ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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けっこうスリル満点の尖峰: 烏ヶ山 その2

2015年3月8日 鳥取県江府町 烏ヶ山 単独日帰り



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団体とすれ違ったあと、山頂へ向けてゆっくりと尾根をたどって行きました。登っていくにつれて次第に巾が狭くなる尾根ですが、まだ勾配はそれほどきつくありません。しかし、前方には最初の難関となる急斜面が待ち構えているのが見えます。


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右手側には、広くて大きい斜面が広がっています。何本ものシュプールが描かれていますが、雪崩の跡もいくつかあり、うかつに入り込むと雪崩に巻き込まれかねません。


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12:40 最初の難関となる急斜面の下に着きました。2011年に来た時は、アックス1本しか持っていなくて、上り下りが少し不安だったので、今回はいつも使っているアックスのほかに、アイスアックスも持ってきました。アイスクライミングするわけではありませんが、アックスが二本あれば、3点支持をキープしながら上り下りができるので安心感が違います。単独でロープを出すとけっこうめんどくさいことになるので、せめてダブルアックスで多少なりとも安全を確保しようというわけです。


アイスアックスを用意するために荷物を下ろしたついでに、昼食休憩もとることにしました。菓子パンで簡単に食事を済ませると、両手にアックスを持ち、見上げるような急斜面に取り付きました。幸い、まだあまり雪が緩んでいなかったので、思いのほかスムースに斜面を抜けることができました。ダブルアックスの安心感は、やはり一本のときよりも格段に優れています。


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最初の急斜面を越えて少し歩くと、いよいよ前回引き換えしたナイフリッジです。たいして距離はありませんが、左手は切れ落ちた崖、右手は急傾斜の斜面、尾根の巾は1mあるかないかというところです。雪庇が張り出しているわけではないので、ほぼ尾根の上を歩いていけましたが、やはり緊張します。幸いトレースがあったので、足元を確かめながら慎重に踏み跡をたどりました。


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ナイフリッジを越え、南峰直下までたどり着きました。あとは目の前の岩場を越えれば南峰です。


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13:10 岩場を越えて、南峰の山頂へ続く稜線に出ました。しかし、ここからが本番です。


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狭くて切り立った南峰のリッジを渡って烏ヶ山へと向かいます。左側のトレースをたどって行きましたが、まさか雪庇の上ではないだろうなとちょっと冷や汗モノでした。


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南峰上を進んでいくと、次第に烏ヶ山の全体像が見えてきました。


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南峰の端まで来て、烏ヶ山全体がきれいに見えるようになると、背後の大山もガスが晴れて神々しい白い姿を現しました。


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今日は本当に天気に恵まれました。烏ヶ山を正面に見るこの場所は、南峰の上で唯一やや広めの比較的フラットな場所なので、雪をならして荷物を下ろしました。さて、あとは烏ヶ山まで行くかどうかです。烏ヶ山と南峰の鞍部まではそこそこの急傾斜ですが、南峰側は比較的広くて問題なさそうです。しかし、鞍部がかなり巾が狭く、右側はきれ落ちた絶壁で雪庇も張り出しています。左側も相当傾斜の急な斜面で、その上鞍部に低木があったりしてそれを迂回しなくてはなりません。鞍部を渡りきったら、今度は烏ヶ山の急斜面が待ち構えています。登るのはなんとかなっても、下りは厄介そうです。当然ながら後ろ向きのバックステップで下りざるを得ないでしょうから、足元が見えにくくなって危なそうです。単独でロープ無しで行くのはちょっとリスキーかなあと、少し弱気の虫も出てきました。とはいえ、この好天で行かないでいつ行くんだと思いなおして、空身でピークハントに行くことにしました。


13:20 一眼レフを首から背中に回して掛け、アックスを両手に持って南峰を慎重に下ります。鞍部には大きな雪庇が張り出していて、その付け根にはすでにクラックができていました。トレースはクラックを避けながらも、ほとんど余裕がないのですぐそばを通っています。障害物となる低木を回り込み、やっと烏ヶ山に取り付きました。無雪期であればロープがあるのですが、今は雪の下に埋もれていて、掘り出して利用することはできません。周りを見渡すと怖くなりそうなので、自分の進む先の雪面だけを見ながら、ダブルアックスで一気に登っていくと、不意に傾斜が緩やかになり、視線の向こうに大山東壁の姿が飛び込んできました。


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13:40 南峰から見たときには烏ヶ山に邪魔をされてその存在感がいまひとつ弱かった大山ですが、烏ヶ山からはもうその姿を覆い隠すような邪魔な峰はありません。東壁と南壁を余すところなく見せつけながら、堂々とした大山の姿がそこにありました。


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空身でカメラだけしか持ってこなかったので、記念撮影はアイスアックスを雪面におき、その上にカメラを置いて撮ったので、大山が小さくなってしまいました。ちょっと失敗でした。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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13:50 わずか10分の時間でしたが、独り占めの烏ヶ山ピークから、雄大な大山の姿をたっぷりと堪能しました。さあ、雪がぐずぐずにならないうちに下山することにします。


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それにしても、ここから見ると鞍部の雪庇はかなり大きく、根元部分のクラックがなければ知らずに雪庇の上を歩きかねません。


午後の日差しで緩み始めた雪に悩まされながらも、バックステップで慎重に鞍部まで下り、雪庇の根元にあるクラックの脇を通過していたとき、踏み跡に置いた足が抵抗感なくスコッと沈み込みました。一瞬「やばっ!」と思いましたが、幸いそれ以上潜ることはなく、雪庇もそのままでした。足を引き抜いて中を見ると、小さな空間が空いていました。もしかして、このトレースも雪庇の上なんだろうかとぞっとしました。急いでその場を離れて、南峰上の荷物のある所まで登り返すと、やっと一息つけました。


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振り返ると、大山に再び雲がかかり始めていました。いいタイミングで大山が見られてよかったなと思いつつ、下山の準備に取り掛かります。


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南峰を下りきるまでは安心できません。あせらずゆっくり、確実に下山するのみです。


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帰り道は山麓の景色が背景にあるので、遠近感や高低差が強調されるのか、登ってくるときよりも遥かに狭くて切り立ったリッジのように見えます。こんなところを来たっけ? という感じです。


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ナイフリッジ部分を無事通過し、今度は飛び込むような急斜面を下ります。


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さらに、狭くて細いリッジを下りきると、ようやく山頂部の難所をクリアして緊張が緩みました。


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あとは、少し急な斜面が残っているだけです。ひとまずのんびりと下ります。


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この急斜面をこなせばほぼ安全です。途中、低木の枝がトンネルのようになっている場所を通過するために、シリセードのような格好でおりようとしたら、足元の雪がグズグズで崩れてしまい、あわや滑落しかかりました。幸い、アックスのピックを雪に刺して滑り止めにしていたので、それにぶら下がるようにして難を逃れましたが、お尻をついた姿勢で急斜面を下ってはだめですね。必ず鉛直方向に荷重がかかるような姿勢でないと、斜面と平行に近い方向に足の荷重をかけると柔らかい雪は体重を支えてくれません。こういうときは面倒でもバックステップで下らないとやばいです。


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難所はすべてクリアして、あとはだらだらと下っていくだけです。登ってくるときに通らなかった夏道の尾根を下ることにしたので、ここから左手に下りていきます。


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夏道の尾根は思っていたよりも狭くて、立ち木もあり歩きやすいとは言いがたい尾根でした。


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たいして深くはありませんが、途中クラックもできていたりして、いまいち安心して歩けるような感じがありません。


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隣の尾根が登りで使った尾根ですが、あちらのほうが広くて歩きやすかったので、積雪期は夏道のある尾根よりも1本南側の尾根を使ったほうがよさそうです。


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15:09 途中でワカンをつけるのが面倒で、最後までクランポンのまま歩いて降りてきました。それほど深く潜ることはありませんでしたが、たびたび踏み抜くこともあり、けっこう疲れました。駐車場からは、烏ヶ山がすっきりと見えていました。久しぶりの充実した山行でした。


ところで、烏ヶ山という呼び名は、1448mピークのある峰だけを指すのか、南峰や本峰を含めて山全体を指すのかはっきりしません。隣の大山が、弥山、剣ヶ峰、天狗ヶ峰などの総称として大山となっていることを考えると、烏ヶ山も同様に山全体の呼称と考えるほうが妥当ではないかと思いますが、ネット上でざっと調べてみても、おおむね南峰と烏ヶ山という呼び方になっているようなので、この記事でもそれに習いました。南峰と北峰でいいような気がするのですが、北峰という呼び方はあまり一般的ではないようです。

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| 2015年3月 烏ヶ山 | 22:02 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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けっこうスリル満点の尖峰: 烏ヶ山 その1

2015年3月8日 鳥取県江府町 烏ヶ山 単独日帰り


天気予報は曇のち晴。GPV気象予報では8時ごろから雲がなくなるようだということで、朝の撮影はあきらめて久しぶりにピークハントの山行に出かけてきました。


目指したのは伯耆大山の東隣に聳える烏ヶ山(からすがせん)。標高はわずか1448mしかありませんが、山頂部はかなり切り立った尖峰になっており、しかも烏ヶ山主峰へは南峰から鞍部へ急下降して再び急勾配を登り返さなければならないので、標高のわりにはけっこう厳しいルートです。2011年4月に登ったときにはまだ雪山を始めたばかりで経験も浅く、強風だったこともあって、山頂直下のナイフリッジのところで引き返しました。あれからそれなりに経験も積んだことだし、今回は山頂に立てそうな気がします。


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9時過ぎに鏡ヶ成に着きました。やや寝不足気味ですが、体調は悪くありません。鏡ヶ成上空には雲があるものの、途中で青空と大山が見えたので、テンションはけっこう高まりつつあります。


9:45 近道をするために駐車場から雪の壁を這い上がり、登山口に向けて歩き始めました。しかし、登山口の取り付きまできたときに、ワカンを忘れてきたことに気がつきました。烏ヶ山は登山口からしばらくは傾斜の緩い森の中を歩きますから、ワカンなしでは厳しいかもしれません。なので、車まで取りに戻りました。


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10:06 20分の時間ロスをして、再び出発です。


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道路脇の雪壁に登山口が切られていました。烏ヶ山の登山規制はまだ解除されていませんが、昨今は登山者も多く、積雪期はBCスキーやボーダーも多く入山しています。なので、トレースもたっぷりつけられていることでしょう。


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歩き始めるとすぐに赤テープがつけられた笹の枝が雪につきたてられていました。ちょうど到着したときにけっこうな集団が登山口にいたので、ツアー団体が入っているのかもしれません。しばらくは集団のトレース跡をたどって歩きました。


途中でワカンを装着して、再びトレースをたどります。小さな谷を越えたところで、何か方向が違うと感じました。秋にこのルートを歩いたときの記憶では、谷を越えた後は右に曲がるようにして緩やかな傾斜の森の中をほぼまっすぐ登っていったはずです。トレースは右に曲がらずに斜面を横切るような方向へ続いています。もしかしたら登山ツアーではなく、巨樹探しのスノートレッキングのツアーかもしれません。なので、ここでトレースと別れて、独自に山頂を目指すことにしました。


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15分ほど森の中を進んでいくと、単独のスノーシューの跡がありました。自分の行く方向にまっすぐ進んでいるので、どうやら道がわかっている人のトレースのようです。なので、このトレースをたどっていくことにしました。それにしても烏ヶ山の麓に広がるこの森は、視界が効かない上にどこも代わり映えのしない似たような森がずっと広がっていて、地図を見ていてもどこにいるのかさっぱりわかりません。とにかく、緩やかな斜面を上へと進んでいくしかありません。GPSがあるので迷うことはありませんが、地図もコンパスも持たずに入ってきたら、確実に迷うことでしょう。


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さらに数分進んだところで、複数人が通ったと見られるスノーシューの跡がありました。先行している単独行の主は、どうやらこのトレースをたどって行ったようです。方角的にはちょっと違うかなあという気がしますが、とりあえずこのトレースをたどってみることにしました。


トレースは自分が思っているよりもやや西よりに向かっていますが、おおむね正しい方向のようです。少し進むと見晴らしの良い場所に出てきました。烏ヶ山も目の前にくっきりと見えました。本来、自分がたどるつもりだった尾根は右手にあり、トレースはその尾根から外れて左手にある尾根のほうへと続いています。どちらの尾根をたどっても、結局は上で合流するのでかまわないのですが、トレースが目指している左手の尾根へ向かうとやや遠回りになります。


出発してから1時間強経っていることもあり、ひとまず休憩することにしました。軽く汗をかいたので、ソフトシェルジャケットは脱いで、ドライとベースの2レイヤーだけで登ることにしました。すかっり春の日差しです。


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休憩後、トレース跡とは分かれて進むことにしました。本来目指していた夏道のある尾根に戻るのは面倒なので、目の前に見えている尾根に取り付くことにしました。ここからは傾斜が急になってきますが、比較的広くて一本調子の尾根のため、ジグザグに登っていくとそれほどつらくありません。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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標高1050mあたりから、木の枝に霧氷がつき始めました。


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霧氷といっても透明な氷状のものなので、もしかしたら雨氷なのかもしれません。太陽に照らされてまぶしいほどキラキラと輝いています。残念ながらこのキラキラ感を写真で表現するのが難しく、以前から何度か挑戦しているものの、いまだに納得の行く写真にすることができません。


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こちらは一眼レフで撮影したもの。


人間はわりと広い範囲で物事を見ていても、実際には一番きれいなところだけをイメージ的に抽出しているといわれています。なので、見た目と同じような画角で写真を撮ると、記憶の中のイメージと違ってしまらない写真になったり、見た目の感動が希薄な写真になりがちです。ここでは、どちらの写真も大胆にトリミングしているので、それなりにキラキラ感は出たかもしれません。トリミングでなんとかするよりも、撮影するときに大胆にズームして一番輝いているところだけを切り取るようにしておくべきです。知識としては知っていてもなかなか実践できていないので、反省しないといけません。


ところで、お昼近くなって気温が上がってきたためか、木の下にいると枝についた氷がカラカラと音をたてて降り注いできます。雨のように氷のかけらが落ちてくるというのも、なかなか見られない貴重なシーンかもしれません。


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鏡ヶ成を覆っていたガスはすっかり消えうせて、視界も良好です。今日は絶好の登山日和になりました。思えば、今冬では初めての晴天登山です。


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標高1150mあたりにあるブナの森です。ここは、広々とした1枚バーンにまばらにブナの巨木が生えている場所で、傾斜が急なため下から見上げるとブナ林の背後が空に抜けていて、画になるところです。個人的に気に入っている場所でもあります。2011年4月に登った時は、当然ながら霧氷はついていませんでしたが、今回は霧氷がついた白い森の様子を見ることができました。背後が青空で雲もあるのでとってもいい感じです。


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渦巻くような雲の形もいいアクセントになりました。しかし、ここは風が強く気温も下がってきたため、ジャケット無しでは凍えそうになりました。ブナの根元付近にやっとやや傾斜の緩い場所を見つけて荷物を下ろし、ジャケットを着てひと安心。この森を抜ければ、もうすぐ急斜面は終わりです。


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標高1280m付近で、ようやく尾根のてっぺんが見えてきました。少し雪庇ができているので、上にあがるのがめんどくさそうですが、とにかくあの上に出れば傾斜も緩やかになり一息つけます。


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アックスで雪庇を切り崩して、ようやく尾根の上に出ました。展望が開けます。


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一息ついていると、上から5人ぐらいの団体が下ってきました。見ると、先頭の年配男性は名前の書いたカードをぶら下げています。どうやらツアー団体のようです。少し世間話をしてすれ違いましたが、先頭のガイドらしき人はもちろん、その後に続く参加者も皆、クランポンもアックスも未装備です。冬山登山の装備を持たずにこんなところまで登ってくるなんて、無茶なツアーだなと感じました。参加者の一人はスキージャケットのようないでたちだったので、もともとはスノートレッキングのツアーだったのかもしれません。尾根上に出るまではスノーシューで来て、そこでスノーシューをはずしてつぼ足で登ってきたのでしょう。参加者もまさか烏ヶ山の山頂近くまで装備無しで登ることになるとは思っていなかったのかもしれません。

つづく。


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| 2015年3月 烏ヶ山 | 18:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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