ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

星降る夜の石鎚山 その2

2014年5月31日~6月1日 愛媛県西条市 石鎚山 単独日帰り 


IMG_7767.jpg
4時が近くなると東の空がほんのりと明るくなり始めました。肉眼ではほとんどわからないレベルですが、高感度に強いカメラは、その微妙な変化を敏感に写し出します。


IMG_7792.jpg
4:30 地平線に赤みが差し始めます。闇に沈んでいた天狗岳もわずかにその姿を見せ始めました。


IMG_7804.jpg
朝は瓶ヶ森の彼方からやってきました。紅く染まる地平線とシルエットになって連なる山々の稜線が美しくも幻想的な世界となって眼下に広がっています。


IMG_7822.jpg
4:58 太陽が静かに顔を出しました。地上付近の靄が太陽の光を弱めているので、まるで切れかけの白熱灯がぼんやりと灯っているかのようです。しかし、10分もすると靄の上空に抜け、一気に光の強さを増した太陽は、もはや白い輝点として写るだけになってしまいました。朝日の写真はこうなるとお終いです。


IMG_7846.jpg
黒いベールを脱ぎ捨てて朝日に紅く染まった天狗岳にカメラを向けてシャッターを切ります。岩壁には当たり年だといわれるツツジが色を添えていますが、いまひとつ華やかさにかけているような感じです。


5時15分を回ったところで、撮影を終えることにしました。天気予報では日の出の頃に少し雲がかかる雰囲気だったのですが、日の出前にわずかに霧が出ただけで、ドラマチックなシーンには出会えませんでした。星景写真も予想が外れてしまったし、今日は失敗です。このまま下山するとなんとなく不完全燃焼ということで、久しぶりに南先峰まで行ってみることにしました。南先鋒の下にある墓場尾根もできれば見てみたいというのもあります。


IMG_1268_20140605130030067.jpg
5:35 パッキングを終えて、天狗岳に向けて下ります。


IMG_1269.jpg
弥山からの降り口に鎖場がありますが、見た目ほど難しいコースではありません。


IMG_1270.jpg
鎖場を下りきると、後は尾根に沿って進むだけです。


IMG_1271.jpg
天狗岳山頂直下の岩場です。岩の下に踏み跡があるので、無理にナイフリッジの岩の上を歩く必要はありません。


IMG_1272.jpg
5:45 あっというまに天狗岳山頂です。タイマーで記念撮影。ポーズをとる前にシャッターが切れてしまいました。なんか変な写真ですが、めんどくさいので撮りなおしなし。


IMG_1274.jpg
弥山はまだ人の姿もほとんどなく、静かなものです。


IMG_1275.jpg
天狗岳から南先鋒に向かいます。。弥山~天狗岳間より少し歩きにくい道ですが、こちらもちゃんとした踏み跡があり、これといって危険な箇所はありません。


IMG_1276.jpg
山頂直下の岩壁ですが、ここもとくに難しいというような場所ではなく、左に上がって右に巻けば簡単です。


IMG_1277.jpg
南先鋒は、天狗岳とちがってこれと言ったピークがないので、のぼりきったところがピークなのか、それともこの先がピークなのかよくわかりません。ひとまず踏み跡をたどって先にすすで見ることにしました。


IMG_1278.jpg
あの奥に見えている岩峰の下に墓場尾根が続いているらしいのですが、ここからではその姿を見ることができません。


ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



IMG_1279.jpg
南先鋒を奥へと進んでいくと、巨岩が折り重なる場所に着ました。さっき見えていた墓場尾根の上にある岩峰がすぐ目の前です。


IMG_1280.jpg
岩峰の先へと踏み跡をたどっていくと、大きな岩が行く手をふさいでいます。この先へ行けば墓場尾根が見られそうですが、自分よりも大きなこの岩を乗り越えるには足場がありません。右側は切れ落ちていて巻いていくのは無理そうだし、左側も同様です。しかし、南先鋒から東稜ルートが土小屋方面につながっているはずなので、どこかに降り口があるはずです。


IMG_1282.jpg
振り返って左手の崖下をのぞいて見ると、どうやらこの岩溝がルートのようです。この下に下りて、右へ巻いていくことができるのかもしれませんが、ここをフリーで下るのはちょっと厄介そうです。万一のことを考えて、これ以上進むのは止めておくことにします。


IMG_1283.jpg
東稜ルートがどんな状態かと思ってみてみると、南先鋒の下はいいとしても、その先の岩尾根がかなり手ごわそうです。ネットで見た山行記録によると、あの絶壁のような岩尾根の側面をトラバースするらしいのです。カニの横ばいと言われている場所だろうと思われます。


IMG_1283b.jpg
拡大して見ると、確かに人が歩いた跡のようなラインが見えます。真ん中あたりがどうなっているのかよくわかりませんが、一度稜線に上がるようになっているのかもしれません。近くまで行けば、それほど垂直な壁でもないのかもしれませんが、ここから見ると、垂直な壁にしか見えません。なんともスリリングなルートですが、いずれ東稜ルートも歩いてみたいと思います。


IMG_1284.jpg
天狗岳まで戻ってくると、弥山では朝の祈祷が始まったらしく、神社の前に少し人だかりができていました。


IMG_1286.jpg
天狗岳の絶壁下がどうなっているのか見てみたいという好奇心はあるものの、とても体を乗り出す気にはなれず、腕だけ伸ばして写真を撮って見ました。


IMG_1290.jpg
弥山直下の鎖場を登りきれば山頂です。


IMG_1291.jpg
6:41 弥山山頂で少し休憩をとった後、下山開始です。このころになるとだいぶん気温も高くなり、すでにジャケットは必要ない状況でしたが、同時に虫もたくさん飛び始め、かなりうっとおしい状況になっていました。虫除けのパーフェクトポーションを顔や頭にスプレーすると少し近寄りにくくなるものの、それでも顔の周りをブンブン飛び回ることにかわりなく、うざいことこのうえなしです。


IMG_1293.jpg
二の鎖のあたりからみる天狗岳は、かなりの迫力です。なんどみても「すげーっ!」と感心してしまいます。


IMG_1294_20140605131036bcf.jpg
土小屋コースに入ってすぐのあたりで、新緑と青空と岩壁のコントラストがきれいでした。


IMG_1295.jpg
8:18 土小屋まで戻ってきました。山頂から第三ベンチまでは30分で下ってきましたが、第三ベンチから土小屋まではフラットに近い道なので、上りも下りもほぼ同じ1時間を要するみたいです。



ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

| 2014年6月 石鎚山 | 13:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

星降る夜の石鎚山 その1

2014年5月31日~6月1日 愛媛県西条市 石鎚山 単独日帰り


どこの天気予報で見ても晴天の週末。土曜日の仕事がキャンセルになり、土日が空いた! しめしめと思っていたら、金曜日の夕方にお仕事が入り、そのうえ金曜日に出しておきたい見積書がうまく印刷できず、結局終わったのは金曜日の18時30分。夕方から出発して残雪の残る御嶽か白山にでもと思っていたのですが、なんだか、疲れてしまって気力が湧きません。シャワーを浴びて食事してとやっていたら、出発はおおむね20時。どちらに行くにしても、着くのは朝。徹夜明けで3000m級の山に登れるほどの体力と気力はとっくの昔になくしています。


ということで、土日で余裕を持って登ることができる石鎚山に予定変更。石鎚山はすでに何度も登っているので、登ることそれ自体は目的にはなりえず。なので、今回は晴天を利用して天の川と天狗岳のコラボレーション写真を撮るのを登頂目的としていくことにしました。天の川狙いなら、土曜日の夜出発でもOK。早く行って車中泊もいいのですが、長らく通行止めになっていた林道瓶ヶ森線がGW前に開通したということなので、以前のように石鎚スカイラインを閉鎖時間前に登って土小屋に行かなくてもよくなりました。


5月31日の20時出発の予定が、いつものごとく遅れて20時45分出発になりました。いつものガススタンドでガソリン満タンにして、早島ICから本四連絡橋瀬戸大橋線にのります。土曜日は瀬戸大橋の橋脚がライトアップされているので、走っているとけっこう感動的です。


予定通り、伊予西条ICまで2時間強。高速を下りたら、国道11号を経由して国道194号で寒風山を目指して走ります。時間が遅いこともあり、道は貸切状態。快調に飛ばして23時30分に寒風山トンネルを抜けて高知県側に出ました。あとは、くねくね道を寒風山登山口のある寒風茶屋まで登るだけ。


狭く、曲がりくねった道ながら、夜中なので対向車がないので、すれ違いでよけいな時間を使わなかったためか、15分ほどで寒風茶屋前に到着。ここから瓶ヶ森林道をひた走ります。


瓶ヶ森林道は標高1600mぐらいのところを走るタフな山岳道路です。明るいときに走れば展望もあって気持ちのいい道ですが、真夜中にヘッドライトの明りだけを頼りに一人で走るとちょっと不安になってきます。事故に気をつけながら山の中を走り抜け、土小屋にちょうど0時に着きました。寒風茶屋から1時間ぐらいかかると見積もっていたのですが、45分で走りきることができました。対向車に1台も出会わなかったので、思いのほかスムースでした。


IMG_1253.jpg
0:27 土小屋を出発します。今回は、うっかりとストックを忘れてきてしまったので、久しぶりに手ぶら登山です。


IMG_1254.jpg
登山口から山頂まで4.6km。平均時速2kmなら2時間強。休憩を入れれば2時間半ということろです。


IMG_1255.jpg
20分ほど歩いたところで、谷筋に大きな雪渓が残っていました。6月になろうかというこの時期に石鎚山で雪渓が残っているとは思いませんでした。


IMG_1256.jpg
0:55 第一ベンチを通過します。


IMG_1257.jpg
1:04 第二ベンチも通過します。いつもならここで小休止をするところですが、この時期は4時ごろには空が明るくなってしまうので、山頂到着予定時刻の3時からだと1時間も星空撮影ができない計算になってしまうので、少し先を急ぎます。


IMG_1259.jpg
真っ暗な中、崖に設置された木道は、なんとなく崩れそうな怖さがあります。昼間だとなんともないのに、闇が恐怖感を増幅しているのかもしれません。


IMG_1260.jpg
1:22 第三ベンチで小休止です。今日は月も出ていないので、森の中は真っ暗です。ヘッドライトの明りだけが頼りの森の中での休憩も、なんとなく落ち着きません。ただ、今の時期は夜が比較的寒いので、あまり虫が飛んでこないのが助かります。


ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。



IMG_1261.jpg
第三ベンチを出てからは、半ば壊れかけたような木道を通ったり、


IMG_1262.jpg
まだできたばかりのような木道を通ったりしながら、ズンズン進みます。


IMG_1263.jpg
気がつけば、山頂まで残り1km。


IMG_1264.jpg
1:55 二の鎖下の鳥居に出ました。ここからの急登に備えてここで小休止です。


IMG_1265.jpg
2:18 三の鎖入口です。ここのトイレも使用可能ですが、どうせなら山頂の山小屋横にあるトイレのほうがきれいです。


IMG_1266.jpg
最後の階段をのぼればあと少し。


IMG_1267.jpg
2:24 山頂に着きました。特別急いだわけではありませんが、2時間をわずかに切ることができました。


30分ほど撮影時間に余裕ができたとはいえ、のんびりとお茶など飲んでいる場合ではないので、すぐに撮影の準備に取り掛かります。今回の山行の目的であった天狗岳と天の川のコラボレーションは・・・


IMG_7761.jpg
残念ながら、天の川が天狗岳から離れたところにかかっていて、あえなく撃沈。GWの立山で東の空に天の川が出てくるのが3:00頃だったという記憶があるので、弥山からやや南よりに見える天狗岳上空に天の川がかかるのであれば、1ヶ月遅れとはえ、2時ごろでいけるだろうと予想していたのですが、これが大外れでした。家に帰ってネットで調べてみると、6月になると、22時ごろには天の川が東の空に出てくるらしいので、もっと早い時間に弥山山頂にいなければならないわけです。この日は肉眼でもくっきりと天の川が見えるほどの好条件だっただけに、大失敗でした。


IMG_7731.jpg
仕方がないので、天の川だけを被写体にして撮影です。ちょうど天の川の真下にさそり座が見えていたので、それがせめてもの慰め。もっとも、基本的に僕は地上風景が主役で、星空はあくまでも背景、脇役という考え方なので、この地上風景ではどうも満足できません。


LR_IMG_7755.jpg
レンズを魚眼レンズに換えて、天頂まで入るように縦構図にして撮影してみるも、やっぱり主役にインパクトがなく、ただのきれいな星空写真となってしまいました。くやしーっ!


撮影していると、汗で濡れていた背中が寒くなってきました。天気予報では石鎚山頂の気温は13度。風速2mぐらいでした。じっとしていると寒くなりそうだということで、化繊綿入りのジャケットを羽織ました。地上では真夏並みの気温でしたが、やはり山の夜は冷えます。



ランキングアップにポチッとご協力お願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

| 2014年6月 石鎚山 | 19:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |