ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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氷瀑をめぐるスノートレッキング: 滝山 その2

2015年2月15日 岡山県奈義町 単独日帰り


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奥の院滝へと続く登山道は、古いトレースの跡すらない状態でしたが、雪はそれほど深くなく、つぼ足で十分歩くことができました。たまに踏み抜くこともありましたが、おおむね10~15cm埋まるぐらいです。


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しかし、トレースの跡がまったくないので、本当に登山道をたどっているのかどうか何も確信がないまま進まざるを得ません。分岐から少しの間は、斜面にたいしてややフラットな巾60cmぐらいの登山道らしい部分が続いていましたが、やがてそれもなくなり、ほぼ勘だけを頼りに進むようになりました。


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GPSを確認すると、とりあえず登山道のラインに沿って移動しているのが確認できるので、どうやら正しいルートを進んでいるようです。


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分岐から20分ほど歩いたところで、沢のある場所にきました。ここまでは斜面に沿ってトラバースするように歩いてきましたが、この先は沢の中を登って行くことになってしまいます。そのうえ、正面には倒木があり、沢に下りるのも難しそうです。沢の上流、右上手方向に奥の院滝らしい岩とツララが見えています。沢をたどるより、右上の斜面を斜めに登って行くほうが楽そうです。少しもどって取り付きやすそうな場所から右上方面に高巻くように登っていくと、なんとなく登山道らしい雰囲気もあります。どうやら、正しいルートをたどっている感じがしてきました。


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11:14 時々雲間から日差しが指すようになり、雪が緩んできたのか、少しラッセルが大変になってきました。顔から汗を滴らせながら登っていくと、半ば雪にうずもれるような奥の院滝の道標がありました。分岐からわずか300mぐらいの距離でしたが、30分もかかってやっと奥の院滝にたどり着きました。


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標高が高いからだと思いますが、お昼近くになって気温も上昇しているというのに、巨大なツララがたくさん岩にへばりつき、まさに氷瀑という状況です。寒波が来たときならもっとすごい状況になっているかもしれません。苦労して登ってきた甲斐がありました。10分ほど氷の滝を眺めて楽しんでから、分岐までもどることにしました。


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帰りは自分の足跡を忠実にトレースしていけば良いだけなので、ラッセルすることもなく楽チンです。途中でおなかが減ってきたので昼食休憩をとりました。日差しがときどき指すようになったとはいえ、大汗をかいて濡れたままじっと座っていると、さすがに風が吹くと寒さを感じます。菓子パンをひとつ食べて、生姜湯で喉を潤していると、麓のほうで「ドーン」という大きな音がしました。最初ハンターの鉄砲の音かと思いましたが、ライフルなどの小火器なら「パーン」という軽めの音がするでしょうから、低音が響くあの音はもっと大型のもののような気がします。ちょうどお昼前だったので、自衛隊がお昼の合図に空砲か何かをならしたのかもしれません。


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12:02 登山道の分岐点にもどってきました。滝山山頂まで行くかどうか迷いましたが、奥の院滝へのラッセルでけっこう疲れていたのと、今からだと山頂に着くのが1時過ぎになりそうで、下山の時間を考えるとちょっと遅いかなという感じです。


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空を見上げると、いつの間にか灰色の雲が一面に広がっていて、天気が悪くなっているようなので、滝山山頂は次の機会に譲って下山することにしました。まだ、雌滝にも行っていないので、その時間も必要です。


ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。



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12:15 滝神社まで下りてきました。雄滝を見ると、朝よりもツララの数が減っているような気がします。


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雌滝へは、滝神社のすぐ下から道が分岐しています。奥の院滝とは反対方向へ向かいます。昔来たときの記憶では、雌滝まではほんの数分で行けたはずです。


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歩き出してすぐ、ルートを倒木がふさいでいました。幸い下にそれなりの空間があったので、よつんばいでくぐりぬけます。


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倒木から2分ほど行くと、展望場所と書かれた道標と、雪に埋もれたベンチが多数設置してありました。


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あいにくの天気なのであまりいい展望は得られません。那岐池などの貯水池の水面が銀白色に輝いていました。



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展望場所のすぐ先が雌滝です。少しカーブした弓形の岩壁にたくさんのツララがぶら下がっていました。


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岩壁の中ほどから水が流れ落ちていて、その下は雪が解けて滝つぼのようになっています。この滝は滝口から岩壁に当たることなく落ちていて、いわゆる裏見の滝になっているそうです。スローシャッターで滝の流れを白布のように映しこめばよかったのですが、そんなことはすっかり忘れていました。次に来たときにはじっくりと撮影したいと思います。


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雌滝の撮影を終えて下山開始です。雌滝に行く前にはついていなかった下山する足跡がついており、ジムニーで来ていた先行者が先に下山したようです。


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12:57 駐車場に戻ってきました。ジムニーの姿はすでにありません。だだっぴろい駐車場には自分の車がぽつんと停まっていました。日曜日だというのになんて静かな山なんでしょう。となりの那岐山はきっと混雑しているに違いありません。3つの氷瀑をめぐる静かなスノートレッキングを満喫できて満足でした。

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| 2015年2月 滝山 | 16:08 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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氷瀑をめぐるスノートレッキング: 滝山 その1

2015年2月15日 岡山県奈義町 単独日帰り


体調がだいぶんよくなって、久しぶりに山に登りたいという欲求も出てきた週末。15日の日曜日は県北でも晴れマークが出ていて、一ヶ月半ぶりの雪山へ行くことにしました。


久しぶりということで、あまりハードな山行は体がもたないのは明白。静かな雪山をゆっくり楽しみたいということで、昨年行きそびれていた滝山に行くことにしました。那岐山の西隣にある標高1196.5mの山ですが、麓に陸上自衛隊の日本原演習場があり、登山口の滝神社へはその演習場の中を通っていくというちょっと変わったアプローチの山です。そのせいか、日曜日でもあまり登山者がいないので、静かな山を楽しむのにはもってこいの山です。その上、雄滝、雌滝、奥の院滝という三つの滝があり、水量はそれほど多くないけれど三つとも巨大な岩の上から流れ落ちてくる滝で、その巨岩の存在感に圧倒されるほどで、わりと見ごたえがあります。雄滝、雌滝は10数年以上前の秋に一度だけ訪れたことがあるものの、奥の院滝はまだ写真でしか見たことがなく、今回のメインイベントは奥の院滝を見ることにしました。時間と体力があれば滝山山頂まで行くという寸法です。


国道53号線の奈義町滝本交差点を北に折れ、まっすぐ進んで那岐池の大きな堤防の手前で左折と右折でジグザグに切りかえし、自衛隊の演習場に入ります。未舗装道路をまっすぐ那岐池の堤防に向かって上がる坂はなかなかの急勾配。その坂を登りきると、しばらくは道なりにまっすぐ登っていきます。滝神社までは要所要所に案内板が立っているので迷うことはありませんが、何度も右左折があるので、帰り道が要注意です。帰り道では案内板はありませんから、滝神社への看板を探しながら帰るしかありません。道音痴でナビがない人はうかつに入らないほうがいいです。演習場内をさまようことになりかねません。日曜日は演習は休みなので撃たれることはないでしょうが、なんとなく不安です。


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8:30 滝神社参道前の駐車場に着きました。停まっていた車は白いジムニーが1台だけ。すでに出発しています。ジムニーの隣に車を停めて出発の準備を整えていると、ぱらぱらと雨粒が落ちてきました。非常に粒の小さい霧のような雨でしたが、雨の中を濡れてまで行く気にはならんなあと、少し車の中で様子を見ました。


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9:10 どうやら本格的な雨になりそうな気配はないようなので、出発することにしました。天気予報は晴れのち曇りでしたが、日の出のころからぼんやりと霞んでいて、今ではすっかり曇り空です。予報があたったのか、はずれたのか、よくわかりません。


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最初のうちは雪はほとんどなくて、わざわざスカルパ モンブランGTXを履いてきたというのにまったく無意味だったかなあと思いながらゆっくりと歩を進めます。


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5分ぐらい歩くとやっと雪が出てきました。


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一ノ渡という橋を渡って、右岸から左岸へと移動します。ところが、渡ってからすぐに右側に別の沢が出てくるので、何も考えずに足元を見ながら歩いていると、左岸に渡ったはずなのになんで右岸を歩いているんだ?と、ややパニックになります。


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正一位稲荷宮の紅い鳥居と気絶しそうな長い階段が現れます。古い記憶をたどってみても、こんな階段を登った記憶はありません。こんなのあったっけ? と頭をひねります。


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鳥居の右後に小さな案内板があるのに気がついてそれを見に行くと、記憶にないはずです。ちゃんと右側から巻いていく参道がありました。前に来たときもこちらの参道を歩いたのでしょう。


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沢沿いの参道はだいぶん沢から高いところを行くようになり、斜面の傾斜もそこそこあります。道は狭く、足を滑らせたら無事で済みそうにありません。なので、足元を確かめながら慎重に進みます。


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いつの間にか汗が滴り落ちてきました。メリノウールのインナーに、フリースのベスト、ソフトシェルジャケットという服装ですが、すでに十分暑い状況です。気温を見てみると4度。そりゃあ汗もかくわとなっとく。ちょうど30分経ったところだったので荷物を下ろしてフリースベストを脱ぎました。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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休憩場所の目の前に二ノ渡という橋があり、再び左岸へと渡ります。


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ここからはずっと沢の左岸を上がっていくだけで、とりたてて問題のあるところはありません。


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滝神社が見えてきました。


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10:00 滝神社に着きました。そういえば、最近ソフトバンクが、滝神社でもつながるよなんていうローカルのCMを岡山で流していますが、なんで滝神社が選ばれたんでしょうか。それはさておき、正面にある巨大な岩壁の真ん中あたりから水が滴れ落ちており、ここが雄滝です。もう少し水量があればりっぱな滝になっていたことでしょう。右側にある建物の後には洞窟があって、中に神様が祭られているようです。滝の左側には幹周4mぐらいありそうなトチノキ(たぶん)が立っています。


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今日は気温が高いので、氷瀑という感じにはなっていません。強烈な寒波が来たときに訪れれば、もしかするとりっぱな氷瀑になっているかもしれません。


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奥の院滝や滝山山頂へは、雄滝の下を左奥に入って行きます。


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コンクリートブロック製の小屋の裏には、幹周6mという大きな杉(三光杉)が聳えたっていました。


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上の方はこんな感じ。下枝はきれいに枝打ちされていて、この杉はちゃんと世話がされているようです。


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三光杉の所から右手上方に登山道が続きます。


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しばらく進むと、倒木で道がふさがれていました。黄色いテープが手前にあり、ここから右上の斜面を高巻いて行くようです。


先行者のトレースをたどって倒木の向こう側に出たところで、先行者の足跡が突然スノーシューに変わりました。ここでスノーシューを装着したようです。でも、それほど雪は深くないので、僕はつぼ足のまま行くことにしました。


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倒木のすぐ先で沢を渡ります。対岸に赤テープがあって渡渉箇所もすぐにわかりました。


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沢の右岸を登っていくと、再びテープがあって、直進は通行止めのようになっています。


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先行者のトレースは左手にある斜面のほうへと向かっているので、その方向をみると赤テープが見えました。どうやら登山道はこの斜面を登っていくようです。


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斜面をトラバースするように登っていくと、その先はまた傾斜の緩い斜面のトラバースが続きます。


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10:46 奥の院滝と滝山山頂への分岐点です。先行者は迷わず滝山を目指したようです。奥の院滝へのトレースはありません。地図を見るとここから奥の院滝まで300mぐらいのようなので、ラッセルになったとしてもひとりでなんとかなりそうです。本日のメインイベントを早く見たいという気持ちに押されて、休憩もとらずに奥の院滝を目指して出発しました。

つづく。


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| 2015年2月 滝山 | 19:21 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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