ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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残雪に思いのほか手こずる: 勝田ヶ山・船上山 その2

2015年4月12日 鳥取県琴浦町 勝田ヶ山・船上山 単独日帰り


残雪に足を踏み入れてみると表面はシャーベット状になっていましたが、ところどころ氷の状態になっている場所もあり、うかつに足を置くとけっこうずるっと滑ります。クランポンを装着するほどのことはないとしても、下山時のことを考えるとちゃんとしたステップを作りながら登ったほうが良さそうなので、一歩ずつ足を蹴り込んでステップを作りながら登りました。


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トレースはあるにはあるのですが、かろうじてつま先が入る程度の穴があるだけなので、登りは良いとしても下りでは使えそうにありません。このトレースの穴を大きく広げて、下るときに足を置ける程度の大きさに加工しながら進むので、1歩進むのに数秒、時には十数秒かけることになってしまいました。


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12:01 雪渓をやっと登りきって、予定よりもだいぶん遅れて勝田ヶ山の三角点に着きました。標高は1149.1mです。国土地理院の地形図には勝田ヶ山の山頂位置と標高の記載はなく、この三角点だけが記載されています。実際の山頂は、まだ50mほど登ります。


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三角点から先は緩い傾斜の森の中を進みます。


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少し進むとやや斜度のある斜面に雪渓が広がっていました。トレースが不明瞭ですが、とりあえずまっすぐ登って行っているようです。この雪渓は下半分はたいした斜度ではありませんが、上半分はそこそこの斜度があったので、上半分ではそれなりにステップを切りながら登りました。崖地ではないので、少々滑っても命の危険はないでしょうけれど、それなりに擦り傷・切り傷・打撲などを負うことになりそうなので、やはり滑落はしないにこしたことはありません。


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雪渓を登りきると薮っぽい狭い尾根に出ました。尾根の反対側はけっこう切れ落ちた崖みたいです。登山道はこの尾根上を右に向かって続いています。


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再び登山道は雪渓に飲み込まれてしまいました。踏み抜きに注意しながら雪渓を進んでいきます。


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12:18 雪渓から登山道に戻ったところからすぐ先に勝田ヶ山の山頂がありました。11時30分に着くと予定していましたが、思いのほか遅くなってしまいました。勝田ヶ山山頂は登山道の途中がたまたま山頂というような場所で、ピーク的な雰囲気はまったくありません。山頂の表示板も割れて山名表示も見えず、甲ヶ山への通過点としてしか認識されていないかのような、ちょっとさびしい山頂でした。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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勝田ヶ山の山頂からは、尾根続きに甲ヶ山が、その右後に大山が見えます。甲ヶ山までは、雪がなければ30分もかからないでいけそうな距離です。


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しかし、尾根の上にはけっこう雪が残っているみたいで、この状況だったら40分ぐらいかかりそうです。往復すると1時間強必要になりそうなので、今から出発すると勝田ヶ山に戻ってくるのは13時30分ぐらいと思われます。下山に3時間弱かかるとすると、駐車場に着くのは16時30分。日は長くなっているので暗くなることはありませんが、岡山へ戻るのがかなり遅くなってしまいそうです。雪渓にステップを切るのにけっこう足を使って疲れてしまったこともあって、甲ヶ山はあきらめて勝田ヶ山でゆっくりすることにしました。


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勝田ヶ山山頂から大山をしげしげと眺めてみると、ここから眺める大山は形がいい上に東壁と北壁がきちんと見えて、なおかつ三鈷峰や野田ヶ山の存在感が控えめで山々のバランスがいいことに気がつきました。槍ヶ峰、天狗ヶ峰、剣ヶ峰、弥山がすべて見えますし、三鈷峰の頂が大山の稜線よりも下にあるので前衛峰らしさを出しつつ主張しすぎないのがいい感じです。


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ちなみに、矢筈ヶ山から見る大山は、三鈷峰の存在感が大きすぎて北壁をかなり隠してしまっています。それに大山の稜線よりも三鈷峰が高く見えて邪魔です。野田ヶ山も三鈷峰を大きく隠すようにあって、これまた邪魔です。勝田ヶ山よりも標高が高く、南側にある甲ヶ山からだと、三鈷峰が高く見えずにもっと右に移動して存在感がより小さくなりそうなので、おそらく一番バランスのいい大山が見られるのではないかと期待してしまいます。


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13:04 昼食のおにぎりを食べ、ゆったりと景色を楽しんでから、下山にかかります。ちなみに、往路では船上神社までに5人と会いましたが、神社から勝田ヶ山までの間では誰とも会いませんでした。


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稜線に残る雪渓を慎重に下ります。


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稜線からP1149三角点へ続く斜面の雪渓です。そこそこ斜度があるので、登るときにつくったステップをたどりながら下ります。下りきる直前あたりで、カップルが登ってきました。この日船上山から勝田ヶ山の間で出会った唯一の登山者でした。


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P1149三角点下の雪渓は一番斜度のある雪渓なので、神経を使いながらゆっくりと下ります。


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途中で一息つきながら目を上げると、彼方に日本海が見えました。大山方面はどんよりとした曇りですが、北方面は薄日が指していい天気です。


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13:58 P941三角点まで戻ってきました。予想はしていたものの、下山でもあまり時間短縮できませんでした。ここからはフラットな道が多いのでさらに往路と大差ない時間になるでしょうから、結局下山にも3時間以上費やすことになってしまいそうです。


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薄日が差し始めた明るい森の中を黙々と歩きます。さすがに疲れも出てきて、単調な景色に少し飽きてきました。


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登山道脇にちらほら咲いているスミレの花で気を紛らわします。


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少し足が痛くなってきた頃、やっと避難小屋に着きました。下山に使おうと思っていた正面登山道の入口が見つからないままここまできてしまったので、往路をそのまま戻ることにします。


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15:54 東坂登山口に着きました。ここに車があったらもう歩かなくていいのに、もうひと下りしなければいけません。


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茶園原小屋上の登山道を下って行くと、桜が出迎えてくれます。


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茶園原小屋のすぐそばに水道があったので、ストックの汚れを洗いました。


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16:13 やっと駐車場にたどり着きました。足は痛いしけっこう疲れました。結局下山にかかった時間は3時間9分でした。

20150322矢筈ヶ山



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| 2015年4月 勝田ヶ山・船上山 | 19:01 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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残雪に思いのほか手こずる: 勝田ヶ山・船上山 その1

2015年4月12日 鳥取県琴浦町 勝田ヶ山・船上山 単独日帰り


晴れの天気予報をあてにして、矢筈ヶ山登山のときに行けなかった甲ヶ山に登るつもりで出かけましたが、思いのほか残雪にてこずって、またもや甲ヶ山は未踏に終わってしまいました。


当初は香取側から大休峠経由で考えていましたが、どうせなら船上山経由で縦走してみようということで、船上山東坂登山口から入ることにしました。


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琴浦町に来るのは初めてですが、山陰道の無料区間を走っていると右手に日本海、左手に残雪の大山山系や蒜山三山が見えていて、なかなかいい眺めです。いつも岡山側から見る景色と違って、広々とした田園風景の彼方に並び立つ山々の姿はすごく新鮮でした。この写真は電線を避けた結果墓石が入ってしまいちょっと失敗しましたが、琴浦東IC辺りの風景は北海道っぽい雰囲気があって気に入りました。


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船上山ダム下の駐車場の前には桜が満開の公園があり、岡山で見そびれた桜を満喫することができました。


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8:25 駐車場から鳥居のある道を上がっていきます。


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鳥居をくぐった先、道が右にカーブした先にある分岐を右に入ります。鳥居をくぐったすぐの右手にも急な階段がありましたが、ここの分岐と同様に登山口ともなんとも案内ありません。地形図には鳥居のところからの道は記載がないので、茶園原小屋を経由するこちらのルートを選びました。


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道が左にカーブすると、右手に茶園原小屋がありました。小屋といってもトイレつきの東屋のようなものです。


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芝生が植えられたような広い道を登っていくと、正面に船上山が大きく見えて来ます。道沿いには桜の木が植えられていて、桜を眺めながらの山行がちょっと贅沢な気分です。


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登山道が道路に合流します。


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合流点のすぐ先に駐車場があり、船上山登山口の看板がありました。この駐車場はダムから香取方面に抜ける道路の途中にあり、この道はまだ通行止めが解除されていないということでダム下に車を停めたのですが、ここまで上がってこれるのであればここに停めたほうが楽でした。ちょっと失敗。まあ、トイレもなにもない場所なので、一長一短ではありますが。


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登山口にある案内板を見てみると、船上山の断崖のど真ん中を通る正面登山道が描かれています。行ってみようかと思いましたが、かなり急登になりそうなので、下山路として使ったほうが良さそうです。なので、素直に東坂で行くことにします。


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8:45 東坂登山口をスタートです。勝田ヶ山まで3時間、甲ヶ山までなら3.5時間という目論見です。


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朝一は晴れていたのに、いつの間にか薄曇になっていました。空が白んでしまうと、どうしても気分が盛り上がりません。


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横手道のほうにも行ってみたいところですが、下山時に正面登山道が使えれば通れるので、後のお楽しみです。


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途中かなり大きな木がありました。樹皮の感じからするとトチのようです。


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道が次第に緩やかになってきて、山頂が近づいてきたことを感じます。


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9:12 船上山の上に出ました。船上山の山頂は神社の裏なので、ここは山頂ではありませんが、石碑と避難小屋があって山頂っぽい雰囲気です。


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避難小屋で休憩しようと入ってみると、水洗トイレもあってまだ木の香りがするきれいな小屋でした。


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2階に部屋があるようですが、靴を脱ぐのが面倒なので下から覗いただけで出ました。


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入口前の温度計は10℃になっていました。もうすっかり春山です。


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避難小屋からはまっすぐな道をゆるーく登って行きます。


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甲ヶ山まで2.5時間という道標がありましたが、無雪期の計算でしょうから、山頂付近に残雪があればもっとかかるはずです。


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新芽が出始めた木々の向こうに見えるのは勝田ヶ山。山頂付近にはまだ残雪がたくさん見えます。念のためということで、12本爪クランポンとアックス、ワカンを背負ってきましたが、はたして使うことがあるかどうかです。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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9:33 船上神社に着きました。何もない山の中を歩いてきて、突然神社があるとちょっと違和感がありますが、もともとはかなり大きな伽藍があったそうなので、最盛期は山の中のあちこちに寺坊が立ち並んでいたのでしょう。そういえば、後醍醐天皇はなんでこんな山の中に登ったのだろうと不思議に感じていたのですが、山岳宗教の拠点となる大伽藍があったということなので、いまさらながら納得でした。


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神社の脇に大スギがありました。樹高23m、周囲5.6mだそうです。


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縦走路入口は神社の左手奥にありました。


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ほぼ平坦といってもいいような森の中を進んでいくと、周囲5mぐらいありそうな巨木がありました。ミズナラっぽい感じですが、はっきりとはわかりません。


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あまり変化のない平坦な道が続きます。小鳥のさえずりが耳に心地よく、見た目の単調さを紛らわせてくれます。


歩いているうちに、踵に痛みを感じ始めました。左右両方ともです。ちょっと靴紐がゆるかったのか、踵が少し遊び気味で歩いていると持ち上がるので、擦れてしまったのかもしれません。とはいえ、いままでもそのようなことはありましたが、靴づれになったことはありません。なんで今日に限って痛くなるのでしょうか。道の勾配が徐々に上がってきて、このままだと靴づれがひどくなってしまいかねないので、椅子代わりになりそうな倒木がある場所で応急処置をすることにしました。痛みのあるところに絆創膏をはるというだけのことですが、それだけでも直接皮膚がこすれることを防ぐことができるので、だいぶん違うはずです。


靴を脱いで見ると、ソックスの踵の部分がすっかりへたっていて、ほとんど厚みがなくなっていました。何度も使っているソックスなので、ある程度そのあたりを予想して事前にチェックしておくべきでした。厳冬期でないし、低山歩きなのでつい手抜きをして失敗してしまったというわけです。とりあえず、踵のほうは皮がむけているわけではなくすこし赤くなっている程度でした。絆創膏を貼って処置をして、再び先を急ぎます。しばらくは痛みがありましたが、次第に痛みが取れてきたので応急処置が効いたようです。


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標高が900m近いあたりで、登山道に残雪が現れました。この標高でも残っているとなると、山頂付近にもたくさん残っていそうです。


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神社を出てから1時間が経ったところで小休止をとりました。場所は標高900mあたり。P941の三角点までもう少しというところです。行動食としてよく利用している1本満足バーのカルピス味を試してみましたが、カルピス味のチーズケーキのようでおいしかったです。行動食はいろいろ試しましたが、いまのところ手軽さと食感、味、適度なボリューム感など、総合的に1本満足バーが一番いいなと感じてます。


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P941の三角点が近づいてくると、予想通り登山道に雪が出始めました。とはえ、登山道の傾斜も緩いし歩くのに困るほどのものではないので、このあたりではまったく問題ありません。


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10:56 P941三角点に着きました。神社から約1時間半なので、少し時間がかかっています。靴づれ対策と休憩で20分ぐらいロスしているのが原因だと思います。ここまではわりとフラットなルートだったのですが、ここからが勝田ヶ山までの登りルートになります。無雪期であれば1時間もかからないぐらいで勝田ヶ山山頂に出られると思いますが、残雪の状況によってどれだけタイムロスが生じるかです。


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ここまでは登山道左右の笹はきれいに刈り取られていて、とても歩きやすい道でしたが、三角点の先はいきなり笹薮状態です。こんな状態がずっと続くと、それだけでもタイムロスが増えてしまいそうです。


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三角点から少しの間は踏み跡もよくわからないぐらい笹が密生した状態でしたが、少し進むと適度に地面が見えるぐらいの状態になりました。心配したほどのこともなく、普通に歩くことができました。



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正面に勝田ヶ山を見ながら、鞍部に向けて緩く下っていきます。


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途中、近くの枝できれいな声でさえずる小鳥を発見。見るとカラフルできれいな羽を纏っています。ネットで調べてみたところ、野生化した外来種のソウシチョウという小鳥のようです。


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鞍部を過ぎて、次第に登山道の勾配がきつくなってきた頃、いよいよ本格的に登山道を覆う残雪が出てきました。とはいえ、このあたりはまだ勾配もそれほどきつくはなく、残雪を普通に歩いて渡ることができます。


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残雪を越えて進んでいくと、今度は背丈以上の笹薮状態になっています。笹の葉で顔や手を切ったりしないように、帽子、サングラス、グローブを装着して笹薮に入りましたが、わりとすぐに普通の背丈の笹に戻ってしまい、拍子抜けしました。


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勝田ヶ山の三角点が近づいてくると、きつい勾配の斜面を残雪がびっしりと覆っていました。古いトレースが残雪の上に残されていて、この残雪をまっすぐに登っていかなければいけないようです。左上のピークのように見えるあたりが三角点だと思われます。さて、がんばって登りますか。


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| 2015年4月 勝田ヶ山・船上山 | 18:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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