ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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ずいぶんご無沙汰の剣ヶ峰: 伯耆大山三ノ沢槍尾根ルートその2

2015年7月25日(土) 鳥取県大山町 伯耆大山剣ヶ峰(標高1729m) 単独日帰り


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7:45 槍尾根の縦走路は歩くのが久しぶりということもあって、けっこう荒れて細くなっているかと思いきや、特別難しくなっているという感じはありませんでした。多少のアップダウンがあるので、スリップやつまずきに気をつけていれば、尾根の崩落などはあまり心配する必要はなさそうです。


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右手に見える矢筈ヶ山と甲ヶ山も、この雪が降る前には登っておきたいものです。


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天狗ヶ峰に向けて傾斜がきつくなってきた尾根を進みます。


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7:54 あっさりと天狗ヶ峰に着きました。こんなに短い尾根だったかなという感じでした。大堰堤のあたりから見上げた時はガスっていましたが、いまはすっかりと晴れています。上空にはやや雲がありますが、このまま晴れてきそうな感じでした。


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振り返ると、南壁下にいたペアがピークの上に立っているのが見えました。


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天狗ヶ峰から剣ヶ峰へと向かいます。天狗ヶ峰からすぐの部分は崩落が進んでいるようで、以前よりも尾根が痩せたように感じます。


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その先も、南壁側が削れてルートが細くなったようにも感じました。


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進むにつれて南壁の切り立つ角度がきつくなってきます。そのぎりぎりのところ歩くわけで、時々踏み跡の下がすこしえぐれたりしている場所があり、通過には慎重にならざるを得ません。


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剣ヶ峰が近づいてきました。


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道端にはクガイソウなどが咲いています。今はちょうど花の時期。ユートピアまで下っていけば、お花畑がみられそうですが、土曜日ということもあって人出が多そうです。


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8:08 剣ヶ峰に着きました。朝早いこともあって誰もいません。本日1番のりのようです。


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ひさしぶりに三脚を使って自撮りしました。


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ユートピア方面を見てみると、以外にもあまり人はいないようです。とはいえ、まだ午前8時過ぎなので少ないだけで、もう1時間もすれば混雑してくるかもしれません。


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上空の雲はすっかりなくなって、濃いブルーの空が大きく広がっています。なんだか久しぶりに山の青空を見た気がします。


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眼下には、一ノ沢、二ノ沢、三ノ沢がきれいに並んでいるのが見えます。


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山頂に咲いているシシウドの花にテントウムシが色を添えていました。アゲハチョウも飛んでいたりして、わざわざこんな高いところまで飛んでくる理由は何なんでしょうか。


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山頂でのんびりしている間に、南壁下にいた二人組みが登ってきました。カップルでしたが、関西弁の大きな声で二人でわいわい話をして静かな山の雰囲気を破壊し、他の登山者にお構い無しにすぐ隣でタバコをふかして臭いタバコのにおいで山の空気を汚し、しばらくしたら弥山方面の縦走路へと出発して行きました。彼らがいなくなったあとには吸殻がひとつ地面に落ちていました。吸殻は乾いていたので、おそらくタバコを吸っていた男性が捨てていったものだと思われます。雰囲気も空気も環境も台無しにして去ってゆくとは、恐れ入りました。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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山頂で1時間近くのんびりしたあと、2013年10月に縦走したあの恐ろしい稜線を、もう一度見に行くことにしました。弥山まで行くつもりはなく、前回ガスガスで様子がよくわからなかった核心部分を、晴天の下でじっくりと見てみたいということです。


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剣ヶ峰からわりとすぐのところで、すでに足元をえぐり取られたようなルートになっていたりして、けっこう緊張します。


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基本的に細くてやばそうな感じの場所が多く、やはり縦走禁止になるだけのことはあります。


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いよいよ核心部分に近づきます。南壁側は草つきですが傾斜はかなりきついので、落ちればまず止まらないでしょう。北壁側はもはや断崖絶壁といってもいいぐらいの状態ですが、このあたりはまだ比較的容易に進むことができます。


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ここから左下から先に伸びている平均台のような土のリッジを渡っていきますが、さすがに緊張します。


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平均台を渡り終えると、ひとまずホッとできます。


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その先は、再び切れ落ちた平均台のようなリッジを渡ります。


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このリッジを渡り終えると、今度はぼろぼろの石くずが埋めこまれたような小さなピークを2つ乗り越えていくのですが、ここがかなり恐ろしい場所です。おそらくこの2つの小ピークがラクダのコブというわれる場所だと思うのですが、なにしろ看板も道標も何もないので、なんともいえません。下手に確認するためにここを渡ってしまうと、戻ってくるのがまたまた大変なので、縦走路の確認はここまで。


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剣ヶ峰目指して戻ります。


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9時30分頃に剣ヶ峰に戻り、写真を撮っていた黄色いモンベルTシャツの男性と少し話をして、10時前に下山開始です。


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青空をバックに、クガイソウ、シシウド、シモツケソウのコラボです。

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ユートピアに立ち寄るかどうか迷いましたが、ユートピア方面からそこそこ登山者が登ってきていたので、人が多そうだということで槍尾根を下ることにしました。


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槍尾根の途中で自撮り。剣ヶ峰を眺めるわたくし。


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稜線に咲くヤマハハコ。


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槍ヶ峰の先に烏ヶ山のピーク。


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イヨフウロも咲いていました。


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三ノ沢への下り口。ここの傾斜はかなりきついので、草つきの中をゆっくり下ります。


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ガレに出て、砂すべりよろしく踵からガシガシ下ります。アプローチシューズのキャンプ4ですが、踵部分にがっしりとした補強がついているため、こういう使い方はわりと大丈夫でした。しかし、靴底が薄いため、やはりトレッキングシューズとして使うには力不足感が否めません。やはり、普段使いと登山口までのアプローチシューズ(要するに運転靴)として使うことになりそうです。


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見上げれば真っ青な空と険しい南壁の姿がいいマッチングです。


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大堰堤を越えたら、あとはだらだらと下っていくだけです。


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12:07 槍ヶ峰でだいぶんのんびりと道草を食ったので、駐車場に着いたのはお昼をまわっていました。朝1台しかいなかったのに、けっこうな数の車が止まっています。でも、それほどたくさんの登山者とすれ違った記憶はないので、文殊越えのほうに行った人も多いのかもしれません。


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帰路、鍵掛峠から南壁がきれいに見えていました。秋と違ってこの時期は鍵掛峠も混雑していません。奥大山スキー場で奥大山の水を汲んで、下道でのんびり帰りました。

おわり。


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| 2015年7月 大山剣ヶ峰 | 14:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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ずいぶんご無沙汰の剣ヶ峰: 伯耆大山三ノ沢槍尾根ルートその1

2015年7月25日(土) 鳥取県大山町 伯耆大山剣ヶ峰(標高1729m) 単独日帰り


7月の3連休は夏山シーズン突入ということで、木曽駒ヶ岳に岐阜側から登るつもりでパッキングもすませてやる気満々でした。しかし、台風の影響が長引いて、天気予報は悪くなっていくばかり。18日の夜まで様子を見ていましたが、20日の朝しか晴れ間が望めそうにないということで、山行中止としました。


翌週の26日は仕事が入ってしまったので25日の日帰りしか無理ということで、せっかくの天気なのに遠征はあきらめました。それならばということで、久しぶりに伯耆大山に行ってみることにしました。最近は無雪期の大山と縁遠くなっていたので、三ノ沢から槍ヶ峰を経由して剣ヶ峰に登るのは2012年9月以来およそ3年ぶりです。2013年10月にユートピア経由で剣ヶ峰から弥山まで縦走したので、剣ヶ峰だけで考えれば1年9ヶ月ぶりとなります。


25日の午前2時前に奥大山スキー場の駐車場に着き、車中泊。最初は車の熱が残っていたので寝苦しく、ウィンドウネットを装着して窓全開で寝たら涼しくて快適でした。しかし、明け方寒くなって目が覚めたので、窓を閉めて二度寝。やはり山は涼しくて良いですね。5時前に起床して、三ノ沢の駐車場へ移動してみると、なんと一番乗りでした。


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5:34 さくっと準備をして出発。


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今日はアプローチシューズのファイブテン キャンプ4で登ってみることにしました。


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三ノ沢の入口はちゃんとしたゲートができていて、工事は終わったような感じです。


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中に入ってみると、工事車両も見当たらないし、堰堤もきれいに出来上がっており、3年来なかった間にすっかり工事は終わっていました。


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右岸をずっと登っていましたが、ケルンのあるところから川床に降ります。


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しばらくフラットな川床を進みます。


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以前にも左岸に渡っていた二重堰堤の前から、やっぱり左岸に上がる道がありました。


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左岸に上がってからは、薮こぎのような状態が続きます。朝早いためか、とくに虫にたかられて困るというほどのことはありませんでしたが、時々アブのような虫がまとわりついてきたり、目の前に何匹かたかってきたりしたので、ネットをかぶって進みました。


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崩落しかけた土手沿いの場所もあり注意が必要ですが、土手の高さがそれほどないので、もしも落ちたとしても擦り傷程度ですみそうです。


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6:15 大堰堤の手前に着きました。右岸に渡って大堰堤下まで進みます。


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大堰堤の巻き道入口です。


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大堰堤を越えて広い三ノ沢のガレ場に出ました。出発時には晴れていたのに、いつの間にか山頂部にガスがかかっています。久しぶりに快晴の尾根歩きができそうだと楽しみにしていたのに、ガスガスは勘弁してもらいたいものです。


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振り返ると、南側は青空が広がっています。日が高くなればガスも消えるかもと期待しつつ、上を目指します。ガレ場は以前来たときよりもだいぶん落ち着いていて、かなりフラットになっていて、踏み跡も比較的はっきりとわかる状態でした。


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南壁下に近づいてくると、前方の南壁下部に赤っぽいような白っぽいようなものが見えました。自然のものではなさそうだけど、あんな脆くて危険な壁をクライミングしようなんていう人間がいるとも思えないし、滑落した遭難者が引っかかっているのかと思いながら登って行きました。


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登山道が右方向にトラバースするために方向転換するあたりから、カメラの最大望遠で撮影してみると、どうやら登山者のようです。しかも動いているので、遭難者ではありませんでした。遭難者でなかったのはいいとしても、なんであんなところにいるのか理解できません。登山道が右に曲がるところに気づかずに直進し、そのまま南壁下まで登り詰めた辺りにいたので、最初はルートミスかと思いましたが、さすがにあそこまで行かなくても気づくだろうし、ヘルメットをかぶっているところを観ると、南壁を登るつもりで行ったとしか思えません。滑落遭難するかもしれないので、いちおう気にしつつ登ることにしました。


ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。



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このあたりから、登山道脇にたくさんの花が咲いているのが見られるようになって来ました。オオバギボウシもちらほら咲いています。


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コオニユリ


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ガレ場を横に突っ切ったところに踏み跡があったので、ルートだと思って登っていきました。


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ところが、前方に見慣れない崖が・・・ ルートミスでした。そういえば以前にも同じミスをした覚えがあります。


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ガレ場まで戻って、不安定な足元に苦戦しつつなんとか上に登っていくと、ケルンがありました。以前はありませんでしたが、これならルートを見つけやすくて助かります。どうもここのガレ場は、早く抜けたいという思いが勝って、さきほど間違えた場所から入ってしまいがちなのでしょう。踏み跡になっていたのも、同じように間違えた人がたくさんいたからだと思われます。真横に横切るのではなく、45度ぐらいの角度で斜め上方に進まないと正しいルートに入れません。


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これはダイセンオトギリかな。


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ここは以前にもそこそこ急な場所でしたが、まえはもっと草や低木が生えていて、こんな崖のような状態ではなかったと記憶しています。ここまで荒れてしまっているとはびっくりです。ロープがなかったら、ちょっと厳しいかもしれません。


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崖沿いの場所もほぼ崩落していましたが、ここは右側に巻き道ができていたので、難なく通過できました。そういえば南壁下にいた登山者2名は南壁登攀はあきらめたようで、真横にトラバースして登山道に出てきていました。


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尾根下の草地のような場所にはクガイソウの群落がありました。


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尾根が近づいてきました。


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シモツケソウも咲いていました。


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尾根下の急斜面をトラバースして槍へ向かいます。このあたりから本格的な山岳路になってくるので、いつ来てもワクワクします。


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槍ヶ峰頂上から東壁を見下ろします。キリン峠から登ってくる槍尾根ルートの難所は、今どうなっているのでしょうか。伯耆大山屈指の難所は、さらに崩壊してより難しくなっているのか、それとも、案外えぐれて登りやすくなっているのか。そのうち機会があればもう一度通ることもあるかもしれません。


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南壁と三ノ沢を見下ろします。積雪期にこの景色を見たいと思いつつまだ実現できていないので、来シーズンは挑戦してみたいものです。


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槍ヶ峰山頂からの眺望を楽しんでから、3年ぶりの稜線歩きのスタートです。少し風があって寒くなりそうなので、ウィンドシェル素材のベストを着て、ヘルメットもかぶって出発です。

つづく。



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| 2015年7月 大山剣ヶ峰 | 15:48 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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