ヤマふぉと

山の自然や風景をゆったりと眺め、写真を撮るために山に登る。だから、登頂や縦走を目的とせず、好きな山域でテントを張ったり小屋に連泊して、カメラ片手にのんびりと過ごす。そんなスローな山登りを楽しんでます。

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真夏の後立山連峰縦走: 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五龍岳その3

2017年8月11日(金)~14日(月) 長野県大町市 爺ヶ岳(標高2669.9m)、鹿島槍ヶ岳(標高2889.2m)、五竜岳(標高2814m)  テント泊小屋泊単独行 


3、8月11日 種池山荘~爺ヶ岳~冷池山荘
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12:24 種池山荘で約30分の大休止をとって、本日の行程で最高地点となる爺ヶ岳に向けて歩き始めました。


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種池山荘から少し行くと森林限界を超えたのか、見通しのいい風景になりました。


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登山道脇には、高山植物のお花畑が広がっています。


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種池山荘から爺ヶ岳までは約1時間の行程です。山頂は目前に見えていますが、これがなかなか近づきません。


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ハイ松帯の中のガレた道を一歩づつ踏みしめるように登って行きます。ときおり日差しが雲間から降り注ぐと急に灼熱地獄になるので、できれば曇ったままでいてほしいと願ってしまいます。


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振り返ると濃い緑の中に種池山荘のオレンジの三角屋根が鮮やかに映えていました。


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爺ヶ岳山頂が近づいてくると、ガスがかかり始めました。さっきまでは曇っていてほしいと思っていましたが、今度は晴れてほしいという気持ちになりました。ほんとに人間ってのはなんて身勝手なんでしょうか。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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13:17 ようやく爺ヶ岳南峰下の分岐まで来ました。山頂まではここからほんの1~2分です。荷物を分岐にデポして山頂まで往復することにしました。


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空身でひょいひょいと登ったところにケルンがあり、となりに三角点と思われる石柱が設置してありました。


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地図では三角点は中峰にあるはずで、南峰には三角点の記号はありません。ではこれはなんなんでしょうか。


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ケルンから10mぐらい離れたところに標柱が設置されていました。爺ヶ岳は北峰と中峰と南峰がありますが、標高が一番高いのは中峰で、標高2669.9mです。北峰は2631mで、南峰は標高の記載は地図にありません。


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山名が切れてしまいましたが、とりあえず今回の山行で最初のピークで記念の自撮り。


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山頂はガスがまとわりついてあまり展望がありませんでしたが、たまにガスが切れて種池山荘あたりまで視界が広がりました。あまりのんびりする時間もないので、少し展望を楽しんだらすぐに分岐に戻り、先を急ぎます。


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中峰分岐の手前までくると、南峰と同様にバックパックがデポしてあるのが見えました。時間がかかりそうならパスしようかと思っていましたが、2~3分で登れそうなので登っておくことにしました。


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分岐に荷物を置いて、空身でさくっと中峰に登ってみましたが、南峰のときよりもガスが濃く、まったく展望はありません。とりあえず、これで名実ともに爺ヶ岳に登頂したことになります。標柱の写真だけとってすぐに下りました。


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13:47 さあ、あとは冷池山荘まで下るだけです。時間が押しているので休憩なしで一気に行くことにしました。


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下っている途中で一瞬ガスが切れ、冷池山荘とその上にあるテント場が見えましたが、テント場にびっしり張られたテントを見てもうテントを張る場所はなさそうだなと半ばあきらめました。お盆休みの時期は午前中にテント場に着かないとまともな場所が残っていないか、張ることすらできないかのどちらかになる場合がほとんどなので、キャパの小さいテント場だとほぼ張る場所がない状態になっているはずです。


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それでも、一縷の望みをたくしつつ先を急ぎます。信州側はガスが湧いて真っ白ですが、稜線できれいに区切られているのでちょっと不思議な光景です。


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14:37 赤岩尾根コースの分岐に着きました。爺ヶ岳中峰から50分歩き通しなので休憩したいところですが、テント場のことを考えてそのまま通過します。


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冷池山荘手前の鞍部を過ぎて、冷池山荘への登り返しは階段になっていました。たいした傾斜ではありませんが、この登り返しがけっこう堪えました。


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14:49 ぜいぜいいいながら登り返しをこなして、ようやく冷池山荘に着きました。とにもかくにもということで受付に行ってテント泊が可能かどうか聞いてみたところ、ついさっき数人がテント場に行ったので、もう場所がないかもしれないとのこと。とりあえず行ってみて可能だったら先にテントを張って、受付はそれからでいいとのことだったので、すぐにテント場に向かいました。しかし、小屋からテント場までの道のりがかなりの急登でしかも距離がけっこうあり、先ほどの登り返しで体力を使い果たした状態の体にはめちゃくちゃ厳しいものでした。


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テント場について場所を探してうろついてみましたが、もはやまともにテントを張れるようなスペースは残されていませんでした。なので、あきらめて、小屋に戻って素泊まりで宿泊を申込みしました。


小屋のほうもはたして寝られるスペースがあるのかと心配でしたが、意外にもキャパをオーバーするほどの宿泊者がいなかったらしく、一人で一枚の布団を使うことができました。通された部屋は6人部屋でしたが、結局5人での利用となりました。同室の人はみなテントが張れなかった人のようです。


冷池山荘のテント場は小屋からの距離が遠く、標高差もけっこうあるので行き来が大変です。水場もトイレもすべて小屋のものを利用するため、何度も急傾斜の道を往復しなければならず、疲弊した体には厳しすぎます。結果的に小屋泊になったのは正解でした。


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売店で買ったコーラを飲みながら小屋前のテラスのベンチでぼけーっとしていると、信州側のガスが少し晴れてきました。遥か彼方に巨大な積乱雲が湧き上がっていて、夏山にきていることを実感することができました。

つづく。

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| 2017年8月 後立山連峰 | 17:01 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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真夏の後立山連峰縦走: 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五龍岳その2

2017年8月11日(金)~14日(月) 長野県大町市 爺ヶ岳(標高2669.9m)、鹿島槍ヶ岳(標高2889.2m)、五竜岳(標高2814m)  テント泊小屋泊単独行 


2、8月11日 扇沢~種池山荘
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5時前に起床。とりあえず、トイレに行くために扇沢駅まで歩きます。扇沢駅の手前には広大な駐車場が広がっていますが、道路に囲まれたエリアはすべて有料駐車場です。


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市営無料駐車場は有料駐車場の一段下にありますが、やはり完全に満車になっていました。いつの時点で満車になっていたのかわかりませんが、おそらく昨夜のうちに埋まっていたことでしょう。


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有料駐車場に沿ってだらだらとした坂道を駅の方へと登って行きます。空はどんよりとした雲が立ち込めていました。


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扇沢駅の背後の山にだけ雲の切れ間があり、わずかに朝日があたっていました。もしかしたら雲海になっていて、標高が高くなれば晴天になっているのかもしれません。


ひとまず、トイレで用を済ませ、歯磨きをしたのですが、個室利用の方は列ができていたし、自分はもよおしていなかったので、歯磨きが終わったらそのまま駐車場に戻りました。


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こちらは車を停めている第二駐車場です。こちらもすっかり満車です。有料駐車場から第二駐車場までの駐車場が満車になると、市営駐車場の手前から左へ下る道を行った先にある扇沢ロッジのあたりに臨時の駐車場ができ、やってきた車はそこへ誘導されていました。で、そこもいっぱいになると、8kmぐらい下ったところに臨時の駐車場が2つあり、そこからシャトルバスを利用することになるようです。シャトルバスは無料らしいのですが、駐車場は整備協力金として500円を徴収されるとか。これ以外では、柏原新道登山口の周辺の道路脇に駐車スペースがいくつかあります。


車に戻って出発の準備をしていると、なんとトイレに行きたくなってきました。そう、もよおしてきてしまったのです。このまま我慢して種池山荘まで登って、そこで用を足せばいいかと思いながら準備を進めていたのですが、残念ながら我慢できるような状況ではない感じです。パッキングが終わった時点で我慢は無理だと判断して、もう一度扇沢駅に戻りました。時間の無駄もいいところです。先にパッキングをしてからトイレに行けばよかったと思ったところで、後悔先に立たずです。もっとも、2度目に行ったときは行列もなく、すんなり利用できたので、それほど時間がかからなかったのが不幸中の幸いです。ウォシュレットで快適でしたし。


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7:00 朝食を食べたり扇沢まで2往復して時間を使ってしまったので、出発予定だった6時を1時間もオーバーしてしまいましたが、やっと出発です。標高が高く涼しいとはいえ、真夏に標高差1200mの登山になるので、水は2リットルを担ぎました。そのため、例年よりちょっと軽いかなと思っていた荷物は、結局いつもの年と変わらない重さです。


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第二駐車場からアスファルト道路を登山口まで下ります。


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橋を渡った先が登山口です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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7:05 柏原新道登山口には登山届を提出するための臨時テントが設けられていました。このテントを見た瞬間、せっかく用意してきた登山届と下山後のバスや電車の時刻表を車に置いてきてしまったことを思い出しました。登山届だけならこの場で書けばいいのですが、バスや電車の時刻表は下山のタイミングなどを決めるためにないと困ります。スマホがつながれば検索すればいことですが、稜線でつながるという保証はありません。ここから駐車場に戻るとまた15分ぐらい時間をロスしてしまいますが、仕方ありません。バックパックをデポして、空身で車に戻り、登山届と時刻表をもって戻ってきた結果、登山口を通過したのは7時22分でした。


予定では登山口から冷池山荘まで休憩込みで6時間半とみています。6時に出発していれば12時30分ぐらいに到着するので、テントを張る場所はなんとか確保できるだろうと思っていましたが、1時間も遅れてしまうとテント場はいっぱいになっているかもしれません。それ以前に、6時間半でたどり着けるかどうかという問題もあります。これまでのことを考えると初日はおおむねコースタイムをオーバーしています。体が慣れていないときに一番重い状態の荷物を担いで、大きな標高差をのぼるのですから当然と言えば当然。それでも、とりえあず行ってみるしかありません。


登山口からは、それほど急登というほどではないけれど、緩いともいえない、よく整備された登山道をただ黙々と登りました。最初の30分ぐらいは寝不足の割にはいい調子で登れていたのですが、30分を過ぎてだんだんきついと感じ始め、滝のような汗が吹き出します。適当なところで休憩をとりながら登り続けましたが、ペースがいっこうに上がりません。


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8:45 標高1770mあたりにあるケルンに着きました。地図のコースタイムだとここまで1時間20分となっているので、ペースが上がらないと思っていただけで、だいたいコースタイムと同じペースで登ることができているようです。ケルンから種池山荘までコースタイムで2時間30分となっていますが、ケルンには3時間半と書かれていました。どういうことだと思いつつも、とにかく歩くしかありません。水分補給をして、再び歩き始めました。


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10:14 標高2150m付近で、土の道だった登山道が石畳にかわりました。石畳といってもそれほどフラットなものではありませんが、登山道にしては比較的でこぼこの少ないよく整備された石畳の道で、十分歩きやすい道でした。


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しばらく石畳の道が続いた後は、道がほぼフラットに近い土の道になりました。「水平道」という看板がでていましたが、確かにほぼ水平といってもいいぐらいフラットでした。ちょうど2150~2200mの間にあたる場所です。


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水平道のあたりからはガスが眼下に見えるようになり、稜線も近づいてきたのがよくわかります。種池山荘まではあと200mほどの標高差です。


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11:00 大きな谷を越える場所がありました。地図でいうと、種池山荘直下の標高2300m付近のところです。写真を撮った場所のすぐ先は、崩落したような崖地を横切るように道がついていて、落石の危険がありそうな場所でした。奥に見える残雪の谷筋手前も同じような崩れかけの崖地になっていて、この登山道で唯一の危ない感じの場所でした。


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奥の谷を越える部分は、さすがに残雪を歩く必要はありませんが、足場には注意が必要です。


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木々がなくなって稜線が見えて来たなと思ったら、種池山荘の赤い三角屋根が見えました。あと一息です。


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11:51 種池山荘に到着です。コースタイム3時間50分のところを40分オーバーの4時間30分かかってしまいました。


種池山荘はここで焼いたピザの販売をしていて食べてみたいところでしたが、昼食用にパンを持参してきていたので、次の機会の楽しみにとっておくことにしました。


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それよりも激ウマだったのがコカコーラ。上半身だけでなく下半身もほぼ汗でずぶぬれ状態だったので、冷えたコーラのうまいことといったら! 普段はカロリーを気にしてダイエットコークを飲んでいますが、この際カロリーがないよりあるほうがいいというぐらいで、そんなの全く関係ありません。喉を刺激する炭酸とほの甘いテイストが脳の官能中枢を刺激するのか、至福のひと時でした。山で飲む冷えたコーラは一種の麻薬ですね。


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ところでお天気のほうはどういう状況だったかというと、稜線にガスがかかったり晴れたりという状況で、たまに日差しもあるものの、全体的には曇り空といえる天気でした。そのためかどうかわかりませんが、登山口からここまでまったく虫にたかられるようなことがなく、すこぶる快適な山旅でした。


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こちらは小屋の隣にある種池。写真だと真っ黒な水のようですが、底の泥が黒いだけで、水は透明でした。もっともたぶん色はついていると思います。


種池山荘は、外見はこぎれいでいい感じの山小屋でしたが、最大の欠点が喫煙者に甘いことです。正面入り口前に工事現場に置いてあるようなでかい灰皿が設置してあり、ここに喫煙者が群がってタバコを吸っているものだから、小屋への出入りの時はもちろん周囲にあるベンチで休んでいると煙が漂ってきてとっても不愉快な気分にさせられました。さらに、他にもいくつか自立式の灰皿が置かれていて、小屋前のベンチがまるで指定喫煙場所のような有様でした。ここで休憩するということは、受動喫煙による健康被害を甘んじて受けるということになります。


非喫煙者もたくさん休憩している場所になぜこれほど灰皿を置いて喫煙を許可しているのでしょうか。常識的な経営者ならもっと離れた場所に喫煙場所を設けるはずで、いつの時代の感覚で小屋を経営しているのかと経営者の頭を疑いたくなります。おそらく経営者もしくは小屋の従業員が喫煙者で、自分たちが喫煙しやすいように出入り口の近くに灰皿を設置しているのではないかと思うわけです。登山者の健康や環境への配慮よりも小屋従業員の嗜好を優先させているだとしたら、あきれた話です。

つづく。


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| 2017年8月 後立山連峰 | 10:03 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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夏山山行直前トレーニング: 伯耆大山剣ヶ峰 

2017年8月6日(日) 鳥取県大山町 大山剣ヶ峰(標高1729m) 日帰り単独行 


後立山連峰縦走のレポと前後してしまいましたが、直前に登った伯耆大山剣ヶ峰のレポがまだだったので、先にこちらを済ませてしまうことにします。


8月11日から予定している後立山連峰縦走の前哨戦として、伯耆大山の最高峰 剣ヶ峰に登ってきました。本当はトレーニングということで剣山にテント泊で行きたかったのですが、2連休が取れなかったのでせめて負荷の大きい山行ぐらいはしておこうということで、近隣で一番標高差の大きい剣ヶ峰に行くことにしたわけです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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9:30 三ノ沢の駐車場を出発します。写真だとほかに車が停まっていないように見えますが、10台ぐらいいました。


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三ノ沢入り口です。三ノ沢から剣ヶ峰に登るのは約1年ぶりです。


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いい天気で、三ノ沢の奥に剣ヶ峰がきれいに見えています。


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7分ほど登ったところで工事現場になり、登山道は左手の森の中を迂回するようになっています。


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4分ほどで森を抜け、再び三ノ沢に出ました。


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出たところが二重堰堤のすぐ下で、そのまま右岸から左岸へと渡ります。以前はもう少し下流に出て三ノ沢を少し歩いたのですが、迂回路が上流まで延長されたようです。


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二重堰堤の下を左岸にわたり、登って行きます。


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二重堰堤から先はそこそこ藪状態になっていましたが、トレースは見えています。しかし、登って行くにつれて藪が濃くなり、大堰堤が近くなると低木の藪をかき分けるような場所もありますが、道がわからなくなるほどではありません。


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10:05 大堰堤手前の堰堤で沢に出ました。ここから再び右岸にわたり、大堰堤下へ向かいます。


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大堰堤右岸を下から巻いていきます。


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大堰堤を越えると、広大なガレに出ます。南壁が目前に立ちはだかるように聳えています。


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以前はこのガレの部分はトレースが不明瞭で、自分で行先を確認しながら登って行く必要がありましたが、今回はわかりやすいトレースができていて楽でした。


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30分ほど登ったところで、右手の藪に赤テープがある場所から藪の中へと入って行きます。


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南壁下を右手にトラバースする区間は、コオニユリがたくさん咲いていました。


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荒地にオレンジ色の花が映えます。


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ガレ場を斜めに横切るトレースをたどって行くと、前方に赤テープが見えます。トレースは赤テープの右方向へまっすぐ伸びていますが、このトレースは間違い。直進すると上に見えている崖の下で行き止まりになります。正解は、テープのところから左へ登って行きます。以前はこんなテープもトレースもなかったのですが、いつの間にか間違いトレースができて、誰かがテープを付けたのでしょう。


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さて、ここからがこのコース一番の難所です。砂すべりのような急斜面のガレを登って行かないといけません。足を置くと簡単に砂利が崩れるのでほとんどアリ地獄のような状況です。


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5分ほど登って行くと、右手の藪に赤テープが見えるので、そこから藪の中に入って行きます。このテープは見えにくいので見落とす可能性もありますが、しばらくはガレ沿いに藪の中を登って行くだけなので、入れそうな場所があれば適当なところから入って行けば大丈夫。


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いつの間にか尾根にガスがかかり始めました。


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ガレ沿いに登って行くと、以前はなかった裸地がありました。ここを右手から登って行くのですが、以前はちゃんとした草付の場所でした。


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11:22 尾根下の槍尾根コースとの合流点まで登ってきました。


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このあたりはイヨフウロやシモツケのお花畑になっていました。


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ここから槍ヶ峰下をトラバースして槍尾根へと登って行きます。


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尾根にかかっていたガスがとれて剣ヶ峰が見えました。


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槍ヶ峰の肩まで登ってくると、槍ヶ峰へと登るコースがかなり崩落しているのがわかりました。人がのると簡単に崩れてしまいそうで、かなり危険な感じです。ということで、槍ヶ峰はパスして先へ進みました。


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11:32 槍ヶ峰の上にある1692ピークに登ってみると、「三ノ峰」という山名板が設置されていました。もともとは先の槍ヶ峰が本来の槍ヶ峰だそうですが、1692ピークと槍ヶ峰を両方とも槍ヶ峰と紹介しているブログなどが多く、先の槍ヶ峰を南峰、1692ピークを北峰というのが一般化していたのですが、どうやら正しい山名を広めるために誰かが山名板を作ったようです。僕もほかのブログで書かれていたので、何も疑わず当初は槍ヶ峰北峰などと記事に書いていましたが、三ノ峰という名称があったとは知りませんでした。それとも槍ヶ峰と区別するために命名したんでしょうか。どちらにしても、これで実在しない槍ヶ峰北峰は徐々に忘れられていくことでしょう。


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三ノ峰で見かけた大きなアゲハチョウです。


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三ノ峰で10分ほど休憩していると、再び稜線にガスがかかってしまいました。


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槍尾根は極端に歩きにくくなったと感じるほどの崩落はありませんが、それでも一部以前よりも痩せたなと思うところがありました。


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天狗ヶ峰までくると、剣ヶ峰へと続く稜線が以前よりも崩落が進んだのがすぐにわかりました。


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天狗ヶ峰のすぐ先の尾根は、ちょっとやばそうな雰囲気が漂うほどやせています。


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その先も南壁側の崩落が進んでいるのがわかります。


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ここではトレースの先が崩落で消滅していて、右側に新しいトレースができていました。


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進んでいくと、今度は北壁側も崩落している場所にきました。ここは以前もこんな感じでしたが、心なしか痩せたようにも感じます。


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その先も崩落が進んでいる場所があり、崖のぎりぎりのところを木の枝に足をひっかけないように気を付けながら進みます。このあたりはけっこうひやひやものでした。


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12:09 剣ヶ峰に着きました。ガスガスで展望は全くなし。まあ、トレーニング目的の登山なのでかまいませんが、やっぱり展望があったほうが楽しいです。


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ひさしぶりということで、記念撮影。


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到着した時は登山者が一人いましたが、すぐに下山してしまったので、山頂は貸切となりました。


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今回は荷物が少ないので、ものすごく久しぶりに折り畳み式のトレッキングチェアをもってきました。座面がわりと高くて面積もありけっこう座り心地がよく、改めて便利だなと感じました。もっとも、重量が400gもあるので、やはり軽装の日帰りでないと持ってこれないと思われます。ちなみに、グリベル製のチェアです。最近はもっと軽量なものもあるのですが、椅子にしたときに座面の高さが低すぎると座り心地が悪かったり、立ったり座ったりがしんどいなど、なかなか軽くて座り心地のいい椅子は難しいようです。


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黄色の蝶々が一匹いて、南壁を吹き上がってくる風に吹き飛ばされてもすぐに舞いもどってきてまた吹き飛ばされてということを何度も繰り返していました。たぶんツマグロヒョウモンという蝶だと思いますが、なんでこんな山頂にいるのか不思議です。


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12:23 いっこうにガスが晴れそうにないので、とっとと下ることにしました。


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山頂直下の部分も、以前はもう少し下れたはずですが、崩落で道がなくなっていて、少し山頂側に左の巻道への入り口が移動していました。


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天狗ヶ峰と剣ヶ峰の間の尾根も、徐々にラクダの背の前後の雰囲気に似てきました。そのうち剣ヶ峰に登ることができなくなる日が来るかもしれません。


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天狗ヶ峰からガスで霞む槍尾根を下ります。


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槍尾根は三ノ峰手前のこのあたりが痩せたなと感じます。


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ガスは槍尾根から三ノ沢へ下るあたりにもかかってきました。このあたりで、段差を下りた時に左足の太ももに違和感を感じ、ちょっと痛みが出てきたので、悪化しないように気を付けながらゆっくりと下山しました。


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しばらく下って行くと、やっとガスの下に出ました。


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ガレ場を下りきったころには尾根にかかっていたガスが晴れて日差しが戻ってきました。下山すると晴れるという登山あるあるは相変わらず健在です。


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大堰堤の近くまで戻ってくるとまたガスが尾根にかかり始めていました。


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14:29 駐車場に戻ってくると、見事に自分の車ともう一台だけが取り残されたように停まっていました。皆さんお早いお帰りで。左足の痛みはひどくなっておらず、ひと安心です。とりあえず、後立山縦走のトレーニングはこれで完了です。テント泊装備での歩荷トレーニングはできていませんが、足腰のトレーニングにはなったと思うので、大荷物を担ぐのはGW以来ですがなんとかなるでしょう。


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| 2017年8月 伯耆大山剣ヶ峰 | 13:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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真夏の後立山連峰縦走: 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳その1

2017年8月11日(金)~14日(月) 長野県大町市 爺ヶ岳(標高2669.9m)、鹿島槍ヶ岳(標高2889.2m)、五竜岳(標高2814m)  テント泊小屋泊単独行 


1、序章
2017年は、8月11日から17日まで1週間の休みを取って、初めての後立山連峰を満喫すべく、扇沢から栂池までの大縦走を計画しました。プランとしては4泊5日ですが、悪天候などで停滞する可能性もあるし、二つのキレットをテント泊重装備で越えなければいけないことから、体力的にきついかもしれないので予備日を1日設けました。なので、予備日を使うことになると1週間の休みでもぎりぎりということになってしまいます。


ただし、後立山連峰は途中にエスケープできるコースがいくつかあるので、場合によっては途中で切り上げて下山することができます。その意味では、現場判断で柔軟にスケジュールを調整できるので、ぎりぎりのプランでもあまり無理をしなくても済むだろうという目論見がありました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




天気予報は8月9日に見たのが最後で、それ以後は全く見ていませんでした。それほど好天に恵まれるという予報ではなかったものの悪天候になりそうな雰囲気はなかったので、少々雨に降られても決行することに決めました。最近は天気予報を参考にして直前で一番天候のいいエリアに行くというパターンが定着していましたが、今回のような決め打ち的なプランは珍しいパターンです。


そのため、装備も久しぶりに使うものがいくつかあります。まずはテント。最近はアライ Xライズを夏でも使っていましたが、雨に降られる可能性が高いので、レインフライを新調してニッピン メスナーテントをチョイスしました。シングルウォールテントは雨の時に出入りが厄介なので、悪天時には前室が作れるダブルウォールテントのほうが使い勝手がいいというのが理由です。


また、本格的な雨中の行動を想定して、数年間使っていなかったモンベル ストームクルーザーを引っ張り出してきました。状態をチェックしてみたら、ショルダーベルトがあたる肩のあたりや、ヒップベルトがあたる腰のあたりがけっこうよれたりしわになったりしてそろそろ限界かなという雰囲気もありましたが、とりあえず防水スプレーを三度塗りして雨対策を施しておきました。


登山靴は、シリオ 712GTXとスポルティバ トランゴアルプGTXとどちらにしようかと迷いましたが、キレット越えや厄介な岩場がたくさんあるだろうということで、小さな岩のくぼみやでっぱりにも足をのせやすいつま先の細いトランゴアルプGTXを選択しました。夏の日本アルプスでまだ使ったことがないので、デビュー戦ということにもなります。


出発は8月10日の15時を予定していました。11日は山の日で祝日だし、週末三連休の初日でお盆休みの初日にもあたるので、10日の夜のうちに扇沢に着かないと駐車場が確保できない可能性が高いということで、是が非でも10日の早い時間に出る必要がありました。しかし、現実はなかなか思い通りにはいかないもので、結局2時間遅れの17時出発になってしまいました。


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扇沢に着いたのは午前2時でした。扇沢駅に近い市営無料駐車場の少し手前に市営第二無料駐車場がありますが、車は第二駐車場に停めました。この時点でほぼ満車状態だったので、上の駐車場はすでに満車だった可能性が高そうです。第二駐車場のほうが登山口には近いのですが、トイレも水場もないというのがネックです。朝起きたら扇沢駅まで5分ほど歩かないといけないのが面倒で、可能なら上の駐車場に停めたいところです。とはいえ、駐車場所を探してうろうろしているうちに空きがなくなってしまう可能性が高い状況だったので、最初に第二駐車場に入って停められたのは正解だったと思うことにします。

つづく。


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| 2017年8月 後立山連峰 | 19:48 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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五竜から遠見尾根で下山

天気予報は明日からしばらく傘マークが続いているし、今日も日の出の頃だけ晴れてすぐにガスガスになったので、下山することにしました。

白馬五竜スキー場まで下りてきたら、エスカルプラザの温泉が営業中でラッキーでした。風呂上がりに玄関へ出てみると、ちょうど無料の送迎バスが出るところで、駅まで歩かなくて済みました。

これから扇沢まで戻って、家路につきます。でも、休みは17日までなのでなんかもったいない気がする。

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五竜山荘テント場より


今年の夏は後立山連峰の縦走に来ましたが、初日から天気がすぐれません。今日は朝のうちは晴天でしたが、午後からすっかりガスの中です。

今は五竜山荘テント場でのんびりしています。テント場は13時頃にはいっぱいで、小屋も布団一枚に二人のようです。低気圧が近づいているようなので、行程を切り上げて明日下山しようかと思ってます。なんだかなあ…


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登山のマナー~上りと下りはどっちが優先?

いよいよ夏休みが目前に迫ってきました。昨日、山の天気予報を見ながらどこに行くかを決め、登山計画書を作りました。今年は珍しく一直線の縦走をしてみようと思っています。下山後に公共の交通機関を使って駐車場所にもどらなければいけないのが面倒ですが。こればっかりは仕方がありません。


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人気の山域なので混雑は覚悟の上ですが、まだ一度も足を踏み入れたことのない場所なのでどんな風景に出会えるのか楽しみです。昨年のようにずっと好天に恵まれるというわけにはいかないかもしれませんが、それでも今のところは8月12日~14日までは雨予報がでていないので、雨の中の難行苦行にはならないのではないかと思っています。



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ところで、登山に出かけると必ずと言っていいほど遭遇するのが、すれ違いでの道ゆずりのシーンです。すれ違いの場合、上りと下りでどちらが道を譲るのかといえば、一般的には上り優先というのが山でのマナーとして定着しているようです。しかし、中には下り優先と考えている人もいるようです。


以前、八ヶ岳に登った時のことですが、下山しているときに上りの登山者とすれ違いになり、先に止まって上りの登山者が来るのを待っていました。すると、その登山者は僕の少し前で止まって、先に行ってくれというのです。こちらはすでに止まって待っているのだから、何言ってんだかと思って、「上り優先ですからどうぞ」と言ったのですが、「いや下りが優先だからそちらが行くべきだ」というようなことをいうのです。「山では普通上りが優先ですから」と言っても、まったく聞く耳を持たないオヤジと無駄に言いあっていてもしかたがないので、先に下りました。


このときのオヤジの理屈では、下りの登山者に待たれると焦って登らないといけなくなり、かえってしんどいから下りが優先されるのが当たり前だというのです。これを聞いたとき、内心それはあるかもなとちょっと納得してしまいました。しんどいなあと思いながら登っているとき、前方で下りの登山者に待たれると無言のプレッシャーを感じるため、少し急いですれ違おうとしてしまい、余計しんどく感じるということは、実はよくあることです。下り優先であれば、すれ違いの数十秒でも立ち止まって休憩できますから助かります。だったら下り優先でよさそうなものですが、なぜ上り優先とされているのでしょうか。


ひとつには、上りの方がしんどいのだから、止まらずに先に行かせてあげるべきという気遣いがあるのでしょう。しかし、現実的には先に書いたように下りの登山者に待たれるとかえってしんどくなるということもありますから、気遣いが裏目に出ていると言えなくもありません。下りの人はもう登頂し終えた人だから、これから上る楽しみを持った人に道を譲るべきだという意見もあるようですが、下りにも下りの楽しみなり事情なりがあるわけで、そういう一方的な考え方には賛同できかねます。


しかし、もっと現実的な理由があると思うわけです。それは、安全面での配慮にあるといえます。下り優先で登りが下で待っていると、万が一下りの登山者が転落したり落石を起こしたりした場合に、下で待っている上りの登山者が巻き添えを食らうことになりかねないのです。上り優先で下りが待つ場合ならこうした危険はほぼありません。


山岳事故の70%は下りで起きているから、下りを優先すべきだという意見もありますが、これは上記の理由から間違っていると思います。事故を起こしやすい下りの登山者は上りの登山者を巻き添えにする可能性があるのだから、すれ違いでは道を譲って、ゆっくりと確実に下るほうが自分のためにも他人のためにもいいのではないかと思うわけです。


別の理由として、待つ側は山側で待つのが普通なので、下り優先の場合、下山者は谷側を通過することになります。下りの事故が多いことを考えると、下りの時に危険な谷側を通過するのはできれば避けたいものです。すれ違いの時に下りで転んだり滑ったりすると、そのまま谷に落ちてしまいかねません。その点では、上りで谷側を通過するほうが比較的に安全だといえます。なので、上り優先のほうが理にかなっているといえるわけです。


もっとも、道の状態は千差万別ですから、その場の状況に合わせて柔軟に対応すればいいだけのこと。どっちが優先だというのはあくまでも一般論であって、その時々の判断でいいと思いますが、下りのときはくれぐれも下で待っている人がいる場合に、焦って通過しようとして転落や落石を起こさないよう慎重に行動したいものです。



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安心のゴアテックスプロ生地ハードシェルパンツ: マムート Nordwand Pro Pants 

真夏のくそ暑い7月29日にマムートストアで70%オフの税込27,540円で購入したのは、Nordwand Pro Pants(ノードヴァンド プロ パンツ) というハードシェルパンツでした。


ハードシェルパンツはマムート クァンタムストレッチパンツとモンベル アルパインパンツの2本を持っているので、いま新しいものを購入しなければいけない理由は正直ありません。では、なぜいまさらハードシェルパンツを買ったのか。マムート クァンタムストレッチパンツの生地が案外薄くて、厳冬期の条件が厳しいときには少し寒いと感じているため、厳冬期にはモンベル アルパインパンツを使っています。しかし、以前アルパインパンツにクランポンで穴をあけてしまい、応急修理はしてあるもののいまいち不安感があるうえに、さすがに年数を経てくたびれてきたのにくわえて、マムートのパンツと比べてそのあまりにもだぼっとした不細工なオヤジくさいデザインがダサすぎるということに気が付いてしまったので、そろそろ代替品がほしいなと思っていたところで、見つけてしまったというわけです。


お店でNordwand Pro Pantsを見ていると店員さんが話しかけてきたので、クァンタムストレッチパンツがちょっと寒い気がするという話をしたところ、あのパンツはオールシーズン対応で企画されているので、生地が薄手でそう感じても不思議ではないという趣旨のことを言われました。オールシーズンというと日本ではありえないと思いそうですが、ヨーロッパのアルプスなら年中氷河や万年雪の山があるわけで、そういう環境で使うことを考えればなるほどと思うわけです。


で、そういうことならNordwand Pro Pantsは高山での厳しい環境で活動することを念頭に置いて企画されたものだし、型落ちで70%オフなのでお勧めですよというわけです。ゴアテックスプロ生地のハードシェルパンツは、どこのメーカーでも3万円越えはあたりまえですから、定価が税込9万円越えとバカ高いことを抜きにしても税込27,540円という価格は確かに超お買い得です。ウレタン系の透湿防水生地は経年劣化でダメになりますが、ゴアテックスは基本的にそれがないので、長く使えるというメリットもあります。ということで、ここで買っておいても損はないかなと判断したわけです。ちなみに、2017年春夏モデルでは、Nordwand Pro HS Pants(以下 HS Pants)という名称になっていて、細かい部分に違いがいくつかあります。HS Pantsの仕様についてはマムートのサイトで確認していただくとして、ここでは購入したNordwand Pro Pants(以下 Pro Pants)の仕様を見てみたいと思います。



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全体的なデザインは現行品とほぼ同じなので、マムートさんから写真を拝借しております。ただし、インナーゲイターが写真ではパンツの裾からのぞいて見えていますが、Pro Pantsではハンガーからぶら下げてもインナーゲイターは見えません。もっとも、パンツについていたタグのイラストでは、ゲイターがのぞいているように描かれています。HS Pantsの写真も撮影用にわざとのぞかせているだけかも知れません。このあたりは実際どうなのか不明です。また、裾の内側についているクランポンガードの生地の色も、写真のHS Pantsでは白っぽいグレーですが、Pro Pantsのほうはもっと濃いグレーです。


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ところが、後ろ側の写真ではクランポンガードの生地はほぼ黒色になっていて、単にライティングの関係で白っぽく写っただけかもしれず、実際にはどうなのか謎です。また、HS Pantsでは腰のサイズ調整ベルトのベルクロテープやふくらはぎについている裾を絞るためのベルクロテープは真っ黒ですが、Pro Pantsでは、青色の縁取りが入っています。総じて、Pro Pantsのほうが若干カラフルで派手目のデザインです。


HS Pantsは重量610gとなっていますが、Pro Pantsは690gです。また、HS Pantsはサイドジッパーは七分丈となっていますが、Pro Pantsはほぼ腰下まであるフルジッパーとなっています。腰のあたりに溜まった熱気を逃がすにはフルジッパーのほうが有利なので、この点は旧型のPro Pantsの優位点です。ただし、モンベル アルパインパンツのように完全に解放することはできません。


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クァンタムストレッチパンツにはサスペンダーは付属していなかったのですが、Pro Pantsにはサスペンダーが標準附属になっていて助かります。このサスペンダーは取り外し可能になっています。腰の内側のオレンジ色の生地はメッシュ素材で、中にCool Max生地が入っています。透湿機能で腰部から湿度を逃がしてくれる構造になっているようです。ウェストバンドはベルクロを引っ張ってサイズ調整が可能です。


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フロント部分はボタンとフックに加えてベルクロも併用する三重留め方式です。クァンタムストレッチパンツではボタンとフックが横方向の並びになっていて、あまり有効ではないなと感じていましたが、Pro Pantsは縦並びに改善されています。フロントジッパーはクァンタムストレッチパンツではなぜかダブルジッパーになっていましたが、Pro Pantsでは普通のシングルジッパーです。使い勝手はPro Pantsのほうがよさそうです。


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右太ももにはジッパーカバーの付いた大型のポケットがあります。クァンタムストレッチパンツのポケットよりも大きく、縦方向に大きなマチがあるため、かさばるゴーグルも余裕で入りました。マムートロゴは、この価格帯の商品にしては珍しくプリントです。クァンタムストレッチパンツでも刺繍のロゴだったのに、コストダウン目的なのか、それとも防水性能を完全にするためにプリントに変更したのか、どちらなんでしょうか。


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裾についているクランポンガードは、クアンタムストレッチパンツでは高さ25㎝ぐらいですが、Pro Pantsでは約40㎝もあり、ガード性能が高められています。裾の部分に穴の空いた金物がついています。ここにゴム紐を通して土踏まず下に通してやれば、パンツのずり上がり防止になりそうですが、そういう用途でついているのかどうかは不明です。


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裾部分の裏側には、上下にベルクロテープがついていますが、これはゲイターを装着するときに裾を絞ってだぶつかないようにするためらしいです。いままで裾がだぶついて不細工だなと思っていたので、あれば便利な機能だと思います。右足ひざ裏にあるMAMMUTロゴも、刺繍からプリントに変更されています。


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インナーゲイターは固定式です。クァンタムストレッチパンツではジッパーで取り外しが可能になっていますが、このあたりがオールシーズン対応のパンツらしいところです。また、インナーゲイターのフロント先端に靴紐にひっかけるフックがついていますが、HS Pantsではこのフックの形状が異なる上に、踵側にもついているという点が異なっています。


履き心地は、さすが70デニールのゴアテックスプロシェルということで、剛性感と安心感があります。生地厚は厳冬期に使っているモンベル アルパインパンツと同等(プロシェルではない70デニール)なので、厳冬期用のパンツとして期待できます。ただし、足上げの時にややツッパリ感があるので、そのあたりは生地が薄手でストレッチもするクァンタムストレッチパンツのほうが軽快感があって快適度は上です。


サイズはユーロ46ですが、股下長さやウエストのサイズ感はユーロSのクァンタムストレッチパンツとほぼ同じでした。ウエスト周りが若干タイトな感じですが、最近ややメタボ気味なので、頑張って絞りたいと思います。


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| ウェア類 | 17:22 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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夏山山行トレーニングで左足を痛めた・・・

今週末は、土曜日も月曜日も仕事が入ってしまい、お盆休みの夏山山行の事前トレーニングとして考えていたテント泊に行くことができなくなってしまいました。


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そこで、とりあえず近隣で一番標高差が大きくハードな伯耆大山剣ヶ峰に三ノ沢経由で登ってきました。標高差が大きいといっても769mしかありませんが、それでも西日本最高峰の石鎚山にロープウェイの山頂駅から登る場合よりも標高差が大きいのです。もちろん、石鎚山を麓の西之川から登れば標高差は1530mもあるので、日本アルプスにも負けないレベルですが、さすがに日帰りで行く気にはなりません。いずれ、機会があれば挑戦してみたいと思います。



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今回はトレーニング目的だし、本番前ということで荷物も軽くし、足を痛めないように気を付けていたのですが、下りでちょっとした段差を何気なくトンと左足から下りたら、左の太ももの前側中央あたりにビキッと痛みがはしりました。幸い、肉離れのようなやばい状況にはなっておらず、ちょっと力を入れると痛みがあるというレベルで済んでいますが、本番まであと4日しかありません。はたして、無事完治するのかちょっと不安がよぎります。


とりあえず、風呂上りに痛む箇所にフェルビナク5%配合の湿布薬を貼っておきました。1~2日で痛みがなくなることを願って早く寝ようと思います。


そういえば、このまえ記事にしたマムートストアで買った70%オフの商品ですが、明日には記事にしたいと思います。もっとも、シーズンが来るまで使用する機会がないので、試着してのレビューぐらいしか書けませんが・・・


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| ヤマネタ・ニュース | 21:28 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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頂上台地のヒメボタル: 伯耆大山夏山登山道その2  

2017年7月30日(日)~31日(月) 鳥取県大山町 大山(標高1709.4m) 小屋泊単独行 


21時前に食事を終えて外に出てみました。上空には少し雲があり、降るような星空というわけではありませんでした。しかし、ホタルを見るのに晴天である必要もなく、むしろ雲があって蒸し暑いぐらいの方がホタルの活動が活発になるのではないかと思うので、カメラと三脚をもって木道を石室方面に進んでみました。


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キャラボク林の茂っているあたりまで行かないと見られないかと思っていましたが、意外にも避難小屋からすぐの草むらあたりで最初のホタルを発見。木道のすぐわきの草でひっそりと光っていました。ちょうどこの日は月齢6.7の半月で、明るすぎず暗すぎずの月明かりがあったのですが、さすがにカメラのピントを合わせるには暗すぎて、何度か撮影をしてみたものの、これが一番まともでした。これでも前ピンになっていて失敗作にかわりはありませんが。ちなみに光点がいくつも写っているのは、ホタルが動き回っているか風で草が揺れているかのどちらかで、実際にいたのは1匹だけです。露出時間が20秒と長かったので、このように写ったわけです。写真クリックで拡大できます。


その後も、木道を下って行くとちらほらと光が明滅しているのがわかりました。しかし、どれも草に止まった状態で光っており、飛んでいる光はぜんぜんありません。神社の境内などでヒメボタルを撮影すると、飛びながら光っているのがたくさん見られますが、どういうことなんでしょうか。


少し風があったのが原因なのか、それとも気温18度というのが低かったのか、時間が遅かったのか、何が原因なのかはっきりしません。気温に関しては、この時期の山頂はおおむね17度前後のようなので、気温が低すぎるというわけでもないように思います。時期的に、大山寺のあたりのヒメボタルが7月20日前後が見ごろらしいので、気温の低い山頂であれば1週間ぐらい遅れて7月下旬から8月上旬あたりが見ごろだろうと思って来たのですが、もしかすると8月上旬のほうがよかったのかもしれません。


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木道を下って、傾斜が急になる手前のところで、杭のすぐ下で光っているホタルを見つけました。草よりも形がわかりやすい杭があればピントも合わせやすいだろうということで、三脚を据えて撮影してみたらそこそこピントがあいました。9枚撮影してコンポジットで比較明合成をしてみました。草を伝ってホタルが移動しているのがわかります。残念ながら、山麓の森の中で撮影して、光の海のようになったホタル写真を撮れるほど数がいないので、こういう写真が精いっぱいでした。写真クリックで拡大できます。


結局、この日見つけたホタルは、10匹程度でした。広い頂上台地で10匹ですから、写真にするのは難しい被写体です。今回は開放F値4.0の標準ズームでの撮影でしたが、頂上台地で撮影するなら、中望遠のF2.8単焦点レンズ、たとえばF2.8の100ミリマクロレンズなどのほうが適していると思われます。あとは、ピント合わせをどうするかです。今回は目測でピント距離をMFで設定しましたが、次回行く機会があれば別のもう少し確実な方法を試してみようと思います。


22時近くになったので、ホタル撮影は切り上げて小屋に戻ることにしました。しかし、ふと空を見上げると、見事な星空が広がっています。その上、頭上に天の川が南から北へと大きなアーチをかけているのが肉眼ではっきりと見えました。これは撮影しないで引き上げるわけにはいかないということで、星景写真撮影モードに移行です。


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まずは、ホタル撮影のポジションのまま、カメラの向きだけ変えて撮影。頂上台地の東の星空です。月明かりのおかげで、木道がくっきりと浮かび上がって奥行き感のある写真になりました。天の川の一部も見えています。写真クリックで拡大できます。


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南の空に見えていた夏の天の川の一番濃い部分です。下の方にはさそり座もきれいに見えています。写真クリックで拡大できます。


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避難小屋まで戻ってきたら、小屋の背後に天の川が見えたので、小屋を絡めて撮ってみました。小屋の外観が石造りだったりログハウス風だったりすればもう少し雰囲気がある写真になりそうですが、こればっかりは仕方がありません。


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弥山山頂でも1枚。


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弥山山頂から剣ヶ峰方面も撮っておきました。天の川はわりと天頂に近いあたりにあり、16ミリだと天の川まで入れるのは無理かなと思いましたが、しっかりと写ってくれました。星景写真にはF1.4の明るい24ミリ単焦点がいいといわれたりもしますが、やはり24ミリでは画角が足りないことが多く、一段暗くても16ミリのズームのほうが適していると個人的には思います。まあ、人それぞですけどね。



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23時近くになったので、撮影を切り上げて小屋に戻りました。外で2時間も撮影していたので、濡れていたシャツやパンツはすっかり乾いて快適でした。小屋のドアを開けると、ムワッと暖かく湿った空気が流れ出てきて、うっかり裸で持ち込んだ一眼レフのフィルターが一瞬で曇ってしまいました。急いでもう一度外に出て曇りをとってからソフトケースを着けてスタッフバッグに入れて口を縛ってから、小屋に戻りました。冷えたカメラボディを湿度と温度の高い小屋に裸で持ち込むと内部結露を起こして故障の原因になりかねません。真冬のときほど冷えているわけではないとはいえ、フィルターが一瞬で曇るほどですから、用心にこしたことはありません。


この日は幸いなことに大いびきをかく人がいなかったので、静かな環境で眠りにつくことができました。小屋内の温度は23度ぐらいあり、夏用寝袋のイスカ チロルでも暑いぐらいでした。最初は着ていたダウンジャケットを脱いで、シャツとフリースベストだけで寝ていましたが、足が暑くなってきたので、結局寝袋を掛け布団状態にして寝ました。


暑かったこともあってか、あまり熟睡することができず、4時ごろには目が覚めてしまいました。外が明るくなってくるまでそのままごろごろしていましたが、4時30分頃にはさすがに起きることにしました。外に出てみると、どんよりとした曇り空です。これは日の出は無理だなと判断して、小屋に戻って朝食をとりました。


先日購入したばかりのプリムス P-115をさっそく使ってみましたが、カップヌードル用のお湯300ミリリットル程度を沸かすのに2分もかかりませんでした。水温が20度ぐらいあったと思うので、それなりに早かったということもあるかもしれませんが、十分実用に足るストーブです。点火装置も問題なく、すぐに着火してくれました。


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日の出の時間になったので、念のため外に出てみると、なんと太陽が姿を現しました。



太陽はすぐに雲に隠れて見えなくなったので、小屋に戻って下山の準備をしました。パッキングを終えてから、最後にもう一度弥山山頂に行ってみました。


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空はすっかり雲に覆われていて、剣ヶ峰を雲が覆い隠そうとしていました。


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眼下では、南から大山南壁をかけ登ってきた雲が、烏ヶ山を飲みこみ始めています。上空の分厚い雲との間に何もない空間があるため、ダイナミックな雲の動きを眺めることができましたが、なんだか妙な感じでした。写真クリックで拡大できます。


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時間とともに上空の雲が徐々に高度を下げてきて、剣ヶ峰はすっかり飲み込まれてしまいました。写真クリックで拡大できます。


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どうも雲行きが怪しくなってきたので、下山することにしました。


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7:04 下山開始です。いつも2時間ぐらいで下山しているので、いまから下山すると駐車場には9時ごろについてしまいます。豪円湯院の開業時間が11時なので時間を持て余してしまいます。なので、できるだけゆっくり下ることにしました。


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木道の周囲には、クガイソウやイヨフウロなどの花がまだきれいに咲いていました。


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シモツケソウもあちこちで見かけました。


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9:20 ゆっくりと下り、休憩もたっぷり時間をとったので、膝痛もでないで阿弥陀堂まで下りてきました。とはいえ、20分しか時間稼ぎできなかったので、ここでさらに休憩をとります。


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9:44 駐車場に着きました。11時まで時間をつぶして、豪円湯院に立ち寄ってから、のんびりと帰宅しました。


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| 2017年7月 伯耆大山弥山 | 16:34 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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