ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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秋めく四国の縦走路: 剣山から三嶺へ その3

2015年9月20日(日)~21日(月) 徳島県三好市 剣山(1955m)・三嶺(1894m)単独避難小屋泊


白髭避難小屋での夜は、妙に暖かくてなかなか寝付けませんでした。そもそも南アルプスで試用するつもりだったモンベル ダウンハガー800#1をそのまま持ってきたので、標高1700m程度の山で使うには過剰なスペックだったのです。宿泊者は避難小屋の中でバーナーを使って食事をしたので室温があがっていたということもありますが、夕方からガスが出て気温があまり下がらなかったので、室温も18度からほとんど下がらず、明け方になっても15度ぐらいを保ったままでした。そのため、寝袋の中に入っていると暑くて寝られないので、寝袋のジッパーを全開にして掛け布団のようにして寝たのでした。こんなに冷え込まないのであれば、保温性能が落ちたニッピンの寝袋で十分でした。ただ、暖かくないわりにダウンハガー800#1より重いので、持って来るメリットがありません。真夏用のイスカ チロルだと秋口は辛いし、ダウンハガー800#3ぐらいの3シーズン寝袋を購入する必要がありそうです。


午前3時過ぎに起きて、窓から外を覗いてみるとわずかですが星が見えていました。星空写真が撮れるかもしれないので、カメラと三脚を用意して外に出てみましたが、雲の切れ間に少しばかりの星空が覗いているだけでした。


星空写真はあきらめて小屋に戻り、そっと朝食を食べてからパッキングをし終えました。


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4:50 まだ周囲は真っ暗ですが、三嶺に向けて出発です。7時に三嶺山頂に着ければ、天狗塚まで縦走し、久保に下山するという当初の計画通りに行動するつもりです。もしも7時よりも到着が遅くなるようなら天狗塚方面はやめて、三嶺から菅生(すげおい)に下山して、いやしの郷で温泉に浸かってからバスで見ノ越に戻ることにします。


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白髭避難小屋から白髭山分岐のあるピークまでは、コースタイムで10分となっているので、ちょっとした坂道を登っていく感覚です。山頂近くになるとこのようなうっそうとした薮のようなところを潜り抜けていくのですが、夜に通るとなんとなく薄気味悪い感じがします。


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5:03 白髭山分岐です。三嶺方面は右に進みます。


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分岐のすぐ先にピークがありました。たいして広くはありませんが、そこそこ展望がありました。


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東の空には朝焼けの雲が広がり、その上には残月が輝いていました。このままここで朝焼けと日の出の撮影をして行こうかと思いましたが、この日の日の出時刻は5:48頃です。まだ40分も時間があるので、この先のピークであるカヤハゲまで行けそうです。それに、今見えている状況からして、このピークからは日の出の方角が剣山や次郎笈から右手にずれていて、山が何もない地平線から太陽が出てきそうです。朝焼けの写真にしても日の出の写真にしても、地上の風景が地平線や水平線しかない写真は、写真として面白くありません。ここから北にあるカヤハゲからなら、もう少し剣山や次郎笈のシルエットと絡めることができるかもしれません。このピークからカヤハゲまでのコースタイムはちょうど40分ですし、山頂まで行かなくても手前の東向き斜面からで十分展望がありそうです。ということで、急いでピークを下り、隣のカヤハゲを目指しました。


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5:28 カヤハゲへの登り返しの途中にある、韮生越(にろうごえ)の道標です。なぜか鐘がつるしてありましたが、ガスったときのためのものなのでしょうか。


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山頂まで5分ぐらいのところで振り返ると、日の出前の朝焼けが始まっていました。思ったとおり、山の稜線とからめた構図にすることができそうです。


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最初にコンデジで数枚撮影してから、荷物を下ろして一眼レフを取り出して撮影しました。シャッター速度が十分稼げるので、手振れ補正のおかげもあって手持ち撮影だけですみました。


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日の出10分前ぐらいが一番朝焼けの雲が広がった瞬間でした。太陽柱らしき現象も見えています。このあと、急速に赤味が薄れてきたので撮影を終えてカヤハゲ山頂に向かいました。


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5:55 カヤハゲ山頂です。カヤとはススキに代表されるイネ科植物の総称ですが、名前のとおり山頂にはたくさんのススキが生えていました。見た目には、カヤが生えた禿山なので、カヤハゲという名前がぴったりです。


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カヤハゲ山頂からちょうど日の出を見ることができました。といっても雲の隙間に光が見えるという程度の日の出でした。


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カヤハゲは三嶺のとなりのピークになるので、三嶺まではわずか2kmしかありません。


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少し休憩しているうちに、青空が広がってきました。まだ日の出の余韻が残るこの時間帯の空は、雲の立体感も強調されて美しくドラマチックです。


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朝日の光の影響ですこしばかり赤味がきつくなった三嶺です。山と空の比率をこれぐらいにすると、カメラ任せの撮影では山の暗さに露出が影響を受けるので空は白く飛んでしまいます。そうならないようにRAWモードに切り替え、大きくマイナス補正して空のトーンを残した状態で撮影しておきました。現像時にシャドウ調整で暗く沈んでいた山の表情を出し、空のトーンが飛んでいない写真に仕上げました。一眼レフなら、撮影時にハーフNDフィルターを使って空のトーンを下げてやればいいのですが、コンデジはフィルターの取り付けができないので、現像時に調整してやるしかありません。


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カヤハゲの山肌はコケの絨毯が広がっていてきれいでした。こちらは北側の斜面になるので、東側の斜面に比べるとコケの生えた部分の面積はかなり広くなっていました。


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カヤハゲ山頂から下ってきた最初の鞍部には枯木が2本あり、背後には三嶺が見えていました。なかなかいい画になりそうなので、荷物を下ろして三脚を据えて撮影しました。ちょうど朝日が雲間から差込んできて、世界がほんのり赤く染まりました。


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撮影に20分ほどついやしてから、軽い登りと下りを繰り返しながら三嶺へと向かって進みます。


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7:10 前方の視界が開けて、目の前に巨大な岩が聳える尾根が三嶺へと駆け上がっていくのが見えました。尾根を覆う木々は、わずかに色づき始めていて、朝の太陽がそれを鮮やかに照らし出しています。尾根に突き出した巨岩は、さながら三嶺をまもる前鋭鋒、すなわちジャンダルムのような雰囲気で、あらゆるものを拒むかのように尾根上にどっかりと居座っています。


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右手奥には、三嶺の山頂部にある断崖も見えています。


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5~6階建てのビルぐらいの高さがありそうな巨岩は、近づくにつれてその存在感が増すばかりで圧倒されます。


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巨岩の下で荷物を下ろして、しばらく撮影に時間を使いました。その後、ここから始まる急登に取り付きます。まずはこの巨岩を越えなければいけません。といっても、直接クライミングするわけではなく、右側から巻いていくように道がつけられています。


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上のほうは鎖場になっていますが、傾斜そのものはそれほどきつくはないので、鎖がなくても登れそうです。さらにここを右手方向に巻く道もあるので、見た目ほど難所というわけではありませんでした。


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巨岩を巻いて尾根上に出てみると、秋の装いに変わりつつある尾根がきれいでした。ちなみ、この巨岩の上に登ることもできます。


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巨岩の上にあるまっすぐな急登を登りきると、少し傾斜が緩くなり、その先に三嶺の頂が見えました。最後の急坂がまっていますが、距離的にはあまりないので、10分もあれば山頂につきそうです。


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笹に覆われた山頂直下の斜面が、朝日に照らされて緑のじゅうたんのように光っていました。


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8:11 急登をこなして山頂に飛び出ました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩としたら続きをどうぞ。




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誰もいない山頂で、とりあえず自撮り。荷物を下ろして休憩しながら、このあとの行動をシュミレーションします。すでに時間は8時を回っており、天狗塚方面への縦走は却下決定です。名頃へ下山するのが一番距離も短く時間もかからないし、バスの料金も少し安くなるのですが、下山してからバスの時間までわりと暇をもてあましそうです。なので、予定通り菅生に下って温泉で汗を流して、バスで見ノ越に戻るというコースで行くことにしました。


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山頂から避難小屋へ続く登山道を途中から左の笹原に向かう踏み跡をたどって、菅生への分岐路へとショートカットして進みます。


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避難小屋から見て西側にある菅生への下山道分岐です。このコースを歩くのは初めてですが、一般登山道なので迷うことはなさそうです。


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8:33 下山道はいきなり地面も見えない笹原の中の薄いトレースになっていて、あまり使われていないのではないかという不安が一瞬よぎりました。笹で見えない地面を足で探るようにしながら下山を開始しました。


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少し先に鹿除けのフェンスがあり、紐で閉じられたポールを解いてフェンスを開けて通過しなければなりません。この紐が4箇所もあって、しかも結びがけっこう解きにくくて凄く面倒でした。結局一番下は解かずに、上3つが解けた時点でできた隙間から体を出して、また紐を結びなおして下山を続けました。


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しばらく進むといきなり傾斜のきつい下りになり、しかも踏み跡がややわかりづらくなってきて、やっぱりあまり利用されていないコースなのかもしれないという不安が頭をもたげてきます。


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しかし、鞍部まで降りてくると向かいのピークに登り返すコースは踏み跡がしっかりしており、少し安心できました。


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1791mピークを越えていきます。このコースの唯一の登り返しをこなしたので、後は下るだけです。


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1791mピークから西を見ると、遠くに台形の特徴的な山が見えていました。おそらく石鎚山でしょう。秋の石鎚山にもまた登って見たいものです。


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下って行くと、見事に紅葉したモミジがありました。気の早いモミジです。


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9:06 いきなり平坦な牧場のような場所に出てきました。1791mピークの北側の標高1700~1750mあたりにある等高線の間隔が広いテラス状の場所のようです。


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北東方向に向かって広々とした笹原が広がっていました。


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笹原から先は、やや薄暗い感じのする森になりました。登山道脇には真っ二つに裂けた巨岩があり、その上に根を下ろした杉が割れ目から根を地面に伸ばしてして、生命力の凄さを目の当たりにした気分です。


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岩の上で根を張り巡らせた苔むした巨木。


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倒木もコケのベールで覆われています。北側斜面ということで、わりと湿気が多いのかもしれませんが、このあたりの森は人の気配が薄く、とても深い原初の森のようでした。カラッと明るい名頃ルートとはまったく雰囲気が異なります。


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斜面の傾斜が猛烈にきつくなってきました。道はジグザグに向きを変えながら下っていきます。


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急傾斜の下りで再び膝痛が出てきましたが、ようやく急斜面を下りきり、1578m地点を通過すると比較的なだらかな尾根道になってきたので、膝の痛みに苦しめられる度合いは減ってきました。


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標高1500mあたりで尾根から右へと下ると、広大な杉林の中を延々と歩き続けます。どっちを見ても似たような杉が林立する森の中なので、うっかりすると道迷いしそうです。トレースもやや薄い感じです。ただ、切り株の上などに小さなケルンが積んであったりするので、ガスが出てもそういう手がかりを慎重に探しながら行けばなんとかなりそうな感じです。


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かなり痛んで、体重をかけると大きくたわむ丸太橋を慎重に渡ります。


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10:23 いい加減杉林にうんざりしてきた頃、作業小屋の廃屋がありました。地図にも出ている場所です。膝の痛みが増してきたこともあって、ここで小休止をとりました。


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15分の休憩を終えて、出発します。ここから先は観光用モノレールをくぐるまではほぼ等高線に沿った水平な道です。膝には優しいし、歩きやすいので時間を短縮することはできますが、どんなに歩いても標高は下がっていないので、実質的には無駄な時間を費やしているような気がしました。


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10:45 モノレールの軌道をくぐります。


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少し歩いたところで左へUターンするように道が下り始めました。ここからは、モノレールの軌道をジグザグに大きく縫うようにしながらひたすら下っていきます。連休ということで、モノレールは営業しており、観光客がモノレールで上がってくるわけですが、僕を見つけると、「あんなところを人が歩いているよ」などと物めずらしそうに言っているのが聞こえてきます。なんだか見世物にされているようで、あまり楽しくない区間です。


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誰もいない森の中をひたすら歩き続けます。膝の痛みをストックでかばいながら、1秒でも早く下山できるように、休憩もとらずに下山を続けました。


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11:23 ようやく林道に出ました。これで登山道とはおさらばです。あとはフラットな林道をたどっていけば、その先に温泉が待っています。


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11:38 いやしの郷の温泉に着きました。温泉につかってようやくゆっくりと休憩することができました。


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温泉で1時間のんびりしたあとは、バス亭まで歩きです。普通に歩くとけっこう距離があり、20分ぐらいかかりそうです。


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15分ほど歩いたところで、KDDIの携帯用中継基地が道端にあり、そこから林の中を抜けて下に下りると、小学校の前にある橋に出ることができました。バス停はこの橋を渡ったところにあるので、まっすぐ歩いて国道439号線の橋を経由するよりも5分ぐらい短縮できたと思います。


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13:05 時刻表も何もないバス亭です。事前に13時18分というのは調べていたので、15分前にはバス停で待つようにしようと思っていました。いい時間です。なにしろ田舎のバスなので利用客が少ないでしょうから、バス停を素通りしてくると予定よりも早く来る可能性があり、時間どおりに来て待っていてもすでに通過してしまっていたということになりかねないと考えたわけです。しかし、実際には20分ちかく遅れてやってきました。運転手さんによると、連休で車が多く、狭い道ですれ違いを繰り返すのに時間がかかり、それが遅れの原因になったそうです。しかも、このバスは市営で、一つ前の久保が始発ですが、接続する四国交通の池田発のバスが遅れすぎて、そのバスに乗ってやってくる予定の登山客を乗せずに来たとか。連休に剣山方面に来る時は、貞光方面から国道438号線で来たほうが良さそうです。


バスに乗ってからも、なんどかすれ違いで時間がかかったりして、結局見ノ越には30分遅れで到着しました。見ノ越手前からは数百mに渡って、路肩にびっしりと車が駐車してあり、すれ違いもままならないような状況でした。


帰路は当然ながら国道438号線で貞光経由で帰りましたが、すれ違いで渋滞することもなく、すいすい走って帰ることができました。

おわり。

剣山三嶺21日1

剣山三嶺21日2

剣山三嶺21日3


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| 2015年9月 剣山~三嶺縦走 | 22:39 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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秋めく四国の縦走路: 剣山から三嶺へ その2

2015年9月20日(日)~21日(月) 徳島県三好市 剣山(1955m)・三嶺(1894m)単独避難小屋泊


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8:42 休憩を終えて丸石に向けて歩き始めました。目の前の笹で覆われたピークを乗り越えると鞍部にむけてやや下った後、一段高いピークにむけて再び登り返します。


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9:03 登り返した先のピークが1683.8mの丸石でした。名前から想像して、大きな丸い石でもあるのかと思っていましたが、名前を連想させるような石は見当たりません。何由来の名前なんでしょうか。


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振り返ると、笹原に覆われたたおやかな縦走路が遥か次郎笈まで続いているのが見えます。もうこんなに歩いてきたのかとちょっとびっくりですが、先はまだまだこの倍以上の距離があります。


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丸石山頂からは右(北)と左(南)に踏み跡が分かれていました。どちらに行けとも書かれていないので、自分で判断するしかありません。見た目には右方向の踏み跡のほうが尾根筋のトレースなので縦走路っぽいのですが、地図で確認したら右は間違いです。


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正しいルートである左の踏み跡を下っていきます。


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これまでの笹原の尾根と違って、丸石からは樹林帯の尾根道が続きますが、林床は笹が茂っていて石や木の根にてこずることもなく、なだらかに下る道なので歩きやすい状態でした。


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9:32 丸石避難小屋に到着です。丸石山頂から約30分かかっていて、思ったよりも距離があったという感じです。樹林帯の中に建っている避難小屋なので、ちょっと薄暗い感じのする小屋でした。


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二重になっている扉を開けて中に入ってみると、がらんとした小屋の中はそれなりにきれいに使われていました。小屋の周囲は比較的平坦ですが、テントを張るにはそれほどいい条件ではなさそうです。少し三嶺方向に進んだあたりに日当たりのいい草地があったので、テント泊するならそのあたりのほうがいいかもしれません。どうせ水場もトイレもないので、小屋のそばにテントを張る必要もないでしょうし。


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9:50 小屋の中で行動食を食べながら少し休憩したあと、先を急ぎます。


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小屋から少し歩いたところで分岐がありました。


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まっすぐ行けば奥祖谷かずら橋に降りる道。三嶺方面への縦走路は左です。


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奥祖谷かずら橋ルートへの分岐からは緩やかな登りが続きます。この先、1604mのピークを越えて、その後この縦走路の途中にある最も標高が高い高ノ瀬(こうのせ)1741mへの登りが待っています。地図で見ると、高ノ瀬の手前、標高1650~1700mあたりの等高線が詰まっているので、そのあたりがもっとも傾斜のきつい場所だと思われますが、それ以外はとくに難所のような場所はなさそうです。


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1604mのピークを過ぎたあたりに、広くてフラットな草地がありました。目の前に高ノ瀬を眺められる場所です。テント泊によさそうな草地でした。ここからなら、高ノ瀬の少し下にあるイセの岩屋の水場まで片道20分ぐらいなので、テント泊をするなら丸石避難小屋よりも便利かもしれません。


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1604mピークからわずかに下った鞍部を過ぎると、高ノ瀬への登りが始まります。


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進むにつれて次第に尾根は狭くなり、傾斜も徐々に増してきます。


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10:26 水場(イセの岩屋)と書かれた道標がありました。縦走路から200mのところにあるらしいのですが、実際に行って確かめたわけではないので、水が出ているのかどうかはわかりません。とりあえず、水場はあるということのようです。


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水場への道標を過ぎると、急に岩が折り重なる急傾斜が出現しました。岩の上を踏み跡が通っているため、すこしルートがわかりにくいところもありましたが、良く確認しながら進めば大丈夫。


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赤く染まった葉っぱを発見。枯木に寄生したツル植物のようです。今回の縦走で初めて秋を感じた瞬間でした。


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岩ゴロの急登をクリアすると、枯木の点在する急斜面が現れました。この上が高ノ瀬の山頂のようですが、そこまでの道はけっこうきつい登りが続きます。この区間で、ストックの石突につけていたゴムキャップが左右ともにとれてなくなってしまいました。トレースが赤土のやや粘っこい柔らかい状態だったため、体を引き上げるのに体重をかけるとストック先端が土の中にめり込んで、抜くときにキャップが外れてしまったようです。すぐに気がついて探してみましたが、なにしろ赤土の中に埋め込まれた状態になっているので、簡単に見つからず、重い荷物を背負って腰をかがめて探すのもしんどいのですぐにあきらめました。


帰宅後、アマゾンで送料込みで4個280円という格安のラバーキャップを購入しましたが、純正品となんらかわらないフィット感があり、必要にして十分な品質でした。ただ、お店によって関東以外は送料が必要なところもあるようで、検索して最初に出てきたところで購入しようとしたところ、会計のときに送料が追加されていたので、全国どこでも送料無料と明記されたGLASというお店で購入しました。今みると、なぜかこのラバーキャップの販売店一覧にGLASは入っていません。在庫がなくなったのかもしれません。どこで買うにしても、ネット通販は決定ボタンをクリックする前に金額の確認を忘れずに!





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10:46 高ノ瀬山頂に着きました。山頂の少し先に見える枯れ草の草地で荷物を下ろしてゆっくりと休憩をとります。


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枯木の向こうに次郎笈と剣山が仲良く並んで聳えているのが良く見えます。


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南側はこんな感じで山波が続いています。日当たりが良く、展望もあるので、グランドシートを広げてのんびりと休むのにいい場所でした。うっとおしい虫もいないし、秋の山は本当に快適です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩としたら続きをどうぞ。





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11:06 おにぎりと水分を補給して、出発です。地図のコースタイムでは、白髭避難小屋まで約2時間です。13時に白髭避難小屋に着ければ、そこから三嶺まで2時間強ですから、15時過ぎには三嶺山頂ヒュッテまで行けそうです。すっかり三嶺まで行くつもりで歩き出しましたが、この後はなぜかペースが上がらず、思い通りにはいかなかったのです。


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高ノ瀬山頂からはしばらくフラットで快適な道が続きます。


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やや下って鞍部を通過すると、石立山分岐のある1738mピークに向かっての登り返しがあります。


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それなりに傾斜はありますが、それほどきつい登りではありません。


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尾根が狭まって、右手に鹿除けのネットが出てくると1738mピークももうすぐです。山と高原地図にはこの1738mピークは表示されていませんが、石立山分岐がある場所が1738mピークになります。実際には、ピークの少し手前に分岐の道標が立っていました。


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11:32 1738mピークです。実際のピークはこの写真の少し手前ですが、4人パーティーが大きな声で騒いでいたので、止まらずに通過しました。地図は山と高原地図しか持っていなくて、このピークの表示がなかったため、最初はここがもうひとつ先にある1732mピークだと勘違いしていました。なので、前方に見える笹原の山が三角点のある1700.9mのピークで、その向こうに白髭避難小屋があるのだと思っていたのでした。実際には、先に見えている笹原の山が1732mピークです。


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1738mピークを通過し、1732mピークとの鞍部に向けて下っていきますが、この下りの部分がちょっと厄介な箇所がありました。特に危険というわけではないのですが、傾斜のあるトラバース道のようになっていて意外と歩きにくい場所でした。また、妙に獣臭がきつく、気分的にも不快感がありました。


鞍部まで降りてきたところで、休憩に良さそうな石があったので小休止をとりました。1738mピークを1732mピークと勘違いしていたこともあり、地図を見ながら、高ノ瀬から1732ピークまで1時間のところを40分ほどで来れたのはラッキーなどと思っていたのです。


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1732mピークは、笹原に覆われた緑のじゅうたんのような山で、枯木と巨岩が点在する面白い場所でした。


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青空に白い雲との取り合わせが絶妙で、この縦走路の一番のみどころかもしれません。


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道は尾根通しではなく南側斜面を巻くように続いているので、それほど傾斜もきつくありません。


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南側斜面の巻き道から尾根上に上ってくると、正面に三嶺が現れました。広い笹原の中を山嶺に向かって伸びる縦走路が凄い開放感で、1732mピークは気持ちのいい場所でした(この時は三角点のある1700.9mピークだと思っていたのですが)。


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広々とした笹原のピークを過ぎて下り始めると、今度は一転して樹林帯の道になりました。この頃から左膝に痛みが出始め、下りで膝に力を入れるのが辛くなってきました。そのため、ストックで体を支えながら左膝にできるだけ負担をかけないように歩くようになり、ペースがだいぶん落ちてしまったようです。


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鞍部を過ぎ、1700.9mピークへの登り返しが始まると、体もしんどいと感じてきました。行動食は休憩時にとっていますが、シャリバテなのか、それとも睡眠不足による疲労なのかもしれません。下りは膝が痛く、登りは体がしんどくてパワーが出ず、どうも調子が悪くなってきたようです。


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道は急斜面を直登しないでトラバースしながら続いているのでそれほどきつくはないはずですが、なんだかものすごくきつい登りに感じて、ゆっくりと脚を進めました。あの上の尾根まで登れば白髭避難小屋があるはずと思いながら・・・


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しかし、白髭避難小屋などありませんでした。ピークをひとつ間違えているので、避難小屋があるわけがないのですが、自分の位置を勘違いしているのだからなぜないのかが理解できません。いったいどういうことだと怒り半分で不思議に思いながらも歩き続けました。


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12:53 やがて、展望の開けた広いピークのような場所に着きました。みると三角点が設置されています。山と高原地図をもう一度しげしげと見返してみて、ようやく今自分がいるところが1700.9mピークであるということがわかったのでした。とすると、さっき通過した笹原の広々としたピークが1732mピークだったのです。そういえば山と高原地図には1732mピークのところに、”三嶺が見える平坦な笹原”と書いてありました。石立山分岐がある1738mピークは笹原ではなく草地の比較的狭いピークで、三嶺は見えていなかったのになんで勘違いしたのかわかりません。ガーミンのGPSで確認すればすぐにわかったはずですが、今回南アルプスに行くつもりで準備していたこともあり、剣山~三嶺間の縦走路の地形図データをGPSに入れ忘れていたのでした。地図が表示されないわけではないのですが、地形図ほど細かい表示はないので、大まかな場所の確認しかできなかったのでした。


正しい現在地がわかり、白髭避難小屋までまだ下らないといけないということで、力も抜けてしまいました。グランドシートを広げて座り込むようにして休憩をとりました。とにかく、シャリバテしないように最後に残ったおにぎりをたべ、アミノ酸の粉末やスポーツドリンクも飲みました。痛みの出ていた膝や脚をマッサージしたりして、かれこれ20分ほど休憩しました。


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この1700.9mの山頂も広々とした草地になっていて、気持ちのいい開放感がありました。


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休憩を終えて樹林帯の道をゆっくりと下っていきます。いったん下ってから1692mのピークへの登り返しをこなして、再び膝につらい下りが始まります。


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下っていた道も次第に緩やかになり、前方に笹原の草原のような鞍部が見えてきました。この時はわかりませんでしたが、この鞍部が白髭避難小屋のある場所でした。


13:41 白髭避難小屋に着きました。疲れていたせいか、避難小屋の写真を撮るのをすっかり忘れていましたが、丸石避難小屋とつくりも大きさもまったく同じ避難小屋です。ただし、こちらは笹原の中に建っているので、日当たりも良く、明るく開放感のある避難小屋でした。


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小屋の中に荷物を下ろし、水や行動食を持って小屋前の草原から山嶺を眺めながらどうするか考えました。ここから三嶺山頂まで2時間強かかります。途中に二つのピークを越えていきますから、当然2回下りをこなさないといけません。さらに最後は三嶺への登り返しがあり、これがけっこうきつそうです。疲れた体に最後が一番きつい登り返しというのもなかなか厳しいものがあります。


そもそも、13時到着予定だった白髭避難小屋に40分遅れで到着しており、14時に出発したとしたら三嶺頂上ヒュッテに着くのは良くて16時過ぎ。へたをすると17時頃になるかもしれません。泊まれないほど混雑していることはないと思いますが、そこそこ人はいるでしょうから、場合によっては場所を空けてもらうことにもなりかねません。膝の痛みも心配だし、へとへとになって夕方に到着というのも、翌日の行動を考えるとあまり賢い選択とは思えません。三嶺山頂直下の傾斜のきつい尾根を眺めていると、とても今からあそこを登り返す気力も体力もないなあというのが実感でした。


となると、今日の行動はここで打ち切り、ゆっくりと体を休めるのが得策。結論は出ました。白髭避難小屋が今日の宿泊場所になりました。このとき、僕以外にはバックパックが2つデポしてあるだけで、宿泊者は他に誰もいませんでした。時間が時間だけにこれから増える可能性はありますが、とりあえず大混雑になることはなさそうです。


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荷物を解き、自分の寝床を確保してから、汗で濡れた帽子や手袋、タオルを日の当たる屋外にストックを突き立てて物干し台代わりにして乾かしている間に、一眼レフカメラを持ってぶらぶら散策してみました。


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でも、枯木と三嶺と青空以外にこれといって撮るものもなく、夕方になるにつれて雲が出てきて、夕日や夕焼けも見られず、しまいにはガスに閉ざされてしまい星空さえも見られずじまいでした。


結局、この日の宿泊者は全部で5名でした。僕以外は、単独行の男性と女性が各1名。バックパックが置いてあったご夫婦。外にはテントが一張。バックパックをおいて出かけていたご夫婦は、三嶺まで行って帰ってきたとのことで、日が暮れる直前の18時過ぎになってようやく戻ってきました。単独行の女性が白髭山分岐で14時頃すれ違って山嶺に行くと聞いたといっていたので、行先はわかっていたものの、18時前からガスが出て視界が効かなくなったことや、ヘッドライトを持っているのかどうかもわからないので、暗くなっても戻ってこなかったら捜索に行かないといけないと小屋にいる3人で話をしていたのですが、とりあえず遭難騒ぎにならずにすみました。


なお、白髭避難小屋近くの水場は、小屋から少し三嶺方面に歩いて、左手に下る踏み跡をたどって行った先にあるようです。僕は行っていないのですが、他の宿泊者が水汲みにいって戻ってきているので、水も枯れずに流れているようです。

つづく。

剣山三嶺20日2

剣山三嶺20日3



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| 2015年9月 剣山~三嶺縦走 | 11:21 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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秋めく四国の縦走路: 剣山から三嶺へ その1

2015年9月20日(日)~21日(月) 徳島県三好市 剣山(1955m)・三嶺(1894m) 単独避難小屋泊


今年は9月の祝日の並びが良く4連休になっていたため、南アルプスへの遠征を予定していました。しかし、連休中日の22日が仕事でつぶされてしまい、長期の山行はあきらめざるを得なくなってしまいました。そこで、8月の初旬に腰痛で撤退した三嶺~剣山縦走のリベンジに行って来ました。


前回、三嶺の登山がけっこうきつく、剣山から登った方が楽だと悟ったので、今回は剣山から三嶺へ縦走することにしました。計画では、午前3時に見ノ越を出発し、お昼に三嶺、お亀岩避難小屋に午後2時頃に到着というのが1日目。2日目は、天狗塚へ往復してから午前中のうちに久保へ下山、10:08のバスで見ノ越へ戻るという予定でした。仮に寝坊しても、13:18のバスもあるので安心です。


初日は12時間になろうかという行動予定なのでたぶん無理だろうなと思いつつも、北アルプスなどと違って標高差が大きくないので案外なんとかなるかもと思っていたのでした。お亀岩避難小屋までは無理でも、その手前に三嶺頂上ヒュッテと白髭避難小屋があるので、状況に応じて宿泊場所を選ぶことができます。


自宅から見ノ越までは車で3時間。19日の午後9時30分に出発し、坂出ICで高速を降りたら、あとは国道438号線をひたすら南下。静まり返った見ノ越に午前0時30分頃到着しました。夜中だったので駐車場は十分空きがありましたが、それでもけっこう車が停まっており、連休であることを実感します。


天気が良く星空が見えていればそのまま山頂まで行って星空撮影をするつもりでしたが、星はあまり見えていなかったので、4時前まで仮眠しました。


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4:36 まだ真っ暗な見ノ越を出発します。少し冷えていたので薄手のフリースを羽織ってちょうどいいぐらいでした。


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道路から神社への階段を登ります。出だしの長い階段は、ウォーミングアップにちょうどいいので、ゆっくりと登りながら体を目覚めさせます。


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階段を登りきったところにある神社で道中の安全をお祈りしてから、登山道に進みます。


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積雪期には腰をかがめないと通過できない高さになるリフト下のトンネルは、今は立ったまま楽に通過できます。


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5:23 西島駅に着いたころ、ようやくあたりが明るくなってきました。


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テント場にはテントが二張見えていましたが、上から見たらもう一張あって、全部で三張あったようです。ここのテント場は見ノ越からわずか1時間のところなので、わざわざ重いテント泊装備で登ってくることにあまりメリットを感じません。もっと山頂に近いところにあれば使えるのにと思います。


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5:36 西島駅でフリースを脱ぎ、少し休憩してから山頂に向けて出発します。


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積雪期はここを左に曲がり刀掛の松のほうへ行きますが、今回はまっすぐ大剱神社方面に進みます。まだ通ったことのないコースだし、大剱神社も見てみたいというのがその理由。


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途中で夜が明けてきました。コンデジでこういう空の色を出すのはけっこう大変です。何度も露出補正を修正しながら撮りなおしました。


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5:58 大剱神社です。背後の炎のような形の巨岩がご神体のようです。正面から見ると建物が邪魔であまり大きさを感じませんが、裏側から見るとかなりの大きさみたいです。


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「天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶ」と書かれていて、なんだかありがたそうな神様です。賽銭箱がないのでただの頼みとはずうずうしいと思いながらも、何の良縁でもいいのでよろしくお願いしますと頼んでおきました。


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大剱神社から山頂への登山道を登り始めると、少し登った所で朝日に染まる次郎笈が目に飛び込んできました。狭い登山道なので、とりあえずコンデジだけで撮影して先に進みます。RAWで撮っておけばコンデジでもいけるだろうということで通常のJPGとRAWの2種類で撮っておいたのですが、帰宅してから見てみると、意外とJPGのほうがいい感じに写っていました。RAW画像を少しいじってみたのですが、色の鮮やかさはJPG画像のほうがいい感じです。空のトーンも同じ。ということで、この写真はJPG画像のほうです。


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もう少し先に進むと、変わった形の岩の間に次郎笈が見える場所があり、そこは登山道がヘアピンカーブになっていてそこそこ広さがあったので、荷物を下ろして一眼レフで撮影しておきました。こちらはコンデジの画像。


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一眼レフのほうはコンデジと同じように撮ってもしょうがないので、三脚とNDフィルターを使ってスローシャッターで雲を流してみました。ただ、準備に少し手間取っている間に、山の赤味はだいぶん薄れてしまったようで、コンデジで撮った写真ほどの赤味は出ませんでした。


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20分ほど撮影に時間を使ってから、再び山頂を目指します。ゆっくりと登山道を進んでいくと、山頂の山小屋がすぐ近くに見えてきました。


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尾根を乗り越して東側が見えるところまで来ると、荒海のような雲海が朝日に輝いているのが見えました。


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雲海の上には太陽がまぶしく輝いています。こういうシーンもコンデジで再現するのは難しいのですが、露出補正をやりなおしてなんとか白飛びしない画像にすることができました。調整さえできればコンデジでもそこそこ思い通りの写真になるものです。


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ちなみに、露出補正をしないでカメラ任せでただシャッターを押すとこのような結果になります。この結果を見て、明るすぎるからマイナスに補正していくと、上の写真が撮れます。この時は-3まで補正しました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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鳥居をくぐると、山頂まであと少しです。


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本宮と頂上ヒュッテの間を通って広い山頂に出ました。連休中とはいえ、朝早いので人の数も疎らです。静かで清々しい山の朝を満喫しながら木道を進みます。


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遥か彼方に見える三嶺の尖がり頭。今日はあそこまで歩いていくのかと思うと、ちょっと無理かもという気持ちが湧いてきました。それほど遠くに感じます。


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南東方向には、朝日に輝く太平洋が見えていました。


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7:05 剣山山頂です。麓から担いできた水は1リットル+0.6リットル。ベンチに荷物を下ろして、1リットルのプラティパスにスポーツドリンクの粉末を入れて、これからの縦走に備えます。剣山と三嶺をつなぐ縦走路は途中に水場が少なく、ある程度担いで行かないと途中で補給することができない可能性があります。地図によると高ノ瀬と白髭避難小屋の近くに水場がありますが、どちらも確実に水が得られるかどうかわかりません。なので、次郎笈下の水場でさらに3リットル追加して、今晩と明日の朝、及び明日の行動時用の水は担いでいくつもりです。


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剣山山頂から次郎笈への尾根を下ります。最初こそそれなりに傾斜がきついですが、5分も下れば傾斜も緩くなります。


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7:29 次郎笈下の巻き道分岐です。次郎笈はすでに登頂済みということもありますし、巻き道の途中にある水場で水を汲まなければいけないので、次郎笈はパスして右の巻き道へと進みます。


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巻き道の途中で振り返ると剣山がくっきり。


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巻き道はほぼ水平についているので楽ですが、斜面下側、つまり右手側の笹の上に刈り払われた笹の葉がたまっていて、うかつに歩いていると踏み外してしまいます。一度踏み外してこけてしまいました。見た目の道幅よりも実際は狭いということを理解して歩かないと、へたをすると転がり落ちることになりかねませんので、要注意です。


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7:40 分岐から10分で水場に着きました。勢い良く水が流れ出ているというわけではありませんが、それなりにしっかりと水が流れていました。2リットルと1リットルのプラティパスを満タンにして、0.6リットルの水筒をいったん飲み干してから再び満タンにしてバックパックに積載すると、さすがにズシリと重さがましたのがわかりました。スポーツドリンクを入れている1リットルのプラティパスも含めて、合計で4.6リットルの水がバックパックにのっかっているので、重くて当たり前。1.6リットルは途中で消費するとしても、避難小屋で荷物を下ろすまでは3リットルの水は確実に減らないわけです。しかし、後で水がなくて困る可能性があることを考えると、ここはがんばって担いでいくしかありません。


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重くなった荷物を背負って進んでいくと、すぐに次郎笈から降りてくる道との合流点がありました。水場からわずか1分程度の距離なので、これなら次郎笈山頂を経由してきてもそれほど負担にはならなかったかもしれません。とはいえ、先は長い道のりです。ショートカットできるところはここしかないわけで、今回はこれで良しとします。


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いよいよここから縦走の始まりです。彼方の三嶺を目指して進むのみ。影が写りこむので左手でピースをしてみましたが、片手を挙げた変な人にしか見えません。


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縦走路の始まりは、枯木の立ち並ぶなだらかな尾根道でした。笹腹の中に立ち並ぶ魚の骨のような白骨樹が独特の雰囲気をかもし出しています。


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青空と白骨樹の林もいいですが、これは星空写真を撮ってみたいシチュエーションです。


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白骨樹の尾根の先は、鞍部に向かって下りになっていました。約200mの標高差を下ります。


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8:24 次郎笈と丸石の間にある標高1580mの鞍部です。南へ下る道があり、少し下ると林道に出らるみたいで、高知県側からのアクセスがいい場所のようです。誰もいない笹原の中の分岐路で、荷物を下ろしてゆっくりと休憩をとりました。おなかが減ってきたので、コンビニおにぎりを食べてシャリバテに備えます。前方に見える笹原のピークを越えた先のピークが丸石のようです。15分ほどゆっくりしてから、丸石に向けて出発しました。

つづく。

剣山三嶺20日1



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| 2015年9月 剣山~三嶺縦走 | 23:44 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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