室堂から見るとちょうど御前峰の上に天の川が見えています。


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バリエーションがほしくて、場所を変えて撮影。弥陀ヶ原からの星空も撮りたかったのですが、さすがにあそこまで降りてしまうと戻ってくるのが大変なので、あきらめました。


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このときの外気温は4度。風がほぼなかったので、ウールのインナーにソフトシェル、ダウンジャケットという服装でまったく問題なしでした。



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ちなみに、小屋の中はわりと暖かくて、午前3時の室温は7度ありました。朝になると氷や霜柱が見られたので、外気温は氷点下まで行っていたと思いますが、さすがに避難小屋はあったかいです。モンベルダウンハガー800#1だと、ダウンジャケット、ダウンパンツで寝ていると少し暑いかなという感じで、はじめは絞っていた顔周りのドローコードも、途中で緩めて頭もフードから出して寝てちょうどいいぐらいでした。

つづく。

白山18日2


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| 2015年10月 白山 | 12:47 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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秋から冬へ 季節替わりの山旅: 白山 その1

2015年10月18日(日)~19日(月) 石川県白山市 白山御前峰(2702m) 単独避難小屋泊


10月半ばになると標高2000mを越える高山ではすでに紅葉の時期は過ぎていますが、それよりも標高が低いところではちょうど盛りの時期。久しぶりに盛りの時期の紅葉の山を見たくなり、1泊2日の強行軍で白山まで遠征してきました。


17日土曜日の夜に岡山を出発。午前0時をまわるとさすがに睡魔が襲ってきて、北陸自動車道の南条SAでたまらず3時間ほど仮眠をとりました。車中泊にはいい季節になり、短時間でしたがけっこう気持ちよく眠ることができました。


福井北ICで降りて、勝山市を経由して別当出合いに着いたのは7:30頃です。紅葉時期の日曜日とあって混雑を覚悟していましたが、意外にも駐車場は6割ほど埋まっているといったところでした。


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8:06 まぶしい朝日の中、出発です。前回の三嶺の時に痛めた左膝がまだ完治していなくて少し不安がありますが、悪化させないようにしっかりと屈伸運動をして、ゆっくりと歩くのを心がけながら進みます。


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駐車場は登山口から少し低い場所にあり、いきなり長い石段から始まります。


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石段と坂道を10分ほど登ると別当出合いのバス専用駐車場にでましたが、正面の森の紅葉がいきなり目に飛び込んできます。


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青空と美しい紅葉にしばし見とれて立ち尽くしました。なんだか久しぶりにきれいな紅葉を見た気がします。


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登山口のモニュメントとつり橋ですが、写真でよく見るためか初めて見た気がしません。


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長いつり橋を渡って、登山道に取り付きます。白山への登山道はいくつかありますが、今回はもっともメジャーな砂防新道で行きます。


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つり橋の上から、眺める紅葉。ピークは少し上のあたりです。


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下山専用道との合流点は、もちろん右へと進みます。


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階段の上を見上げると、朝日に輝く紅葉の木々がドーム天井のようです。


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透過光で見る紅葉は、ほんとにきれいです。


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しかし、順光で見る紅葉も負けず劣らずです。PLフィルターで乱反射を取り除けばもっと深みのある色になりますが、いかんせんコンデジなのでフィルターを付けることができません。わざわざ一眼レフを持ち出すほどでもないので、ここはこれで良しとします。


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PLフィルター効果が得られない透過光は、コンデジでもいけます。ただし、実際に見たときの美しさは、なかなか再現できません。


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最初こそ急な階段もありましたが、おおむね緩やかで歩きやすい登山道が続きます。


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登るにつれて紅葉の彩度が高まってきたように感じます。


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中飯場の手前のあたりはまさにピークといった感じです。


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黄葉は晴れた日には金色に輝くので森が華やいで見えます。


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9:10 中飯場に着きました。


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黄葉した木々は青空を背景にするとひときわ鮮やかです。


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まさに秋真っ盛りといったところです。


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10分ほど休憩して、先を急ぎます。しかし、このあたりの標高が紅葉のピークのようで、登山道の両側には美しい風景が続き、ついついカメラを向けてしまうため、どうしてもスローペースにならざるを得ません。


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赤、青、緑の三原色が、見事でした。


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9:52 ようやく白山の姿が見えてきました。しかし、あの稜線がピークではありません。ピークはあのずっと上です。見えている稜線でさえかなりの高度差があるわけで、さすがに標高2000mに満たない中四国地方の山とはスケールが違います。


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10:17 甚之助避難小屋まで0.9kmの道標がありました。中飯場を出てからそろそろ1時間です。ここらあたりで休憩したいところですが、残り900mということなので、このまま進むことにしました。


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前方に険しい崩壊地が見えてきました。おそらく、甚之助谷上流部にある崖地だと思われるので、あの左上のあたりに甚之助避難小屋があるのだろうと見当をつけながら行きました。あの距離なら、あと30分ぐらいで着けそうです。


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真っ赤に色づいたナナカマドがひときわ目を引きます。


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10:58 急に開けた場所に出たと思ったらベンチが設置されていて、1時間半も休憩無しで登り続けてきてけっこうバテ気味だったこともあり、おもわずベンチに座り込んでしまいました。おそらく甚之助避難小屋はもう近いはずですが、この際この景色を見ながら空腹を満たすことが先決です。標高が高い山に登るということと、初雪が降ったという話も最近聞いているので、ウールの長袖シャツで登ってきたら、汗だくになってしまいました。なので、日当たりのいいこのベンチで休憩のついでに汗を乾かそうとの思いもありました。風が吹くと、ちょっと汗冷えする感じもあったので、服は乾いているにこしたことはありません。


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行動食を食べて、しばらく休憩してから出発しましたが、ベンチからわずか数分のところに甚之助避難小屋はありました。こんなに近いなら、わざわざあんなところにベンチなんか設置しなくてもよさそうなものですが、混雑している時は逆に離れたところのほうがゆっくり休めていいのかもしれません。


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すでに室堂の営業が終わっていることもあり、避難小屋のトイレは閉鎖されていました。中にある冬季用のトイレのみ使用可能です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩としたら続きをどうぞ。




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ここから室堂までは2.3kmとのことですが、距離で示されてもコースの状況によって必要な時間は変わってきますから、どうもピンと来ません。


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これから進む方向はおおむねなだらかですが、地形図を見ると弥陀ヶ原に出る前にはそこそこきつい直登がありそうです。


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避難小屋のすぐ上の旧避難小屋があった場所(らしい)に水場があり、ベンチもたくさん設置されています。小屋の前はなぜだか人がたまるし、わざわざ人のいるところでタバコを吸う非常識な人間がいるので、できれば小屋前のベンチは避けたほうが無難です。水もあるし、人もいないしで、休憩するならこちらのほうが適しています。


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避難小屋から上では、紅葉はほぼ終わっていましたが、それでも鮮やかに色づいている木々もちらほら残っていて、往く秋を楽しめました。


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良く整備されていて歩きやすい登山道です。


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ちょっときつい勾配の階段もありますが、階段になっているだけましです。


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12:00 南竜道分岐です。右へ行くとテントサイトのある南竜ヶ馬場です。今回、最初はテント泊を考えていましたが、10月16日から室堂の白山荘が避難小屋として開放されているとのことだったので、より山頂に近い室堂の避難小屋を利用することにしました。なので、テントの分だけ荷物が軽くなって助かりました。


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分岐からはなかなかの好展望でした。


山と高原地図によれば、南竜道分岐と黒ボコ岩の間に3ヶ所の水場があることになっています。室堂の避難小屋で使う水ですが、室堂の水場が使えるかどうかわからないので、この3ヶ所の水場のうち上の2か所のどちらかで水を汲んでいく予定でした。今晩と明日朝の食事用と、明日の行動用及び今晩の飲料用で、合計3リットルが必要です。その上、これから室堂まで行くのに必要な分も考えると、3.5リットルは汲んでおきたいわけですが、できるだけフル装備で歩く距離を短くしたいというわけで、上の水場で汲むことにしたわけです。とはいえ、3ケ所ともだめな場合を考えて、避難小屋の水場で1リットルだけ汲んでおきました。


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この写真は下から2つめ目の水場だと思われます。避難小屋にあった水場はここからホースで水を引いているようです。一番上の水場の状況がわからないので、石垣の上に見える滝のような流れで2リットルを確保しました。


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こちらは先ほどの水場からもう少し登ったところにある水場です。順番から言えばここが一番上の水場、つまり下から3つ目の水場になるわけですが、ちょっと位置的に地図とあわないような気もします。ここにもホースが設置してあるので、避難小屋の水は2系統で取っているのかもしれません。どちらかは新しい避難小屋のものかもしれません。こちらの水場は、上の段に蛇口のようなものが設置されていて、水を汲むのはこちらのほうが便利ですが、石垣を越えるのがちょっと大変そうです。さっき2リットルを確保したし、今日の行動用の水はまだ半分くらい残っていたので、ここでは水を汲まずにいくことにしました。最悪、これ以上補給できなかったとしても、2リットルを節約して使えば十分明日の行動用の水も確保できます。


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水場を過ぎると森林限界を突破したのか、高い木はすっかりなくなり、草とハイマツや低木ばかりになってきました。


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次第に勾配がきつくなり、登山道にも大きな石がゴロゴロした状態になり、これまでと比べると歩きにくくなってきました。


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この登山コースで唯一の危険区間がここ。危険といっても、落石注意ということですが。それでも、急斜面を横切る区間なので、それなりに危険で滑落の恐れもないわけではありません。まあ、普通に歩くことができる状況なので、そちらの心配はあまりしなくて良さそうです。落石に関しては、通過中にパラパラと落ちてきたということはないので、それほどやばい状況ではないようです。上のほうにも注意を向けながら、すばやく通過すれば大丈夫でしょう。


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落石注意区間を通過すると、草つきの急斜面をジグザグに石段で登っていきます。いわゆる最後の難関です。これを登りきったら弥陀ヶ原です。


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標高が高くなったためか息が切れるので、ちょくちょく立ち止まって息を整えます。


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途中、延命水という湧き水がありました。山と高原地図には載っていない水場です。いや、もしかすると、黒ボコ岩と南竜道分岐の間にある3ヶ所の「水」マークのうち、一番上のマークがこれかもしれません。非常に細い流れでしたが、パイプの先から安定して水が出ていました。ここが最後の水場になるかもしれないので、飲みかけだった1リットルのプラティパスと0.6リットルの水筒を満タンにしておきました。これで3.6リットル確保できたので、室堂の水場が使えなくても安心です。


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別山を眺めながら延命水で小休止です。下に見える登山道が、先ほど通過してきた落石注意の区間です。


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落石注意区間からこんな道を登っています。けっこうしんどいです。


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小休止を終えて、急な石段を登り詰めていくと、前方に大きな黒っぽい岩が見えてきました。たぶん黒ボコ岩でしょうから、あそこまでいけばこの石段も終わりのはずです。


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13:15 予想通り、石段を登りきったところの大岩が黒ボコ岩でした。思ったほど大きくないという印象です。コースタイムよりもだいぶん遅いので、ここは休憩なしで通過します。


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黒ボコ岩の背後には、平坦な弥陀ヶ原が広がっていました。すのこ状の広い木道を歩きます。


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木道が終わると、再び上り坂が待っていました。地図には五葉坂と書かれています。これを登りきれば室堂です。


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登山道の脇には雪が残っていました。秋真っ盛りの登山口を数時間前に歩いていたというのに、このあたりはすっかり冬の気配が濃厚になっています。


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大きな岩が折り重なるように続く道を、一歩一歩登って行きます。それほどきつい勾配ではありませんが、疲れた体にはけっこう堪えます。


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13:45 ようやく五葉坂を登りきって、室堂ビジターセンターの赤い屋根が見えました。これでやっと荷物を下ろすことができます。駐車場から6時間近くかかってしまいました。コースタイムだと4時間強ですから、ずいぶんのんびりと登ってきたものです。紅葉時期ですから、しょうがないですね。


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すでに営業を終えた室堂ビジターセンターは、扉を閉ざしてひっそりとしています。入口前に5~6人がいましたが、駐車場の車の数から想像していたよりもずっと人が少ない状況です。


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目指す白山荘は、左手奥にある建物です。


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冬季避難小屋として開放されているので、雪のない現在でも入口は2階になります。大荷物の場合、梯子を上って狭い入口から入らないといけないので、これがけっこう大変です。


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入口ドアにはドアノブがついていたので、握って回すのかと思いきや、ドアノブ自体を水平に動かして開閉するという、変な構造でした。まさに上についている説明板の矢印のとおりに動かすと開閉できます。中に入ってみると、先客はいませんでした。がらんと広い小屋の中は薄暗くて、ひとりで泊まるにはちょっと気味が悪い感じもしますが、寝てしまえば同じです。


とりあえず、荷物を小屋に入れて、寝床の準備をしておきます。カメラと防寒着、行動食、水を折りたたみの小型バックパックに詰めて外に出ました。


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水場は白山荘冬季入口のすぐ左手下にあります。裏からぐるっとまわって行ってみると、排水溝のようなパイプからちょろちょろと水が出ていました。壊れているものの下に流し台もおいてあるぐらいなので排水ではないと思いますが、水が出てくるパイプの内側は茶色く汚れているし、本当に飲めるのかと疑わしい感じでした。なので、ここでは水を汲まないで、担いできた水だけを利用することにしました。なお、その後ここで水を汲んで飲んでいる登山者を二人ほど見かけたので、とりあえず問題はないようです。


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室堂ビジターセンターの後ろに回ってみると、白山を背景に建て替えたばかりらしい新しい神社がありました。


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15:03 神社の右手に作られた臨時の登山道から、白山最高峰の御前峰をめざします。

白山18日1


つづく。

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| 2015年10月 白山 | 10:34 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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