ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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はるばる来たぜ裏剱! 急登と雪渓を乗り越えて: 池平山その4

2015年8月9日(日)~13日(木) 富山県立山町 池平山(2555m)単独テント・小屋泊


8月12日(4日目)
仙人池ヒュッテの朝は、雲りがちな空が広がっていました。4時に起きて食堂で朝食を作って食べ、5時過ぎにカメラを持って仙人池畔で朝焼けが始まるのを待っていました。しかし、東の空にはどんよりとした雲が垂れ込め、裏剱が赤く染まるシーンをみることはかないそうにありません。


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しかし、神様は一瞬だけのサプライズを用意してくれていました。ほんの3分間ほどの短い時間でしたが、裏剱の真上にあった雲が赤く染まったのでした。その間に切ったシャッターはわずか5カットのみ。もっと広範囲の雲が染まってくれればよかったのですが、あまり贅沢を言っても仕方がありません。できれば紅葉の時期にもう一度訪れたいものですが、さすがに人気の場所で人気の時期ですから、なかなか難しそうです。


6時前まで粘ってみましたが、雲の量は増えるばかりで、雲間にわずかに見えていた青空もいつの間にか見えなくなってしまったので、撤収することにしました。


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6:25 パッキングを終えて小屋の玄関から外に出てみると、パラパラと雨が降り出しました。レインウェアを着ていく準備をしようかと思ったら雨は止んでしまったので、そのまま下山することにしました。小屋の若主人とお姉さんがわざわざ玄関でお見送りしてくれて、とってもアットホームないい小屋だったなあと後ろ髪を引かれる思いで小屋を後にしました。


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仙人峠近くで振り返ると、緑の森の中に赤い屋根の仙人池ヒュッテがかわいらしくたっているのが見えました。仙人池と仙人池ヒュッテは、もう一度といわず、ぜひ何度も訪れてみたいと思う場所になりました。


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仙人峠の道標は、ごらんのとおりここが十字路であるかのように書かれていますが、阿曽原への道は仙人池へと向かう道の途中から分岐するので、実際には丁字路です。なんでこんな道標になったんでしょうか。昔はここから直接下る道があったんでしょうか。ちょっと謎です。


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6:43 仙人新道を下ります。


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途中、気の早いナナカマドがすでに真っ赤に染まっていました。


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ベンチのある休憩場所に来たときには、雲が切れて日差しと青空が覗くようになって来ました。


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滑り易い風化した花崗岩の斜面をトラバースする場所です。ロープにつかまりながら慎重に渡ります。ここから尾根を外れて二股に向かって斜面を下るようになります。


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途中、剱沢が東へと向きを変え、急峻な黒部渓谷へと流れ落ち始めるところが見えます。あの先に幻の剱大滝があり、そのまた向こうにある黒部渓谷の十字峡で黒部川と出合います。


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7:58 二股まで下りてきました。登りに3時間かかった道ですが、下りは1時間強でした。ここで少しゆっくり目の休憩をとることにしました。


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見上げると、三の窓雪渓が遥か上まで続いているのが見えました。


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8:13 真砂沢に向けて出発です。


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しばらく河原歩きをしたあとで、梯子を使って巻き道に登ります。


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例の難所です。高さがないので難所っぽくありませんが、大荷物の時は腕力やバランス力が必要になる場所です。


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雪渓が川岸まで迫っている場所ですが、心なしか3日前に通ったときよりも雪の壁が後退したように感じます。


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昔、梯子谷乗越への仮設橋がかかっていた場所です。いまでも仮設のための資材が置きっぱなしになっていて、ペンキの矢印が対岸に書いてあるのが見えますが、今はもっと上流の雪渓を渡って取り付くようになっていますので、くれぐれもお間違えのないように。


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ようやく、剱沢雪渓の末端まできました。正面の山の右下にある丘のような場所が真砂沢ロッジのある場所です。10分もあればいけそうな距離に見えますが、意外にもここから20分かかりました。


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ロッジのすぐ下の雪渓は崩落していました。真っ暗な雪のトンネルとそこを轟音を建てて流れ下る青い水の迫力は、もしも落ちたら助からないだろうなと思わせるだけの怖さを感じます。雪渓歩きは慎重にならないといけないなと、改めて思ったのでした。


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9:38 真砂沢ロッジに到着です。テント場のすぐ上にある木のベンチのところで荷物を下ろして休憩しようとしていたところ、小屋の入口前にあるベンチから「こっちへ来て休憩すればいいよ」とご主人が声をかけてくれました。どうも3日前に通ったことを覚えていたようです。荷物を置いて小屋の中へ入って冷えたコーラを買い、ベンチに座ってご主人とお話させてもらいました。長次郎谷などの出合いの部分の雪渓は、どういうルートで渡るのが一番安全なのか尋ねてみたところ、上のほうはまだ十分安全なので、まっすぐ渡っても問題ないとのことで安心しました。小屋から見える範囲ぐらいが標高が低いので脆くなっている可能性があるようで、そのあたりは真ん中に近寄らないようにしないといけないということのようです。


10:08 たっぷり30分の休憩をとった後、今日のハイライトである剱沢雪渓の登り返しに向かいます。少し雨がぱらついていたので、念のためにとバックパックにレインカバーをつけて、レインウェアのパンツだけ履いていくことにしました。剱沢キャンプ場までの標高差は約750m。そのうちの約550mが雪渓の坂道です。コースタイムは約3時間なので、焦らずにゆっくりと登って行くことにしました。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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はじめのうちは、左岸から1/4ぐらいのところを意識してまっすぐに登って行き、夏道が出ているところは夏道を使って雪渓を迂回します。歩けども歩けども白い雪の道が続きます。幸い、太陽は翳ってくれたので、それほど暑くないのが救いでした。


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真砂沢ロッジのご主人のいうとおり、長次郎谷の出合いは何も気にせずまっすぐに突っ切ります。


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その後は、念のため左岸から1/4のあたりを意識して登り続けます。


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振り返るとだいぶん登ってきたのがわかりますが、まだまだ先は長いのです。


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左岸にニッコウキスゲらしい黄色い花の群生がありました。そういえば、今年はじめてみるニッコウキスゲです。池平山あたりにお花畑があってもよさそうな気がしますが、ありませんでした。


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雪渓上には人の頭ほどの石も転がっています。左右の崖の上から落ちてきたものでしょうから、歩くときも気をつけないといけません。


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平蔵谷の出合いです。ここから剱沢の右岸側へと進路を変えていきます。左岸側のほうが雪渓が少し低いので、おそらく水の流れている場所が左岸側に近いところだと思われ、右岸側のほうが安全だろうという判断です。まあ、標高もだいぶん高くなっているので、あまり雪渓の崩落を心配しなくてもいいのかもしれませんが、危険回避の癖をつけておくためにも、いつも気にするようにしようということです。


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休憩しているときに振り返ると、遥か彼方に形のいい山が見えていました。地図で確認してみたところ、どうやら鹿島槍の南峰のようです。


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剱沢雪渓の左右の斜面が草つきの緩い傾斜になってくると、もうすぐ雪渓歩きも終わりです。あの先まで行けば夏道に上がれるはずです。


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12:21 やっと雪渓歩きが終わりました。レインウェアのパンツを履いていたおかげですっかり下半身が汗で濡れてしまったので、ここで休憩がてらレインパンツを脱ぎました。汗で濡れた登山パンツが風に吹かれてひんやりとしていい気持ちです。


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休憩を終えて、雪渓の登り返しで疲れた体に鞭打って、最後の登りを進みます。


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あの丸い丘の上に剱沢小屋があるはずです。あと少し。


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13:28 剱沢小屋に着きました。下って登って7時間の行動でした。空はかなりどんよりとした様子になっており、天気予報どおり明日は雨になりそうです。予定では、剱沢にテント泊して剱岳に登ってから下山するつもりでしたが、明日、明後日とも雨予報ということなので、剱岳はやめておいたほうがよさそうです。雨の中でテントを撤収するのもめんどくさいので、テント泊をやめて剱沢小屋に泊まることにしました。幸い、お盆休みとはいえ平日だったので小屋は空いており、余裕で泊まることができました。まだ新しい感じのする剱沢小屋ですが、中は意外とせせこましい感じもしてちょっと残念なところもありますが、シャワーが使えるというのがありがたかったです。前日の仙人池ヒュッテではお風呂に入れたし、この日もシャワーを浴びることができるので、体はさっぱり気持ちよかったです。前半2日の汗だく風呂なしと比べると雲泥の差でした。


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夕方外に出てみると、少し青空も覗いていたりして、天気予報が外れそうな雰囲気がありました。それならそれで荷物を預かってもらって剱岳に登るのもありだなと思いました。


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12日



8月13日(5日目)
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翌朝外を覗いてみると、見事に雨が降っていました。剱岳も深いガスの中です。当然下山決定です。


5:18 レインウェアを着て剱沢小屋をあとにしました。今回は、軽量化を優先してレインウェアにはモンベルのバーサライトジャケットとパンツを持ってきていました。昨年、剱岳登山の時にも持ってきていて、ジャケットのみ下山時に雨が降ったので着用したのですが、予想以上に悪くなかったので今年も持ってきたというわけです。


ただ、この時は昨年とうってかわって良くありませんでした。冷たい雨と強めの風が吹き付ける中、2.5レイヤーの生地が顔などに張り付いて不快感があったし、風の冷たさをもろに伝えてくるのでけっこう寒いと感じました。まあ、生地が極薄なのでしょうがないのでしょうが、標高2000mを越えるアルプスなどで本格的な雨天時に使うレインウェアとしては、やはり力不足かなと感じました。昨年はそういう感じはなかったのに、なぜ今年はダメだったのか。ちょっと検証してみる必要がありそうです。


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雨と風の中、心なしか活気のない剱沢キャンプ場を通り過ぎます。


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6:24 剱御前小屋まで登ってくると、雨は止んで風だけが吹き付けていました。じっとしていると寒いので、休憩はなしで雷鳥沢へと下ります。


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7:28 雷鳥沢キャンプ場では雨も風も収まりました。蒸れるのでレインウェアを脱ぎたかったのですが、まだいつ降り始めるかわからない状態なので、そのまま室堂へと向かいます。


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8:26 毎度のことですが、雷鳥沢キャンプ場から室堂への道はけっこうきつい上り坂になっているので、かなりバテバテになりながらようやく室堂ターミナルまでたどり着きました。


下山後、岡山へ向けて車を走らせていたら、夕方ぐらいからかなりの土砂降りになり、下山の判断は正しかったなと納得したのでした。

おわり。

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13日



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| 2015年8月 裏剱(池平山) | 18:29 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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はるばる来たぜ裏剱! 急登と雪渓を乗り越えて: 池平山その3

2015年8月9日(日)~13日(木) 富山県立山町 池平山(2555m)単独テント・小屋泊


8月11日(3日目)
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4時前に目が覚めて、ごそごそと起き出してみると、曇天模様の空が広がっています。まあ、雨でないだけましかと思いながら、朝食の用意を始めました。2日間ラーメンだったので、本日はパスタです。ところで、今回とろろ昆布を持っていったのですが、ラーメンにいれてもいいし、味噌汁やスープの具としても使えるしで、けっこう重宝しました。腹持ちがいいというわけではありませんが、なんとなく食べた感じがして満足感がありました。

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5時過ぎにテントを出ました。テントサイトの脇にたくさん咲いていた黄色い花の向こうに八ツ峰がくっきりと見えています。半開きのモンローの唇に誘惑されているみたいです。


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昨日は見えなかった平の池も見えています。平の池に行ってから池平山へ登るか、その逆がいいか迷いましたが、とりあえず天気が安定しているうちに池平山に登ってしまうことにしました。


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5:43 テントサイト脇の踏み跡をたどって八ツ峰方面へと進んでいきます。


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50mほど進むとすぐに池平山への分岐があります。


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分岐に入ってからしばらくは樹林帯の中の急登を進みます。


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6:10 樹林帯を抜けて草地へと入っていきます。先に見えている雪渓のところまで進むと、踏み跡は雪渓の中に消えていました。基本的にほとんど直登に近い状態で踏み跡がついています。ただ、この雪渓は表面が凍結していてツルツルだったので、左側を迂回して登りました。ここから見ていると小さな雪渓に見えますが、実際には50mぐらいありました。


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雪渓を越えてからは、水が流れた跡のような岩ゴロの道をひたすら登って行きます。


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左手に八ツ峰が城壁のように聳えています。下から見上げるように見ていた八ツ峰もだいぶ同じ目線に近い雰囲気になってきました。


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いつの間にか青空も広がってきました。前方に見える岩峰に登ると、その先はちょっとした岩稜歩きがありましたが、特別危険な場所や難しいところもなく、スムースにこなしていけます。


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岩稜歩きの後はややトラバース気味に右斜め上へと斜面を登って行きます。


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ちょっとした岩場をクリアして、いよいよ山頂かと思っていたら・・・・


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まだ先でした・・・ 4つのピークが並んでいて、どれが目指す山頂なのかわかりません。


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最初のピークに着きました。何の表示も無いので、山頂ではないようです。どう見てもあの向こうにある岩の尖がりのほうが高いので、どうやらピークはもうひとつ先のようです。


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少し休憩してから、山頂を目指します。この小ピークからいったん下ります。


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それほど傾斜のきつくない草地の中の踏み跡をたどります。


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目の前に岩峰が現れました。おそらく山頂でしょう。


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7:20 池平山に着きました。そんなつもりはなかったのですが、なんとなくカッコをつけてるような自撮り写真でした。


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目の前に聳える八ツ峰が大迫力で迫ってきます。


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アップにするとなおさら。池平山頂のもうひとつ先にけっこうやばそうなピークがあり、そこから小窓へと下っていけるようです。僕が山頂に着く前にそのピークに単独の人影がありましたが、山頂に着いたときにはいませんでした。小窓がどんな感じなのかそのピークから覗いて見たかったのですが、崩落しかけたような崖っぷちの踏み跡を通って、滑りやすそうな斜面のピークに登らなければならないため、安全を考えてやめました。それに、山頂の岩の上に、熊のものらしい大きな糞があったので、あまり長居もしたくありませんでした。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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山頂で30分過ごしてから、下山にかかりました。山頂付近の登山道脇に生えていたピンクの猫じゃらしのような花が気になりましたが、初めて見る花です。


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正面には後立山連峰の名峰が手に取るように見えます。左から2つ目のピークが白馬岳でしょうか。


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天狗の大下りの急坂から不帰瞼の岩峰がならび、真ん中の尖がったピークがおそらく唐松岳。


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さらに右へと目を向けると、どっしりとした山体は五竜岳でしょう。


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そして、双耳峰の鹿島槍へと続いています。あの稜線を歩くのは、来年かはたまた再来年か。


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遥か下の鞍部に池の平小屋が見えます。


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浮石に気をつけながらサクサク下ります。


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9:16 テントサイトに戻ってきました。広いテントサイトには自分のテントがひとつだけポツンと残っていました。それでも今日は仙人池ヒュッテまでの移動なので、焦る必要はまったくありません。撤収前に、平の池へ行くことにしました。


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平の池はテントサイトから10分ほどのところにあり、一番奥に大きな池、その手前に丸い池がたくさん
並んでいます。この時はタイミングがあまりよくなかったのか、池の水があまりきれいでなく、また天気もいまいちだったので、あまりきれいな風景という感じはしませんでした。水が澄んでいて、晴れていればもっと印象が違っていたと思います。


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とりあえず、水面に写る逆さ八ツ峰を撮りましたが、曇っていたこともありいまいちでした。


10:40 テントに戻り撤収し、12時前に出発しました。小屋の前を通ったとき、来たときに愛想よく迎えてくれた小屋番さんがいたので、「お世話になりました」と一声かけたのですが、うなづいただけでした。もしかして、こんな時間までテントを張っていたのをあまりよく思わなかったのかもと思ったのですが、携帯をいじっていたのでそのせいかもしれません。どちらにしても、池に行く前にパッキングを済ませておいたほうがよかったなと反省したしだいです。


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12:30 出発してから30分ほどしか経っていませんが、時間的に余裕があるので仙人池ヒュッテを見下ろす尾根上のベンチで少し休憩をとりました。


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振り返ると池平山が大きく見えていました。


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仙人新道との分岐を過ぎると、木道になり歩きやすくなりました。


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12:55 仙人池ヒュッテに到着です。この小屋は、名物のおかあさんが小屋番をしていたのですが、2年ほど前に引退したようです。引退する前に一度来たかったなあと思いながら受付をしましたが、到着した登山者にお茶を出してくれたり、山小屋には珍しいお風呂があったりで、すこぶるサービスのいい山小屋でした。お勧めの山小屋です。


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ずっと見たかった仙人池越しの裏剱ですが、この時はすでにガスで何も見えない状態でした。


同室だった単独の男性が、体調を崩して夕食が食べられず寝込んでしまったのですが、小屋のお姉さんがお粥を作って部屋まで持ってきてくれた上に、風邪かもしれないので部屋をかわるように僕に勧めてくれて、空いていた部屋にひとりで寝ることができました。物腰柔らかで気が利いてやさしいお姉さんの心遣いに、思わず「惚れてまうやろ~っ!」と叫びそうになりました。


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午前1時を過ぎた頃目が覚めて外を覗いてみると、とりあえず星空が見えていました。


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カメラを持って出てみたのですがすぐに雲が広がってきて、1時間半ほど粘ってみたものの、裏剱と星空のコラボレーションは実現しませんでした。

つづく。

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11日


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| 2015年8月 裏剱(池平山) | 19:19 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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はるばる来たぜ裏剱! 急登と雪渓を乗り越えて: 池平山その2

2015年8月9日(日)~13日(木) 富山県立山町 池平山(2555m)単独テント・小屋泊


8月10日(2日目)
バルブ撮影で1時間シャッターを開いて撮影している間にテントに戻って朝食を食べ、明るくなったときにはテントをたたんで出発するだけという段取りになっていました。


朝の混雑は5時前には一段落したので、空いたトイレでゆっくりと用を足そうと思って新しいトイレにいってみると、なんと個室のほうはどれもみな糞詰まり状態で、見るもおぞましいものがこんもりとたまっています。トイレに設置してあるホースで水をかけて流そうと試みるも微動だにしないその山の上からさらに盛り足すようなまねはしたくもないし、するべきではないということで、古いトイレのほうに移動しました。こちらは昔ながらの竪穴方式なので、糞詰まりになることはありません。古いトイレは入り口がなんだか廃墟のようで、中はどうなっているのかこわごわ入ったのですが、予想に反してけっこうきれいでちゃんとしていました。それにしても、流れないほどの大便を放置していく人がいて、その上からさらに脱糞していく人がいるというのも、どういう神経なんだろうと思ってしまいます。古いほうのトイレに行けばなにも問題ないのに、なぜそういう発想ができないのでしょうか。あの詰まったトイレを掃除する管理棟の人もたまったものではないでしょう。本当にご苦労様です。


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5:56 朝露でしっとりと濡れたテントを拭いてパッキングを終え、いよいよ始めて歩く裏剱へのコースへと足を踏み出します。


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剱澤小屋横から剱沢に向けて下っていきます。


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急斜面をジグザグに下りていきます。


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やがて雪渓の残る沢沿いの道に入ります。5分ほど下って行くと夏道が雪渓と出会う場所になり、そこから雪渓歩きが始まります。先行の登山者がクランポンの装着をしている脇をそのまま通過して、僕はクランポンなしで雪渓に足を踏み出しました。率直に言えばクランポンを持って来るのを忘れてきたということですが、いままでの北アルプスでの夏山山行の経験では、この時期の雪渓歩きは急斜面のトラバースなど危険な場所でない限り、クランポンなしでもまず大丈夫だったので、巾の広い雪渓歩きなら問題ないとの判断です。


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実際、雪渓の表面は凍結しているわけではないので、登山靴のままでも特に困ることはありませんでした。ただし、どうしても歩きが慎重になってしまい、またズルッと滑ってバランスを崩すことも無いわけではないので、やはり4本もしくは6本爪のクランポンを装着したほうが安心であることは明らかです。前方に針の山のような八ツ峰の稜線を見ながら、氷河のような雪渓をただひたすら下っていきます。


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6:53 平蔵谷との出合いです。この雪渓をずっと詰めていくと、カニのタテバイの下へ出るようです。確かグレートトラバースで田中陽希さんが剱岳登頂に使ったルートが平蔵谷だったように記憶しています。もっとも彼が登頂したのはもっと早い時期だったはずなので、雪の状態はかなり違っていると思いますけど。


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平蔵谷からさらに30分ほど下って行くと、今度は長次郎谷との出合いがあります。こちらは点の記でも有名になった明治の測量技師 柴崎芳太郎と案内人 宇治長次郎の一行が剱岳登頂に使ったルートです。いつか登って見たいと思いながら長次郎谷を眺めつつ、真砂沢へと下ります。


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剱沢キャンプ場の標高が約2500m、剱沢の雪渓歩きが終わる真砂沢ロッジの標高が約1750mなので、標高差は約750mあります。雪渓歩きは始まった標高が約2300mなので、雪渓だけで標高差550mもあるわけで、行けども行けども雪渓が続きます。


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やがて雪渓が急激に狭まるところで、左手に夏道の入口が見えました。そのまま雪渓を下ってもいいのかもしれませんが、雪渓の幅が狭まるということは、安全に歩ける範囲も狭まるということだし、傾斜も少し急になっているようなので、安全を考えて夏道に移りました。とはえ、この区間だけの巻き道のようなもので、雪渓が狭くなったところを抜けて下へ降りると、再び雪渓歩きになります。


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8:00 ようやく真砂沢ロッジに着きました。写真の雪渓の中に人影がひとり写っているのがわかると思いますが、その上に黒い部分が見えています。この黒い部分は雪渓が一部凍結してつるつるになっていたところで、下ってくるときにこの部分を避けようとうっかり雪渓の真ん中近くを通ってしまったのを、ロッジのご主人にしっかり見られていて、「あんなところを歩いたら落ちるぞと」怒られちゃいました。ご忠告ありがとうございます。以後気をつけます。怒られたといっても別に気難しい嫌な親爺というわけではなく、登山者のことを思っての忠告なので、特に気分を害したということはありません。真砂沢ロッジから二股までの道の状況を尋ねたら親切に教えてくれました。暑いから早めに出発したほうがいいとのアドバイスもいただき、トイレ休憩だけですぐに出発しました。しかし、これが失敗でした。水の補給を忘れたのです。剱沢出発時に約1.5リットルの水を担いでいて、途中で0.5リットルほど飲んだので、真砂沢ロッジを出発したときはおそらく1リットルほどしかなかったはずです。これが地獄の仙人新道で首を絞める結果になりました。ただし、ロッジのご主人が早く出たほうがいいと言ったことを逆恨みしているわけではありませんので。あくまでも、水の補給を忘れたのは自分の失敗です。


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8:06 真砂沢のキャンプ場脇から二股への登山道を下っていきます。


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少しの間薮っぽい道を行くと、再び雪渓に出ます。


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この雪渓に出たところの右側、剱沢右岸に赤テープの印と岩に描かれた赤矢印があり、梯子谷乗越への取り付きになっています。以前はもう少し下ったところに仮設の橋が設けられていたようですが、何度も流されてしまったため、今は橋を設置することはしていないそうです。


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ところで、この雪渓ですが、わりと幅広くて大きな一枚バーンのようになっているのですが、登山道がどこへ続いているのか何の印もないので最初進むべき方向がわからず悩んでしまいました。何のことはない、沢沿いにまっすぐ下る方向に進めばいいだけなのですが、登山道を示す印が、雪渓と夏道の境目からかなりおくに入ったところにあって、しかも小さいのです。その上、時間的にちょうど逆光になっていたので、この印がぜんぜん見つかりませんでした。ここで5分ぐらいタイムロスしてしまいました。


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再び薮の中を進みます。


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河原に出て進んでいくと、川岸まで雪渓が迫っている場所に来ました。雪渓と川の間の狭い部分を石伝いに進んでいきます。この場所を過ぎてもう少し行ったあたりで、左手を高巻くように登山道がつけられているのですが、それに気づかずに川沿いを進んでしまいました。結局進むのに窮するようなこともなく再び登山道と合流できたので問題はなかったのですが、足元にばかり気を取られていたのが失敗でした。ちゃんと前を見ながら進まないといけません。こういったうっかりミスが遭難につながってしまいます。


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これがこの区間の難所です。写真で見るとどうということは無いように見えますが、手前の丸太が縦に設置されているところを伝って先に進む部分がすこし厄介です。重い荷物を背負っていると、鎖がわりと伸びるので背中側に引っ張られて腕力で支えなければならず、へたをすると川に落ちてしまいかねません。高さ的に大怪我をするほどのものではないので安心ですが、水温も冷たいし流れも急なので、川に落ちるとそれなりにリスクはあります。


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さらに、このような急斜面んもありました。高さは5m程度なので、それほど大変ではありませんが、やや滑り易いので、雨降りのときなどは要注意かもしれません。


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9:33 まだかまだかと思いながら進んでいくと、やっと二股のつり橋にたどり着きました。真砂沢ロッジから二股までのコースタイムは1時間半なので、ほぼコースタイムどおりでした。


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橋を渡り始めると、上流に三の窓雪渓が見えます。


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橋の下を流れる水は、透明できれいでした。飲んでも問題なさそうですが、無理に沢水を汲んでいかなくても残った水でなんとかなるだろうと思ったのでした。万一おなかでも壊したら困るということもあります。ここから仙人新道を2時間半かけて登らなければならないのですが、樹林帯の道みたいだし仙人峠から先は30分の下りなので、仙人峠についた時点で水は残っていなくても大丈夫。いつもの自分の水消費量から考えると、1リットルも必要ないという判断でしたが、大間違いでした。ここは、標高わずか1600m。標高2400mを越える室堂と違って、蒸し暑いのです。仙人新道を登りきった仙人峠でも標高は2100mに満たないわけで、室堂や剱沢あたりで行動しているときとは気温が違っているというこをすっかり忘れていました。山奥に入ったという感覚で、なんとなく標高が高くなったと勘違いしたままだったわけです。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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20分ほど休憩したあと、仙人新道に向けて歩き始めました。つり橋からひとまず三の窓雪渓の上流方面に大きな岩を乗り越えて進みます。


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3分ほど進んだところから、右へ折れて森の中へと入っていきます。ここからいよいよ登りが始まります。


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最初のうちはちゃんとした階段もあったりしてそれなりに歩きやすい道でした。しかし、すぐに急登になり、やがて滑り易い風化した花崗岩の斜面をロープを頼りにトラバースするような場所もあったりで、タフな登山道になってきました。途中で警察の救助ヘリがやってきて、二股のつり橋のあたりに降下してホバリングしているのが見えたので、川に落ちて流されたのか、熱中症などで体調を崩した登山者がいたのかもしれません。


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10:41 二股から急斜面を登ってきて、やっと尾根上に出たところでようやく展望が開けました。目の前に三の窓雪渓が長々と伸びているのが良く見えます。しかし、ここまでの間にすっかり汗だくになってしまいました。雷鳥坂を登っている時は、汗はそれなりにかいたものの、下半身がべたべたになるようなことはありませんでしたが、仙人新道では上から下まで汗びっしょりです。これは、1週間前の三嶺のときとまったく同じ。標高が三嶺登山の時とほぼ同じなのですから、同じように汗をかくのもあたりまえ。雷鳥坂の感覚で考えていたのが大間違いでした。当然ながら、水の消費は多くなります。はたして仙人峠までもつのか微妙になってきました。


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その後、登山道は比較的傾斜が緩くなってホッとしたのもつかの間、しばらくすると再び急傾斜になりました。


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11:16 背後から照りつける真夏の太陽に苦しめられながら、ようやく半分くらい登ったところにベンチが設置されていました。日陰になっている場所に座り込んで休憩すると同時に、ハイドレーションに入れていたアミノバイタルウォーターを飲み干してしまいました。これで、残ったのはアルミボトルに半分ほど入っている水だけですから、残り300ccほどしかありません。


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一息ついて、改めて目の前に広がる三の窓雪渓と小窓雪渓を背景に自撮り。残り半分の行程を300ccの水で切り抜けられるのか、多少の不安を残しつつ出発しました。


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その後も、仙人新道は緩急を繰り返しながら果てしなく登り続けます。ようやく仙人峠があると思われる稜線が見えてきましたが、まだまだ登らなければいけません。


あえぎながら2008mの小ピークまで登ってきて、そこで小休止をするために荷物を下ろし、木陰に座って休みました。わずかな水で喉を潤し、5分ほど休憩して出発しようとしたところ、なんとめまいがするではありませんか。いったん荷物を背負ってみたものの、とても歩ける状態ではないので、再び荷物を下ろして木陰に座り込んでしまいました。ここに来るまでに直射日光が首筋に当たって暑い上に首が焼けて痛みも感じていた状態だったので、もしかしたら軽い日射病にかかったのかもしれません。とにかく、木陰でしばらく休憩して、体を冷やして様子を見なければどうしようもありません。念のためにと残しておいた二口程の水も、もはやケチっている場合ではないので、飲み干してしまいました。あとは、木陰で風に吹かれながら汗でぐっしょり濡れたシャツが体温を奪って体を冷やしてくれるのを待つのみです。仙人新道のコースタイムは2時間半です。10時前に二股を出発したので、休憩を含めて13時に仙人峠に着く予定でしたが、はたしてどうなってしまうのでしょうか。


木陰に体操座りのようにして座り、膝の上に頭を載せて、ただただ体が冷えるのを待ちました。時折吹く風が心地よく、もしかしたら少しの間意識が飛んでいたのかもしれません。気がつくといつの間にか30分が経過していました。幸い、雲が出てきたので日差しが和らいでくれたことも良かったのか、立ち上がってもクラクラするめまいは起きません。なんとなくまだ少しふらつくような感じは残るものの、歩けないというほどのことはなく、これならなんとか歩けそうです。結局この場所で40分ほど時間をつぶしてしまいましたが、地図で見ると残りはあと1/4程度なので、それほど大きなロスにはならなくて済みそうです。


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12:40 荷物を担いで、ゆっくりと歩き出しました。目の前に小さなピークが見えていて、あれを越えれば峠かもなどと思いながら進んでいくと、再びその先にピークが見え、そのたびに体から力が抜けていくような気持ちを何度も味わいながら、それでも登り続けます。


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右手前方に、仙人池ヒュッテがほぼ同じ高さに見えると、さすがに仙人新道も終わりに近づいたことを感じます。


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しかし、まだまだ難関が立ちふさがります。ちょっとした高さですが、力の入る岩登りまがいの場所が出てきたりして、ほんといやらしい登山道です。


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13:05 ようやく仙人峠に着きました。途中でタイムロスしたとはいえ、それまでのペースが予想外に速かったらしく、結局ほぼ予定通りの時間に仙人峠を登りきることができました。峠というぐらいだから、見晴らしが良くベンチなんかもあって休憩できるような場所かと思っていましたが、単なる登山道の途中にいきなり合流しただけの場所で、とてもゆっくりできそうにありません。その上、池の平方面である左方向へは、あろうことかまだ上り坂になっているではないですか。とにかく、上り坂が終わるところまでは進んで、そこで休憩することにしました。


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ラッキーなことにわずかばかり進むとすぐに木道になり、上り坂といっても緩い傾斜の歩きやすい道になりました。そして、100mほど進んだところが上り坂の終点で、立派なベンチが2つも設置されていて、ゆっくりと休憩することができたのでした。


その後は緩やかに下っていく道をただただ喉の渇きと戦いながら歩き続け、コースタイムどおりほぼ30分の時間をかけて池の平に到着したのでした。疲れと喉の渇きですっかり写真を撮ることも忘れていましたが、到着時に小屋番のおじさんが出てきてお疲れ様と労をねぎらってくれて、とにもかくにもということで水をもらってがぶ飲みしました。


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テント泊の受付をして、テント場に行ってみると、真ん中のヘリポートを囲むようにいくつかのテントが張られていましたが、ちょうど適度に草が生えた場所が開いていたのでそこに自分のテントを張りました。このとき写真を撮り忘れたので、この写真は翌日朝に撮影したものです。このテント場は、1/3ぐらいは雑草が伸びていて使えない状態だし、さらに奥の1/3ぐらいはジメジメしていて使えないような状態なので、フラットで広い場所のわりに幕営数はあまり多くないようです。


池の平に着いたときには、ガスが出ていて、山も平の池も見えない状態だったので、テントを張ってからはとりあえずテント内で体を休めました。ごろごろしたり、お茶を飲んだりしているうちに夕方になり、そそくさと夕食を済ませるとさっさと寝たのでした。地面がフラットな上に草地なのでふかふかとした感じがあり、妙に寝心地が良かったのが助かりました。


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午前1時頃に起きて空を見てみると、ガスがすっかり消えて満天の星空でした。


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少し雲が出始めていたのですが、池平山の上空にかかる天の川がきれいに見えていました。


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八ツ峰の上空にもたくさんの星が煌めいています。月の無い暗い夜でしたが、星明りで「モンローの唇」と言われている雪渓がきれいに映りました。肉眼では見えていませんが、さすがは高感度に強いデジタルカメラです。午前2時半ぐらいになると雲が多く出てきたので、撮影を終えてテントに戻りました。

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z10日


つづく。



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| 2015年8月 裏剱(池平山) | 11:06 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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はるばる来たぜ裏剱! 急登と雪渓を乗り越えて: 池平山その1

2015年8月9日(日)~13日(木) 富山県立山町 池平山(2555m)単独テント・小屋泊


タイトルの「池平山」を見て、どこの低山かと思った人もいるでしょうが、じつはれっきとした北アルプスは剱岳の北方稜線に連なる山で、標高は2555mあります。地図上のピークは2561mの北峰ですが、北峰へは一般登山道がないため、一般的には2555mの南峰がピークとされているとってもマイナーな山です。名前からして面白くなさそうな山ですが、実は裏剱を見る絶好の展望ポイントで、小窓雪渓を挟んでそそり立つ城壁のような裏剱の迫力ある姿を楽しむことができます。このエリアで一般登山者が登ることができる唯一のピークでもあります。


今年の夏山山行は、昨年行けなかった裏剱を目指しました。目的はピークハントではなく、平の池や仙人池越しに裏剱を見るということですが、今回の山行で唯一ピークを踏んだ山が池平山ということになるので、山行のレポとしては池平山をタイトルに入れたわけです。


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いつものごとく立山ケーブルカーとバスを乗り継ぎ室堂ターミナル駅に着いたのが7時20分頃。ケーブルカーもバスも始発に乗れたので、早い時間にスタートすることができました。


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天気は快晴。まぶしい朝の光を浴びながら、石畳の道を歩きます。荷物は相変わらず20kg越えの重さですが、例年のようにズシリと背中にのしかかるという感じはあまりありませんでした。GWからお盆休みの間はこのところ何もしないことが多く、怠けた体で体力も落ちているところにいきなり夏山山行というハードトレーニングをするようなものなので、かなりバテバテになってしまうのが毎度のことでしたが、今年は2週間前に日帰りで伯耆大山、1週間前に小屋泊で三嶺とトレーニングがてらの山行を行っていたので、体がある程度できていたようです。


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鏡のようなみくりが池が立山を映しこんできれいです。


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エンマ台からは地獄谷の様子が良く見えました。大日三山もくっきりと見えています。わずか3ヶ月ほど前には真っ白な雪山だったのに、なんだか不思議な感じです。


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雷鳥荘下の池は、まだ少し雪渓が残っていましたが、青と白のコントラストがきれいでした。


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雷鳥荘前から雷鳥沢キャンプ場を見下ろすと、そこそこのテントが並んでいましたが、思っていた程の混雑さはありませんでした。室堂と雷鳥沢キャンプ場との標高差は155m。だらだらと下ってくるのであまり実感がありませんが、こうしてみるとやっぱりそれなりの高さがあります。行きは下りなのでまだましですが、帰ってくるときがきついコースです。


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8:20 雷鳥沢キャンプ場について、水場で水を補給し、トイレに立ち寄って、標高差約500mの雷鳥坂へと向かいます。


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さすがに本格的な登山道になってくると、荷物の重さが堪えます。ストックで荷重を腕と脚に分散させながら、一定のペースでゆっくりと登ります。


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10:02 気がつけば奥大日岳のピークと同じぐらいの高さになっていました。


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歩きやすかった登山道が、岩ゴロの急登に変わると、別山乗越ももうすぐです。


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ようやく剱御前小舎が見えてきました。


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10:35 やっと雷鳥坂を登りきりました。雷鳥平から2時間なら、ほぼコースタイムです。大荷物のわりにいい調子です。


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別山乗越からは、これぞ夏山という風景が広がっています。


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白山もくっきり見えています。いまだに登る機会に恵まれない白山ですが、今年の秋には訪れてみたいものです。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。





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休憩を終えて剱沢キャンプ場へと下ります。


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時間的には真砂沢まで行ったほうが明日の行程が楽なのですが、今日は剱沢でテント泊です。週の後半は天気が崩れるかもしれないので、晴天のうちに剱岳の星景写真を撮っておこうという目論見です。


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お昼前にはキャンプ場に着き、正午にはテントも張り終えてのんびりできました。テントの中から正面に剱岳を眺めることができる絶好のロケーションです。


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広いテント場にはたくさんのテントが張られていましたが、見渡してみても同じテントはなかったみたいで、青色のXライズ2は見つけやすくてたすかります。隣に同じテントが並んでいたりすると、どれが自分のテントか迷ったりしそうですが、これならすぐにわかります。


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お昼を食べてのんびりした後は、カメラを持ってぶらぶら。昨年も同じような写真を撮ったような気がしますが、そんなことは忘れて撮影タイムです。


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標高が高いだけあって、チングルマもまだ咲き残っていました。


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今年は風があまり吹いていなくて、鏡面のようなきれいな池に逆さ剱がくっきりと映りこんでいました。


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夕方になると富山側から雲が湧きだし、剱岳の山頂を覆い始めます。


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ガスが巻く剱岳はなかなか迫力があります。


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剱澤小屋の近くまで来たので、ついでに立ち寄ってみました。


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売店で冷えたコーラを買って飲みました。こんな山中で冷えたコーラがのめるなんてありがたいことです。これで300円ならまあ妥当なところかなと思います。


コーラを飲んでいるうちに日が翳り、肌寒くなってきたのでテントに戻りました。18時ごろには食事を終えて、19時前には就寝。行動中の服装(長袖シャツとTシャツ、登山用パンツ)のまま寝たのですが、夏用の薄い寝袋イスカ チロルはそれでも十分暖かかでした。しかし、真夜中を過ぎた頃には少し寒く感じるようになり、ダウンジャケットとダウンパンツを着用して寝てみたものの、それでもなんとなく寒かったりして、やはり標高2000mを越える場所でのテント泊はフリースなどの防寒着がもう一枚あったほうがいいなと感じたのでした。


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午前2時に時計のアラームで目覚めて、外を見ると満天の星空でした。狙い通りということで、カメラをもって外に出ます。テントの脇から撮影できるかと思いきや、やはりいろいろと邪魔なものがあり、テント場の上のほうの少し高くなったところまで移動して星空撮影しました。


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天の川が頭上にかかっていたものの、天頂に近いあたりにあり、いつも使っている24mmのレンズでは剱岳とからめて納めることできませんでした。なので、基本的に15mmの魚眼レンズでの撮影になりました。


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最後は、剱岳と星のグルグル写真。20分ほどバルブ撮影して様子を見た後、1時間のバルブ撮影をやったのですが、4時近くなって空が明るくなり失敗。最初にとった22分のバルブ撮影したものだけが使える写真になってしまいました。こうなるとボディが2台ほしいと思ってしまうわけですが、荷物が重くなるので考え物です。

つづく。


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| 2015年8月 裏剱(池平山) | 22:08 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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